下記に各登壇者の講演要旨を記載しました。是非ご確認ください!(7/13更新)
大阪開催!
「未来志向で再生医療の最新研究を紹介」
LINK-Jでは2024年7月、日本再生医療学会(チームU45)と共同で再生医療の将来を担う研究者にスポットを当てる新しいイベントシリーズを開始しました。
再生医療は損傷した人体の細胞や機能を回復する次世代の治療であり、これまで根治が難しかった疾患を治療しうる技術として大きな期待を寄せられています。
また、再生医療分野の市場も急速に拡大しており、特に細胞・遺伝子治療の市場に関しては、2030年まで年率30%以上の成長率で拡大することが見込まれています。
本セミナーシリーズでは、成長著しい再生医療分野において将来を担う研究者にスポットを当て、現在の研究内容に加えて、それぞれの研究者の想いや将来への展望等も紹介します。
第5回は基盤技術をテーマに、再生医療研究の最前線を牽引する3名の先生方にご登壇を頂き、最新のトピックをご発表頂きます。
リアル会場では次世代の研究者の皆様と交流できるネットワーキングも開催します。
このイベントは新たなシーズや技術に興味がある製薬企業、スタートアップ、アカデミア関係者、VCなど幅広い方々を対象としたイベントとしておりますが、研究者を志す学生の皆様のご参加もお待ちしております!ご興味のある学生様へのご紹介を是非お願いします。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
日時: 2026年7月24日(金)16:00-19:00(18:00-ネットワーキング)
ライフサイエンスハブウエスト
/オンライン(ハイブリッド開催)
(外部サイトが開きます)
申込締切
・会場参加申込締切:2026年7月23日(木)9:00まで ※必ず申込締切前にお申込みください。
・オンライン参加は当日までお申込頂けます。
プログラム
| 時間 | 内容 |
| 15:45 | 開場 |
| 16:00 | 開会挨拶 高橋 俊一(LINK-J 常務理事) |
| 16:05 | 開会挨拶 西田 幸二 氏(日本再生医療学会 理事長、大阪大学大学院医学系研究科 脳神経感覚器外科学(眼科学)教授) |
| 【座長】 林 洋平 氏(日本再生医療学会 U45座長、 公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団) 鳴川 晃生 氏(株式会社VC Cell Therapy 事業開発部 ディレクター) | |
| 16:10 | 講演「iPS細胞の大量、自動化培養技術開発」 林 洋平 氏(日本再生医療学会 U45座長、 公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団) |
| 16:40 | 講演「遺伝子治療用製品の安全性向上に向けたAAVベクターの高純度精製技術の開発」 和田 美加子 氏(東京大学 医科学研究所 遺伝子・細胞治療センター 分子遺伝医学分野 特任研究員) |
| 17:10 | 講演「灌流培養による血管網付き組織と配向性毛髪組織の構築」 坂口 勝久 氏(東京都市大学理工学部医用工学科 准教授) |
| 17:40 | クロージング |
| 18:00 | ネットワーキング |
| 19:00 | 閉会 |
登壇者略歴
| プロフィール | |
![]() | 西田 幸二 氏(日本再生医療学会 理事長、大阪大学大学院医学系研究科 脳神経感覚器外科学(眼科学) 教授) 1988年大阪大学医学部卒業。京都府立医科大学助手、米国ソーク研究所研究員、大阪大学大学院医学系研究科助教授、東北大学大学院医学系研究科教授を経て、2010年より大阪大学大学院医学系研究科教授、2022年大阪大学ヒューマン・メタバース疾患研究拠点(WPI-PRIMe)拠点長を務めている。 専門は眼科学、再生医学。現在、日本眼科学会理事長、日本再生医療学会理事長などに就任。多くの学術賞を受賞し、学会運営や社会貢献にも尽力。2025年紫綬褒章受章。 |
![]() | 林 洋平 氏(日本再生医療学会 U45座長、公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団) 2004年 東京大学 教養学部 生命・認知科学科卒 2009年 東京大学大学院総合文化研究科 博士課程 修了 2009年~2015年 Gladstone Institute of Cardiovascular Disease, USA, Postdoctoral Fellow 2015年~2016年 株式会社iPSポータル 主任 2016年~2018年 筑波大学医学医療系 助教 2018年~2024年 理化学研究所 バイオリソース研究センター iPS細胞高次特性解析開発チーム チームリーダー 2019年~2022年 筑波大学医学医療系 准教授(連携大学院) 2022年~2024年 筑波大学医学医療系 教授(連携大学院) 2024年~現在 公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団 研究開発センター ユニット長 |
![]() | 鳴川 晃生 氏(株式会社VC Cell Therapy 事業開発部 ディレクター) 名古屋大学大学院生命農学研究科を修了。興和株式会社にて医療用医薬品の開発企画及び海外事業展開(中国及び米国)の推進に従事し、米国駐在時には現地でのヘルスケア品のサプライチェーン構築をリード。その後、サンバイオ株式会社の経営企画部長として、中期経営計画の策定、事業開発、製造販売承認申請/承認取得に向けたプロジェクトマネジメント、細胞治療製品の商業流通基盤構築、IR/PRなど、多岐にわたるプロジェクトを主導。ノボ ノルディスク ファーマ株式会社でのセルセラピー事業の事業化に向けた戦略策定を経て、現在は株式会社VC Cell Therapyの事業開発ディレクターとして、眼科領域におけるiPS細胞由来細胞治療の普及に向けて、事業計画の策定から推進までの事業全体を統括・推進。 |
![]() | 和田 美加子 氏(東京大学 医科学研究所 遺伝子・細胞治療センター 分子遺伝医学分野 特任研究員) 2017年北里大学大学院理学研究科修了。博士(理学)。埼玉医科大学ゲノム医学研究センターポストドクターを経て、2020年4月より現職。 専門は遺伝子治療、ウイルスベクター工学。現在は東京大学医科学研究所にて、遺伝子治療用製品の実用化を見据え、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターの大規模・高品質な精製法の開発、AAV表面糖鎖の解析、免疫原性・組織指向性の解明、新規高産生細胞の樹立など、多角的なアプローチから次世代の遺伝子細胞治療を支える基盤技術の研究開発に従事している。2024年には米国遺伝子細胞治療学会(ASGCT)にてMeritorious Abstract Travel Awardを受賞。 本イベントでは、アカデミアの立場から遺伝子治療用ベクター製造・開発の最新動向と、今後の実用化に向けた展望について紹介する。 |
![]() | 坂口 勝久 氏(東京都市大学理工学部医用工学科 准教授) 2002年早稲田大学機械工学科卒業、2004年早稲田大学大学院生命理工学専攻修士修了 2006年~2010年早稲田大学大学院生命理工学専攻博士後期課程終了 2012年~2019年 早稲田大学 理工学術院総合研究所 研究院講師・准教授 2019年~2023年早稲田大学大学院生命理工学専攻准教授 2023年~東京都市大学理工学部医用工学科准教授 機械・電気工学を組み込んだ新規の細胞培養方法・装置開発に取り組む。細胞大量増殖培養装置、3次元組織臓器構築装置、組織構造・活性評価装置の技術開発し、再生医療、薬剤モデル、培養肉、培養毛、人工子宮の開発を行っている。 |
![]() | 高橋 俊一 (LINK-J 常務理事) |
講演要旨
林 洋平 氏ご講演
iPS細胞を用いた再生医療は、眼科領域、パーキンソン病治療、重症心不全治療といった分野で臨床応用が進展しているが、今後の普及には細胞の大量生産や安定供給が重要な課題となっている。
本講演は、従来の接着培養に代わる浮遊培養技術に着目し、突発的な分化を抑制しながら、高精度な培養法を開発した。
これにより、iPS細胞の樹立から増幅、凍結保存、解凍後の培養までを効率的に実施できるようになり、臨床グレード細胞の安定供給への道を開いている。
さらに、自動細胞培養システムによる製造工程の自動化についても取り組んでおり、iPS細胞再生医療の産業化と社会実装に貢献する研究開発について紹介する。
和田 美加子 氏ご講演
AAVベクターを用いた遺伝子治療は目覚ましい成果を上げる一方、高用量投与後の急性肝障害などの有害事象が報告されており、製造過程で混入する不純物が引き起こす免疫応答への影響が大きな課題となっている。製品の安全性と品質を担保するためには、高純度な精製技術の確立が不可欠である。我々の研究グループは、大容量ゾーナルローターを用いた密度勾配超遠心法に着目し、従来法に比べ処理量を拡大し、処理時間を短縮(最大1000 mLを4時間)するプロトコルを確立した。本手法により、高い回収率を維持しながら完全体率80%以上の高純度な画分を取得することに成功している。本講演では、この改良型ゾーナル超遠心法による精製技術を紹介し、高品質な遺伝子治療用製品の安定供給に向けた今後の展望について議論したい。
坂口 勝久 氏ご講演
灌流培養は、再生組織・臓器の構築技術の一つとして極めて有用であり、その応用が期待されている。灌流によって培養液を持続的に細胞へ供給することで、酸素や栄養素の供給のみならず、活性酸素種などの酸化ストレス因子の除去や老廃物の排出が可能となる。そのため、細胞の代謝活性を維持・促進し、組織の成長や成熟を支えるために不可欠な機能であると考えられる。
本研究では、灌流培養を用いることで細胞シート内に血管網を構築することに成功した。形成された血管網は単なる網目状構造ではなく、管腔を有する血管様構造を形成していた。さらに、その内部には培養液を灌流させることが可能であり、抗血栓性など血管としての機能も有していることが確認された。 一方、本研究室では培養皿上において発毛能を有する皮膚細胞シートの作製にも成功している。この発毛細胞シートを灌流培養系に適用したところ、約2週間の培養によって、配向性を有する数mm程度の毛髪様組織の形成が確認された。
以上の結果から、灌流培養は血管網の形成および機能維持に有効であるだけでなく、皮膚付属器官である毛包の発達や毛髪形成を促進する可能性が示唆された。今後は、血管網を有する発毛皮膚組織のさらなる成熟化や長期培養条件の最適化を進めることで、より生体組織に近い再生皮膚モデルの構築が期待される。また、本技術は再生医療や創薬評価、移植用組織の開発など幅広い分野への応用が期待される。
対象者
新たなシーズや技術に興味がある製薬企業、スタートアップ、アカデミア関係者、VCなど幅広い方々
研究者を志す学生の皆様
参加費
【会場参加】 LINK-J会員・日本再生医療学会会員:無料 非会員:1000円
【オンライン】 無料
・LINK-Jサポーター・LINK-J会員・プレスの方は割引コードをお伝えしますので、LINK-Jまでご連絡ください。
・再生医療学会会員の方は再生医療学会まで割引コードをお問い合わせ下さい。
※事前申込時の参加費の支払い方法はクレジットカードのみとなります。 お支払いに関する問合わせは、LINK-J事務局(contact@link-j.org)までご連絡ください。
・領収書は、マイページよりダウンロードいただけます。
定員
現地:100名、オンライン:1000名 ※ご参加には事前登録が必要です。先着順となりますのでご了承下さい。
主催
共催:LINK-J、日本再生医療学会(チームU-45)
お問い合わせ先
■LINK-J E-mail: contact@link-j.org
■日本再生医療学会 E-mail: generalaffairs@jsrm.jp




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