Menu

イベントレポート

次世代研究者が挑む再生医療の最前線 【第3回 最先端技術】を開催(8/28)

2025年8月28日(木)、日本再生医療学会(チームU-45)とLINK-Jは「次世代研究者が挑む再生医療の最前線 【第3回 最先端技術】」をNakanoshima Qross Qrossover Lounge 夢とオンラインのハイブリッド形式にて開催しました。
当日は会場・オンライン合わせて363名の方にご参加頂きました。

共催:一般社団法人LINK-J、日本再生医療学会(チームU-45)
協賛:一般財団法人未来医療推進機構

「未来志向で再生医療の最新研究を紹介」
LINK-Jでは日本再生医療学会(チームU-45)と共同で、再生医療の将来を担う研究者にスポットを当てる新しいイベントシリーズを実施しています。 再生医療は、損傷した人体の細胞や機能を回復する次世代の治療であり、これまで根治が難しかった疾患を治療しうる技術として大きな期待を寄せられています。市場も急速に拡大しており、特に、細胞・遺伝子治療の市場に関しては、2030年まで年率30%以上の成長率で拡大することを見込まれるなど、成長著しい分野です。

第3回は初の大阪中之島開催でした。 最先端技術をテーマに、再生医療研究の最前線を牽引する3名の先生方にご登壇を頂き、最新のトピックをご発表頂きました。

開会挨拶
高橋 俊一(LINK-J 事務局長)

開会挨拶
澤 芳樹 氏(未来医療推進機構 理事長 )

開会挨拶
林 洋平 氏(公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団)

【座長】
上:林 洋平 氏(公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団)
下:渡邉 敦士 氏(大阪大学 大学院医学系研究科眼科学教室)

 

講演「再生医療実用化のためのレギュラトリーサイエンス研究」
黒田 拓也 氏(国立医薬品食品衛生研究所 再生・細胞医療製品部 室長)


■講演要旨■
再生医療の実用化においては、製品の品質・安全性を評価するための試験法の開発・評価が課題であり、これはレギュラトリーサイエンスの重要な役割です。特に、iPS細胞を用いた再生医療では、長期培養に伴うゲノム不安定性(遺伝子変異の蓄積)とそれに起因する造腫瘍性の評価が、安全性確保の鍵を握ります。本講演では、再生医療実用化に向けたレギュラトリーサイエンス研究の概要をご紹介するとともに、近年我々が取り組んできたゲノム不安定性評価法開発についての研究成果を紹介します。

講演「ゲノム編集✕iPS細胞✕送達技術で加速する遺伝子細胞治療の未来」
堀田 秋津 氏(京都大学iPS細胞研究所 准教授)


■講演要旨■
筋ジストロフィーなどの難治性遺伝病に対する治療法を開発するため、iPS細胞とゲノム編集技術の融合研究に取り組んでいる。CRISPR-Cas9やCas3による遺伝子変異の修復法や、大規模なゲノム編集技術を確立するとともに、オフターゲットの影響を検証し、安全性の向上を図っている。また、ウイルス様粒子や脂質ナノ粒子を用いた生体内骨格筋への送達法の開発や、細胞移植時の免疫拒絶を抑えるHLA編集にも取り組み、遺伝子細胞医療への応用を目指している。

講演「InventionとInnovation ー翔ぶように発見、這うように証明」
武部 貴則 氏(大阪大学 大学院医学系研究科 教授、 東京科学大学 総合研究院 教授、 横浜市立大学 特別教授/コミュニケーション・デザイン・センター長、 シンシナティ小児病院 准教授/幹細胞・オルガノイド医療研究センター 副センター長)

イベント後のネットワーキングは非常に盛り上がりました。 皆様、登壇者をはじめとした多くの方とお話をされており、活発なネットワーキングが行われました。

参加頂いた皆様からは「再⽣医療の最前線について、次世代研究者の挑戦や具体的な技術の紹介があり、とても刺激的でした。 実際の研究の現場での課題や⼯夫がわかりやすく、研究者の熱意が伝わってきました。」「注⽬の⽅々のお話が聞けて良かったです。交流会でもいろいろ話せ て、新しい繋がりもできて良い機会でした。」「各先⽣⽅の再⽣医療実装につながる根幹研究を知ることができ⼤変勉強になった。」と多くの感想が寄せられました。 ご視聴・ご参加、誠にありがとうございました。

こちらもおすすめ

pagetop