ライフサイエンス分野において、日本は、世界最高レベルの基礎研究力と研究成果を有しています。一方、韓国は、研究技術を事業として実現する商業化力を通じ、数々の成功事例を作ってきました。
日韓両国の強みを連携すれば、有望技術の成長を促進すると共に、グローバル事業展開の機会をさらに拡大できると期待しています。
神戸医療産業都市推進機構(FBRI)、セルトリオン、LINK-Jが共同で主催する今回のイベントには、日韓両国の政府・自治体、バイオクラスター、大学、投資機関(VC)、スタートアップなど、ライフサイエンス分野の様々な関係者をお招きする予定です。
両国の専門家が有する豊かな経験に基づき、アンチエイジングを始めとするライフサイエンス分野の最新の研究動向及び成果、グローバル製薬・バイオ業界の投資のトレンド、オープンイノベーションに関するノウハウ(戦略、成功事例、プログラム)を共有する予定です。
これを通じ、日本のライフサイエンス分野のスタートアップの技術・事業の高度化及びグローバル進出など、今後、スタートアップが成長していく上で知っておくべき情報を提供します。
特に、日本を代表するバイオクラスターの神戸医療産業都市(KBIC)と、韓国を代表する製薬・バイオ業界のアンカー企業であるセルトリオンが共催する初の日韓民官協力オープンイノベーションプログラム「2026 KBIC・セルトリオングローバルスケールアッププログラム」 についてもご紹介する予定です。
本プログラムで選定された日本のスタートアップには、セルトリオンによる技術・事業の高度化に向けた支援と、R&D協力、さらには、共同研究の機会が与えられます。
また、FBRIの分野別専門家によるコンサルティング含む個別アクセラレーションの特典も受けられます。
イベント終了後は、関係者と参加者とのネットワーキングセッションを設けており、「2026 KBIC・セルトリオングローバルスケールアッププログラム」に関する個別相談も実施する予定ですので、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしています。
日時: 2026年9月8日(火)14:00-18:00(13:45~受付開始、17:10~ネットワーキングセッション)
■日本橋ライフサイエンスビルディング 2階201大会議室
東京都中央区日本橋本町2-3-11
■オンライン
(外部サイトが開きます)
申込締切
■現地会場:9月7日(月)正午まで
■オンライン:9月8日(火)17:00まで
プログラム
| 時間 | 内容 |
| 13:45 | 受付開始 |
| 14:00-14:20 | 開会挨拶・祝辞 歓迎挨拶:クォン・ギソン(株式会社セルトリオン 首席副社長) 祝 辞:リ・ヒョク 氏(駐日大韓民国大使館 大使) 祝 辞:久保田 守 氏(公益財団法人 神戸医療産業都市推進機構 センター長) 歓迎挨拶:林 幾雄(LINK-J 事務局長) |
| 14:20-15:20 | R&Dセッション 「Development of iPS cell-based immune cells for clinical applications」 金子 新 氏(京都大学iPS細胞研究所 教授/筑波大学医学医療系 教授) 「糖尿病治療薬の転用:細胞老化における新たな治療の可能性」 チョ・ヨンミン 氏(ソウル大学病院 内分泌代謝内科 教授) ※オンライン登壇 |
| 15:20-15:50 | 投資セッション 「Building blockbuster biotech companies leveraging Japanese science」 二見 崇史 氏(AN Venture Partners パートナー) |
| 15:50-16:00 | 休憩 |
| 16:00-17:00 | オープンイノベーションセッション 「オープンイノベーションをつなぐバイオクラスターの役割 ~抗老化領域での事例やKBICでの活動を中心に~」 小池 晴彦 氏(公益財団法人 神戸医療産業都市推進機構 クラスター推進センター グループリーダー) 「セルトリオンのオープンイノベーション戦略及びグローバル・オープンイノベーション・プログラムについて ー 2026 KBIC・セルトリオン グローバル・スケールアップ・プログラム」 チャン・ソヨン(株式会社セルトリオン 研究開発部門オープンイノベーション総括取締役) 「バイオテック・スタートアップにおけるパートナーシップの重要性について ー セルトリオン・ピノバイオの協力事例」 チョン・ドゥヨン 氏(株式会社ピノバイオ 代表取締役) |
| 17:00-17:10 | 閉会挨拶 イ・スヨン(株式会社セルトリオン 副社長) |
| 17:10-18:00 | ネットワーキングセッション・個別相談 ※現地会場のみ ※同会議室内にて実施 |
登壇者
| プロフィール | |
![]() | 金子 新 氏(京都大学iPS細胞研究所 教授/筑波大学医学医療系 教授) 1995年筑波大学医学専門学群卒業、2002年同大学院医学研究科修了・博士(医学)取得。 日本学術振興会特別研究員を経て、2003年より筑波大学血液病態制御医学講師。 2005年よりサンラファエレ研究所(ミラノ)研究員。 2008年より東京大学医科学研究所助教。 2012年より京都大学iPS細胞研究所准教授、2020年より現職。 |
![]() | チョ・ヨンミン 氏(ソウル大学病院 内分泌代謝内科 教授) ソウル大学医学部卒業、同大学院にて内科学の修士・博士号を取得(1990~2004年)。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)客員教授(2009~2010年)を経て、2019年よりソウル大学医学部内科学教授を務めている。 同大学医学部ビジョン推進団長・対外協力室長、ソウル大学病院対外協力室長、大韓糖尿病学会総務理事、大韓内分泌学会学術理事などを歴任し、2023年よりソウル大学病院病院管理室長および企画調整室長を兼任。 |
![]() | 二見 崇史 氏(AN Venture Partners パートナー) AN Ventures Partners パートナー。アステラス製薬での研究開発/CVC/Open Innovation/経営企画の経験、および、独立系VCでの会社設立、海外投資の経験を元に、主に研究機関での研究成果をベースとしたスタートアップの組成を主導。東北大学特任教授、名古屋大学/千葉大学/岡山大学/熊本大学客員教授、国立循環器病センター客員部長、国立がんセンターアドバイザー、内閣府グローバル・スタートアップ・キャンパス構想有識者会議メンバー、総合科学技術・イノベーション会議専門委員、国交省や特許庁の外部アドバイザー等 |
![]() | 小池 晴彦 氏(公益財団法人 神戸医療産業都市推進機構 クラスター推進センター グループリーダー) 徳島大学大学院薬学研究科博士後期課程修了(薬学博士)、1991年 住友製薬株式会社(現住友ファーマ株式会社)に入社。 総合研究所にて薬理研究に従事、その後本社部門、臨床開発部門にて、循環器・糖尿病やがん領域の開発戦略や臨床試験の企画・立案、国際共同治験の計画・遂行等に携わる。 2023年から神戸医療産業都市推進機構にて創薬バイオ領域における産官学連携やスタートアップの育成支援、国際展開支援等に従事している |
![]() | チャン・ソヨン(株式会社セルトリオン 研究開発部門オープンイノベーション総括取締役) 梨花女子大学大学院で脳神経科学の博士号を取得(2007年)。 鍾根堂・孝宗(ヒョジョン)研究所研究員(2009~2016年)、セルトリオン製品開発部門製品企画チーム長(2016~2020年)、同社研究開発本部デジタルヘルスケアチーム長(2020年)を経て、2020年よりセルトリオン研究開発部門オープンイノベーション総括理事に就任。 オープンイノベーション戦略の策定をはじめ、国内外の有望技術・スタートアップの発掘、産学官連携ネットワークの構築などを指揮している。 |
![]() | チョン・ドゥヨン 氏(株式会社ピノバイオ 代表取締役) KAISTで化学を専攻し、学士号と博士号を取得した。その後、特許庁で特許審査官として在職した後、韓国化学研究院で事業開発業務を担当した。 2017年には、医薬化学、特許、事業開発の経歴をもとにピノバイオを創業、その後、抗体薬物複合体(ADC)ペイロードのPBX-7016をはじめとする多様なADC技術を開発した。PBX-7016は、セルトリオンの臨床段階のADC候補物質として採用されている。 現在、ピノバイオは、新規リンカー及びペイロード技術に基づく次世代ADC候補物質の開発に取り組んでいる。ピノバイオは、2022年からセルトリオンとパートナーシップを構築しており、これに基づき次世代ADC技術をリードする企業に成長した。 |
講演概要
チョ・ヨンミン 氏:
細胞老化は、糖尿病とその合併症において臓器機能障害を引き起こす要因である。本講演では、糖尿病治療薬とミトコンドリア由来ペプチドを介して細胞老化をターゲットとするセノセラピーの可能性について紹介する。
SGLT2阻害薬(SGLT2i)は、BHB-NRF2抗酸化経路を通じ、細胞老化マーカー(p21、p16、p53)やDNA損傷を低減させることで、腎保護作用を発揮する。膵β細胞においては、SGLT2i(エナボグリフロジン)とα-グルコシダーゼ阻害薬(アカルボース)を併用することで、相補的な代謝経路を介して細胞老化を相乗的に抑制し、その機能が回復する。
1型糖尿病モデルでは、エキセンディン-4(GLP-1受容体作動薬)とMOTS-cが相乗的に作用し、SASP因子(IL-1β、IL-6、CXCL10)を抑制する。さらに、外因性MOTS-cは、mTORC1の阻害及びグルタミノリシスを抑制してβ細胞の老化を防止する。
そのため、従来の糖尿病治療薬(SGLT2i、AGI、GLP-1受容体作動薬)の転用及びミトコンドリア由来ペプチドの活用は、代謝老化という根本的な要因をターゲットにすることで、糖尿病の進行を遅らせる、有望なセノセラピー戦略になり得る。
二見 崇史 氏:
Building blockbuster biotech companies leveraging Japanese science
小池 晴彦 氏:
超高齢社会を迎えた我が国では、健康寿命の延伸を目指した抗老化(アンチエイジング)・健康長寿分野の研究開発が急速に進展している。一方で、優れた研究成果を社会実装し、新たな産業や医療へと結び付けるためには、大学・研究機関、医療機関、企業、行政、投資家など多様なプレーヤーを有機的につなぐオープンイノベーションの仕組みが不可欠である。
本発表では、抗老化領域における国内外の産官学連携の事例を紹介するとともに、神戸医療産業都市(KBIC)でのスタートアップ支援、共同研究、事業化支援、国際連携などの具体的な活動事例を紹介しながら、バイオクラスターが果たすべき役割やその機能について考察する。研究成果の社会実装を促進し、世界に発信できるライフサイエンス・エコシステムの構築に向けて、今後求められるバイオクラスターの将来像についても展望してみたい。
チャン・ソヨン 氏:
本発表では、世界で初めて抗体製剤のバイオシミラー市場を開拓してきた韓国の製薬・バイオ業界の代表的なアンカー企業である「セルトリオン」について紹介する。
また、20年以上にわたって蓄積してきた抗体医薬品の研究開発から商業化までの全過程におけるセルトリオンの経験とグローバル事業ノウハウを共有し、バイオシミラーを超えて革新的な創薬分野へと事業領域を拡大する過程で推進してきたオープンイノベーション戦略と協力モデルについて説明する。
さらに、神戸医療産業都市推進機構(FBRI)と共催する「2026 KBIC・セルトリオン グローバル・スケールアップ・プログラム」を推進する背景と主な内容について説明するとともに、本プログラムで選定された日本のスタートアップに対し、「セルトリオントラック」を通じて提供する主な支援内容についても紹介する。
最後に、セルトリオンが国内外のバイオスタートアップと取り組んできたオープンイノベーションの成功事例(韓国のADC開発スタートアップ「ピノバイオ」)を通じ、実際に有望な技術がどのような過程を経て研究開発や事業協力へと発展したのかについて共有する。
チョン・ドゥヨン 氏:
ピノバイオは、2017年に設立されたバイオテック企業で、独自のカンプトテシン誘導体(ペイロード)及びこれを活用するためのリンカー、抗体技術の開発に特化した企業である。ピノバイオは、2021年にPBX-7016ペイロード技術を開発しており、2022年10月には、セルトリオンとADCペイロード技術に対する共同開発・ライセンス契約を締結した。その後、PBX-7016は、セルトリオンの臨床段階のADCプログラムに採用された。
ピノバイオは、カントテシン系のADCを超え、新しいメカニズムのペイロード、より安全なリンカー、二重特異性抗体とデュアルペイロードADCなど、次世代のADC領域へと技術開発の幅を広げている。
今回の発表では、ピノバイオがセルトリオンと協力関係を築くようになった背景と、その後、どのように強固な関係を保つことができたのか、さらに、ピノバイオが考える次世代ADC開発に向けたビジョンについて説明する。また、バイオテック・スタートアップの観点で、パートナー企業と強固な関係を築くための経験とノウハウについて共有する。
言語
日本語・韓国語(日韓同時通訳あり)
対象者
どなたでもご参加を歓迎いたします。
特に、以下の皆様のご参加を歓迎しております。
■ 日本のライフサイエンス・スタートアップ
- 抗老化領域(ペプチド・低分子化合物)
- がん・自己免疫疾患・代謝疾患領域(抗体・ペプチド・低分子医薬品)、オルガノイド
■ 日韓両国の政府・自治体、公的機関、大学、バイオクラスター、投資家(VC 等)
参加費
無料
(お菓子・お飲み物のご提供あり)
定員
■現地会場:120名
■オンライン:1000名
※ご参加には事前登録が必要です。先着順となりますのでご了承下さい。
※事前登録者30名様限定で、セルトリオンスキンキュア化粧品(アンチエイジング)を進呈いたします。(現地来場者のみ対象)
主催
公益財団法人神戸医療産業都市推進機構(FBRI)
株式会社セルトリオン
一般社団法人LINK-J
※このイベントはLINK-JとLINK-J会員企業とのタイアップイベントです
お問い合わせ先
LINK-J
E-mail: contact@link-j.org



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