薬事における安全性・有効性の評価とは異なる形で、特に価格面に関する実質的規制ともいうべきものとして公的なプライシングシステムが挙げられます。世界的にみても極めて特徴的なわが国の保険制度と深く結びついたこの仕組みのもとで、我々は革新的な製品をどのように評価していけばよいのでしょうか。
従来に比べて極めて高い効能や効果を持った革新的な製品やサービス、さらには後発でありながらも改良・改善等を通じて高い効能や性能を持った製品・サービスが現実に登場しつつあるなか、いま改めてこの問題を問い直す必要があります。また、診療報酬や薬価の問題は医療提供体制と密接不可分であり、医療提供体制の側のパフォーマンスとそのガバナンスのあり方も考慮しなければなりません。
2022年度レギュラトリーサイエンス公開講座の最終回となる第3回は、財政的な持続可能性を担保しつつ、開発者のインセンティブとしてのイノベーションの評価を同時に両立していくための方策とその課題について議論したいと思います。
従来に比べて極めて高い効能や効果を持った革新的な製品やサービス、さらには後発でありながらも改良・改善等を通じて高い効能や性能を持った製品・サービスが現実に登場しつつあるなか、いま改めてこの問題を問い直す必要があります。また、診療報酬や薬価の問題は医療提供体制と密接不可分であり、医療提供体制の側のパフォーマンスとそのガバナンスのあり方も考慮しなければなりません。
2022年度レギュラトリーサイエンス公開講座の最終回となる第3回は、財政的な持続可能性を担保しつつ、開発者のインセンティブとしてのイノベーションの評価を同時に両立していくための方策とその課題について議論したいと思います。
プログラム
時間 | 内容 |
18:00 - 18:05 | Opening Remarks 昌子 久仁子 神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション研究科 副研究科長 教授 |
18:05 - 18:35 | Keynote1 伊藤 由希子 津田塾大学総合政策学部 教授 「医療をめぐるガバナンスと医療のパフォーマンス(仮)」 |
18:35 - 19:05 | Keynote2 大橋 弘 東京大学大学院経済学研究科 教授 「イノベーションを促進するために必要な政策的対応(仮)」 |
18:35 - 19:05 | Panel discussion テーマ:「財政とイノベーションの両立」 モデレータ:昌子 久仁子、黒河 昭雄 神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センター研究員(シニアマネージャー) パネリスト: 伊藤由希子、大橋 弘 ほか Q&A |
19:35 - 19:40 | Closing Remarks 大谷 泰夫 神奈川県立保健福祉大学 理事⾧ |
対象者
ヘルスイノベーションに関心がある方、製薬・医療機器・再生医療関連企業、ヘルスケア企業、ライフサイエンスベンチャー、行政機関、大学・研究機関における研究者等
参加費
無料
主催
主催:神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科(SHI)
共催:神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センター(CIP)
協力:LINK-J
お問い合わせ先
公立大学法人 神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション研究科(SHI)
〒210-0821 神奈川県川崎市川崎区殿町3-25-10
Research Gate Building TONOMACHI 2-A棟 2・3階
TEL: 044-589-8100/FAX: 044-589-8188
Email: health-innovation@kuhs.ac.jp