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インタビュー・コラム

MIYAMAN's column vol.16 ベンチャー投資にも時代の流れ

ベンチャー投資にも時代の流れ

2019年の6月にヘルスケアイノベーション投資ファンドを創成、ライフサイエンスと先端医療のベンチャー企業の投資を開始しま した。  

日経バイオテクやコンセンサスエンジンなどのバイオや先端医療の取材や討議を経て得た私のネットワークと、今回のファンドの パートナーである我が国のバイオVC(ベンチャーキャピタル)の元祖である大滝義弘氏のネットワークが、投資先の発掘に貢献してお ります。おかげさまでもう2月までのヒアリングの予定は一杯です。 本格的に投資活動を始めて半年で、50社以上のベンチャー企業や創業を企図している研究者との面接をこなしてきました。  

しかし、生命保険と同じで個人の人脈や親族にだけ販売していては先細りになることは必然です。現在、ヒアリングした企業の関係 者や知人にも口コミで広がり、面談希望が増えてまいりました。また、ライフサイエンスに参入を願うバイオ以外のVCに対し、投資の 相談や投資企業のレファレンスを務める機会もじわじわと増えてきました。本当にありがたいことです。でも、こうした旧来の手法だけでは、今の時代のスピードにはついていけないと感じています。

そこで2020年の7月から始めたのは、SNSやブログなどと連動し、ベンチャー企業と起業したいと願っている研究者の仮想空間での掘り起こしです。今まではベンチャー企業の投資は人の紹介などを伝手に密かに行うものと決まっていました。友人や知人からの 紹介はつい手心を加えてしまったり、いわゆる「お付き合い投資」というものもあったりして、投資効率の悪い側面もあったのです。 今や、SNSで告知し、全く未知の起業家からウェブで面談依頼を受けてリモートでヒアリングを行い、実際に投資が決定するまでに至りました。新型コロナウイルスのパンデミックがなかったら、完全 バーチャルで有望ベンチャーや研究者を発掘することなど出来な かったかもしれません。本当に世の中は変わってきました。どうぞ下記のサイトから、心ある方はどしどし面談をお申込み願います。 https://hcinnovation.jp/

miyata.png 宮田 満 氏
東京大学理学系大学院植物学修士課程修了後、1979年に 日本経済新聞社入社。日経メディカル編集部を経て、日経バ イオテク創刊に携わる。1985年に日経バイオテク編集長 に就任し、2015年に株式会社宮田総研を設立、新Mmの憂 鬱などメディア活動を開始。2017年、株式会社ヘルスケアイ ノベーションを設立、2020年6月よりバイオ・先端医療関 連のベンチャー企業に投資を開始した。厚生労働省厚生科 学審議会、文部科学省科学技術・学術審議会、生物系特定 産業技術研究支援センターなど、様々な公的活動に従事。

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