本セミナーでは、Chemotargets社が提供する創薬支援サービス「Deep Drug Discovery (D3)」、および医薬品安全性データベースシステム「Safety Vista」をご紹介します。
D3プラットフォーム(1)について:
医薬品候補化合物をデザインして提供する受託解析サービスです。Chemotargets社が独自にもつインシリコ解析技術を活用して、ターゲットタンパク質の分子表面解析、フラグメントとリンカー探索、化学構造の展開、および親和性・安全性を評価して、医薬品候補化合物を提案します。
SafetySuiteについて:
Chemotargets社が蓄積した医薬品の安全性知識ベースを基に、安全性シグナル検出、トランスレーショナル・セーフティ解析、医薬品比較解析、部分集団解析を行うことができる統合安全性解析プラットフォームです。
この知識ベースには、FAERS、VAERS、JADER、VigiBaseなどの有害事象自発報告情報や学術会議の要旨からキュレーションされた安全性情報が、安全性薬理試験、非臨床試験、臨床試験の情報と関連付けられ、医薬品のライフタイム全体にわたる毒性および安全性情報が体系的に整理・格納されています。
Chemotargets社は、このシステム提供のため、キュレーターやレビュアーを支援し、クリーンで一貫性のあるデータセットを作成する独自の知識ベースプラットフォームSafetySuiteを開発しました。このプラットフォームを基に、高品質な安全性データベースSafetyOneを定期的にアップデートしています。さらに、この蓄積データを活用して、高精度なシグナル検出を行うSafetySignals、患者集団解析に基づき薬物有害事象に対して脆弱なグループを同定するSafetyStrataのほか、トランスレーショナル・セーフティ解析や薬物の比較解析などのアプリケーション群を、ブラウザ上で利用可能なプラットフォームSafetyVistaに統合し提供しています。
申込締切
同業他社様からのご参加はお断りする場合があります。
プログラム
時間 | タイトル | 講演者 |
---|---|---|
16:00-16:05 | ごあいさつ | |
16:05-16:50 | Deep Drug Discovery (D3): Generating Novel Synthetically-feasible Drug-like Molecules inside Protein Cavities | Jordi Mestres |
16:50-16:55 | 休憩 | |
16:55-17:40 | SafetyVista: Connecting Preclinical Safety Pharmacology with Postmarketing Signal Detection | Jordi Mestres |
登壇者
Prof. Jordi Mestres
1967年にスペイン・カタルーニャ地方で生まれ、1995年にジローナ大学で博士号を取得しました。現在、彼は自身が創立したChemotargets社のChief Scientific Officerを務めるとともに、ジローナ大学の客員教授を兼任しています。これまでに166本の論文と10件の特許を発表しており、計算化学および情報科学分野で広範な経験を持つ著名な研究者です。 特に、機械学習を活用した予測モデルの開発を通じて、医薬品開発や材料科学の分野で革新的な貢献を果たしてきました。その業績が評価され、2006年にはQSAR、Chemoinformatics and Modeling Societyから国際的なCorwin Hansch賞を授与され、2018年には英国王立化学会のフェローに選出されています。さらに、ChemBioFranceの科学諮問委員会やCASライフサイエンス諮問委員会のメンバーを務めるほか、2024年にバルセロナで開催されたQSARシンポジウムでは組織委員長を務めました。
対象者
創薬・生命科学研究者、薬物安全性研究者
参加費
無料
主催
株式会社モルシス・株式会社ワールドフュージョン共催