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イベントレポート

「LINK-J・稲門医学会 合同シンポジウム 「COVID-19禍において我々ができること、やりたいこと、やるべきこと」を開催(3/19)

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2021年3月19日(金)にオンラインにて「LINK-J・稲門医学会 合同シンポジウム 「COVID-19禍において我々ができること、やりたいこと、やるべきこと」を開催いたしました。(主催:稲門医学会、LINK-J)
本イベントは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)禍による医療現場の負担軽減に取り組むことや、これから到来するニューノーマル時代の新しいビジネスやサービスを立ち上げることをテーマとし、最前線で働く医療者、ビックデータを駆使して研究展開しているデータサイエンティスト、ライフサイエンスベンチャーの経営者ら13名をゲストに迎え、今われわれができること、やりたいこと、やるべきことをディスカッションしました。

【アーカイブ動画】
下記のリンクより当日の録画をご覧いただけます。なお、一部録画を公開していない箇所がございます。


ぜひLINK-J YouTube Channelへのご登録もお願いいたします。

【登壇者】
羽鳥 裕(はとりクリニック理事長 公益社団法人日本医師会常任理事 /稲門医師会 会長)
曽山 明彦 (LINK-J理事兼事務局長 )
竹村 洋典(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科全人的医療開発学講座総合診療医学分野 教授)
山中 竹春(公立大学法人横浜市立大学 学長補佐、医学部教授、大学院データサイエンス研究科長)
林 伸宇(医療法人社団鉄祐会 祐ホームクリニック平和台 院長)
豊島 晋作(テレビ東京報道局クロスメディア部デジタル副編集長/ディレクター)
坂野 哲平(株式会社アルム 代表取締役社長/日本医療ベンチャー協会 理事)
池野 文昭(Researcherm Stanford University)
根岸 彰一(デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員 パートナー Lifescienses & Healthcare Division Lead)
樋原 伸彦(早稲田大学ビジネススクール准教授/イノベーション・ファイナンス国際研究所所長/日本イスラエル商工会議所 理事/LINK-J サポーター)
吉村 健佑(千葉大学病院 次世代医療構想センター センター長・特任教授/早稲田大学 ソーシャル・ヒューマン・キャピタル研究所 招聘研究員)
朝日 透(早稲田大学理工学術院 教授/早稲田大学グローバル科学知融合研究所 所長)
中山 久徳(そしがや大蔵クリニック 院長/稲門医師会 副会長)
灰田 宗孝(稲門医学会 会長/東海大学医療技術短期大学看護学科特任教授・学長付)
北原 秀治(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 特任准教授)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最前線

はじめに「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最前線」として医療現場の現状について講演とパネルディスカッションがおこなわれました。

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まず東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科全人的医療開発学講座総合診療医学分野 教授の竹村 洋典氏からコロナ医療体制の最前線をご説明いただき、病棟での感染対策や実際の患者や医療従事者の様子について紹介いただきました。

公立大学法人横浜市立大学学長補佐、医学部教授、大学院データサイエンス研究科長の山中 竹春氏からは「日本初抗体検査研究から見えてくること」と題し、一般的な抗体検査における認識のずれと山中氏が進めている「コロナ回復者専用抗体検査Project」ついてご説明いただきました。

医療法人社団鉄祐会、祐ホームクリニック平和台院長の林伸宇氏からは「各国におけるワクチン接種の状況」と題し、世界各国の中でも特にイスラエルの接種状況を取り上げ、ワクチン接種が社会に素早く提供された理由と日本での取り組みについて説明されました。

その後のパネルディスカッションでは、「現場の医療従事者から見た新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する行政のハンドリングについて」や「日本のワクチン開発が遅れている理由」について等活発な意見交換がおこなわれました。

ニューノーマル時代の研究開発・ビジネス・サービス

続いて第二部では「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最前線」としてアフターコロナでの新しいビジネスについて講演とパネルディスカッションがおこなわれました。

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まず株式会社アルム代表取締役社長/日本医療ベンチャー協会理事の坂野 哲平氏より「With&Afterコロナにおける医療ICT活用の紆余曲折」として、開発に携わっている3つの医療ICTをご紹介いただきました。「コロナは歴史的転換期でもある。ビジネスチャンス・社会課題が無限大にある中で、日本の医療ICTが逆転できる最後のチャンスなのではないか」と訴えました。

Stanford Biodesign, Stanford University Program Director (U.S) Japan Biodesignの池野文昭氏からは「ニューノーマル時代の医療における研究開発とビジネス」と題し、世界のスタンフォード大学をはじめとする海外研究者の現状と課題をお話いただきました。
また、Teladoc Health, Inc.をはじめとした遠隔医療ICTの最新情報をご紹介いただきました。

デロイトトーマツコンサルティング合同会社執行役員パートナーLifescienses & Healthcare Division Leadの根岸彰一氏から「グローバル視点から見たコロナ後のライフサイエンスビジネス」と題し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって変わっていく未来像をグローバルな視点から説明されました。「デジタルヘルスの変革はすでに始まっており、指数関数的に発展していく」とお話いただきました。

パネルディスカッションでは、まずモデレーターの早稲田大学ビジネススクール准教授/LINK-サポーターの樋原伸彦氏から、問題提起として「ニューノーマルではなくUnderlying Realitiesの発現ではないでしょうか」と口火を切り、各登壇者との議論を始めました。また「コロナ禍における日本とアメリカの新ビジネスの生まれるスピード感の違い」「VCのスタートアップへの投資金額が減ると言われていたが、現状あまり減っていない。その理由は?」「今後起こりうるビジネスとしてどのようなものが想定されるか」などについて意見を交わしました。

非医療従事者でも医療現場に貢献できること

最後のセッションは「非医療従事者でも医療現場に貢献できること」というテーマで、一般の方が実践できることについて講演とパネルディスカッションがおこなわれました。

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まずモデレーターである、そしがや大蔵クリニックの中山久徳院長から非医療従事者の貢献内容として「直接的貢献」と「間接的貢献」についてご説明いただきました。

早稲田大学理工学術院教授である朝日透氏からは主催者として本イベントの開催に至った経緯と、アカデミアとして医療現場にどのように関わっていくべきかという点についてお話いただきました。

千葉大学病院次世代医療構想センターの吉村健佑センター長からは「『こびナビ』を通してやりたいこと」と題し、吉村氏が推進している「こびナビ」というワクチンについて正確な情報を伝えるプロジェクトをご紹介いただきました。

その後のパネルディスカッションでは、「若者が正しい情報を正しく広めるために」や「緊急事態宣言後に私たちが医療現場に貢献できること」について等熱い意見交換がおこなわれました。

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ご視聴いただいた皆様誠にありがとうございました。今後もこのようなウェビナーを開催していきますのでぜひご覧ください。

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