もっと使いやすいバイオバンクを、役に立つバイオバンクを、という観点から努力を重ねて、私たちは今、100万を超える人々の試料・情報がネットワークを形成するにいたっています。これを更に発展させ、多くの方々にとってより良いものにしていくために、デジタル化技術が一つのカギを握ると考えます。より大規模なデータを用いた精緻な研究を行うために、一人の方の全生涯をカバーするような、あるいは生活の細部に至るような試料・情報の収集が企図されています。
日本中のバイオバンクの間で対話を重ね、そのバイオバンク間にあった溝や空隙を埋めようと努力してきた私たちですが、人の健康の全貌に迫るにはまだまだ挑むべき課題があります。私たちがいつまでにどこまでを目指し、どのようなコンセンサスをもとに進めていくべきなのか、これまでのバイオバンクが実現してきたことを振り返りながら、展望を考えます。
【参加登録締切】2月15日(水) 実際には2月16日(木)にも登録可能ですが、事前登録にご協力をお願いします。
プログラム
16:00- 開会挨拶
16:10- プロジェクト報告
「それぞれ発展したわが国のバイオバンクのネットワークの構築~5年にわたるプラットフォーム利活用システム(“プラ利”)を振り返って」
東北大学未来型医療創成センター、東北メディカル・メガバンク機構
教授 荻島 創一
16:25- 基調講演
「バイオバンク事業による臨床研究の成果と“プラ利”への期待」
慶應義塾大学
教授 末松 誠
17:00- 講演
「医療分野における個人情報の一次利用と二次利用~個人情報保護法の法目的と定義から考える」
(参考資料)
「【提言書】デジタル社会を駆動する『個人データ保護法制』に向けて」(国際大学GLOCOM六本木会議)
新潟大学 大学院現代社会文化研究科・法学部 教授
一般財団法人情報法制研究所(JILIS)理事長
鈴木 正朝
17:30- 講演
「バイオバンクがより“確度”の高い情報を集めるために」
東京大学大学院
准教授 今井 健
18:00- 総合質疑・討論
18:20- まとめと閉会
参加費
無料
定員
500名
主催
【主催】東北大学東北メディカル・メガバンク機構
(AMEDゲノム医療実現バイオバンク利活用プログラム ゲノム医療実現推進プラットフォーム・ゲノム研究プラットフォーム利活用システム 「ゲノム医療実現推進のためのバイオバンク利活用促進に向けたバイオバンク・ネットワーク構築と運用支援に関する研究開発」による)
【協賛】国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)