東北大学「創薬戦略推進機構」は、本学の創薬分野に係る先端的な研究環境及び革新的な技術を活用し、並びに企業等との共同研究を戦略的に促進する連携ネットワークの拠点としての役割を担い、もって本学の研究成果の社会実装の推進に資することを目的に昨年12月設置されました。
本機構は、本学の強みを生かし、基礎研究から臨床試験、並びに多様な出口戦略まで一気通貫の企業と共創していく研究開発環境を形成し、そこから生み出される成果をパートナー企業と共に社会へ実装していく共創体制として、創薬研究開発プロセスの全ての段階を網羅し学内関連部局等との強力な連携を図るため、①基礎探索研究PF、②探索最適化研究プラットフォーム、③臨床開発研究プラットフォーム、④事業開発プラットフォームの4つのプラットフォームからなる、「創薬研究開発統合プラットフォーム」を設置し、共創型創薬活動を展開しています。
今回は、①基礎探索研究プラットフォームにフォーカスし、「共創的創薬に向けてアカデミア研究基盤とバイオバンクに期待されるもの」と題して、企業との共創型創薬活動の可能性を議論します。
申込締切
現地参加:2024年10月22日(火)12:00まで
オンライン参加:2024年10月22日(火)19:35まで
プログラム
時間 | 内容 |
17:15 | 開場 |
17:30 | 開会 LINK-J |
17:30-17:40 | オープニングレクチャー:創薬戦略推進機構が目指すもの 東北大学 理事・副学長、創薬戦略推進機構長 張替秀郎 |
17:40-17:50 | 東北メディカル・メガバンクと共創的創薬 東北メディカル・メガバンク機構 機構長 山本雅之 |
17:50-18:05 | 東北メディカル・メガバンクと未来型医療創成センターにおける創薬基盤の構築 東北大学情報科学研究科・教授/東北メディカル・メガバンク機構・副機構長 木下賢吾 |
18:05-18:20 | 東北メディカル・メガバンク機構が実施する大規模全ゲノムシークエンス解析の現状と今後の展望 東北メディカル・メガバンク機構・教授 勝岡史城 |
18:20-18:35 | オミックス解析と構造生物学の融合による次世代医療・創薬研究 東北メディカル・メガバンク機構および未来型医療創成センター 教授 小柴生造 |
18:35-18:50 | KEAP1-NRF2制御系を標的とした創薬の情勢 東北大学大学院医学系研究科・准教授 鈴木隆史 |
18:50-19:05 | マイクロバイオームと健康との関わり 東北大学大学院医学系研究科 教授 清水律子 |
19:05-19:10 | 休憩 |
19:10-19:30 | パネルディスカッション・Q&A モデレーター 東北大学メディカル・メガバンク機構 機構長 山本雅之 パネリスト 東北大学情報科学研究科・教授/東北メディカル・メガバンク機構・副機構長 木下賢吾 東北メディカル・メガバンク機構・教授 勝岡史城 東北メディカル・メガバンク機構および未来型医療創成センター 教授 小柴生造 東北大学大学院医学系研究科・准教授 鈴木隆史 東北大学大学院医学系研究科 教授 清水律子 |
19:30-19:35 | 閉会挨拶 東北大学 理事・副学長、創薬戦略推進機構長 張替秀郎 |
19:35-20:00 | ネットワーキング(現地のみ) |
登壇者
プロフィール | |
張替秀郎 東北大学 理事・副学長、創薬戦略推進機構長 1986年3月 東北大学医学科卒業 1989年4月 東北大学医学部第二内科医員 1994年4月 米国ロックフェラー大学博士研究員 1998年4月 東北大学病院検査部助手 2002年2月 東北大学病院検査部講師 2004年4月 東北大学病院血液免疫科講師 2007年7月 東北大学大学院医学系研究科血液免疫病学分野教授 2011年4月 東北大学病院輸血・細胞治療部長 2012年4月 東北大学病院副病院長 2017年4月 東北大学総長特別補佐 2019年4月 東北大学病院検査部長 2020年4月 東北大学病院臨床研究推進センター長 2022年3月 東北大学大学院医学系研究科血液内科学分野教授 2023年4月 東北大学副学長(病院経営担当)(~2024年3月)、病院長(~現在) 2024年4月~東北大学理事・副学長(医療・共創戦略担当) |
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山本雅之 東北メディカル・メガバンク機構 機構長 1979年 東北大学医学部 卒業 1983年 同大学院医学研究科 修了(医学博士) 1983年 米国ノースウエスタン大学 留学 1995年 筑波大学 先端学際領域研究センター 教授 2004年 John’s Hopkins University, Adjunct Professor(現在に至る) 2007年 東北大学 医学系研究科 医化学分野 教授(2023年3月まで) 2008年 東北大学 副学長 / 医学系研究科 研究科長 / 医学部 学部長(2012年3月まで) 2012年 東北メディカル・メガバンク機構 機構長(現在に至る) 2012年 日本学術会議会員・連携会員(現在に至る) 2015年 東北大学 ディスティングイッシュトプロフェッサー(現在に至る) 2015年 University of Michigan, Adjunct Professor(現在に至る) 2017年 日本生化学会 会長(2019年11月まで) 2017年 東北大学 未来型医療創成センター センター長(2022年3月まで) 2018年 中国医科大学 栄誉教授(現在に至る) 2023年 東北メディカル・メガバンク機構 分子医化学分野 教授 |
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木下賢吾 東北大学情報科学研究科・教授/東北メディカル・メガバンク機構・副機構長 1999年京都大学大学院理学系研究科博士課程修了。その後、阪大蛋白研、横浜市大、東大医科研を経て、2009年10月より東北大学情報科学研究科教授、2016年4月より東北メディカル・メガバンク機構副機構長に就任。2012年日本学術振興会賞受賞。2017年日本バイオインフォマティクス学会理事長に就任。研究は、タンパク質の立体構造と機能の関係に関する情報科学を主軸とし、遺伝子の共発現情報解析やヒトゲノムの多様性がもたらすタンパク質の多様性と機能の関係に注目している。趣味は猫。 |
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勝岡史城 東北メディカル・メガバンク機構・教授 静岡大学理学部卒業 (1995年)、筑波大学大学院医学研究科修了 (医学博士)、ノースウェスタン大学博士研究員、筑波大学大学院人間総合科学研究科、東北大学大学院医学系研究科を経て、2012年5月から東北メディカル・メガバンク機構准教授、2020年1月より現職。専門は、生化学、分子生物学 。東北メディカル・メガバンク機構が推進するゲノムコホート研究において、10万人の全ゲノムシークエンス解析で中心的な役割を担っている。 |
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小柴生造 東北メディカル・メガバンク機構および未来型医療創成センター 教授 2000年に東京大学大学院・理学系研究科・博士課程修了(博士(理学)) 2000年から2013年まで理化学研究所に勤務 2013年より東北大学東北メディカル・メガバンク機構・准教授 2017年 同教授 2019年 東北大学未来型医療創成センターを兼務。現在に至る。 専門:生化学、オミックス解析、構造生物学 |
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鈴木隆史 東北大学大学院医学系研究科・准教授 2007年 筑波大学大学院人間総合科学研究科にて博士号を取得後、ERATO山本環境応答プロジェクト技術参事兼研究員、2008年より東北大学大学院医学系研究科 助教、2016年より同研究科 講師、2022年より同研究科 兼 東北メディカル・メガバンク機構 准教授。25年以上一貫してKEAP1-NRF2制御系の分子メカニズム解明に取り組んでいる。特に、KEAP1の多様なストレス感知機構の解明に貢献。また、NRF2による抗炎症作用メカニズムの解析、宇宙環境におけるNRF2の重要性の解析、NRF2活性化がんの悪性化機構の解析など、多面的なNRF2機能の解明に貢献。分子生物学的およびマウス遺伝学を駆使してストレス応答の分子基盤および生理的意義の解明に取り組んでいる。これまで得た知識と経験を活かして、アカデミア視点からKEAP1-NRF2制御系を標的とした創薬開発に貢献したい。 |
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清水律子 東北大学大学院医学系研究科 教授 1988年 3月 慶應義塾大学 医学部卒業 1988年 4月 慶應義塾大学病院 内科入局 1990年 5月 芳賀赤十字病院 内科医員 1992年 6月 自治医科大学 血液学教室 1997年 4月 学位(医学) 1999年 4月 筑波大学 基礎医学系 講師 2002年 9月 米国ミシガン大学 博士研究員 2003年10月 筑波大学 基礎医学系 講師(復職) 2009年 4月 東北大学 大学院医学系研究科分子血液学分野 教授 2015年4月 東北大学 動物実験センター長(兼担) 2018年7月 東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 地域口腔健康分野 教授(兼担)、メタゲノムデータ室長(兼担) 2023年4月 東北大学 大学院医学系研究科 副研究科長 |
参加費
無料(要事前登録)
定員
リアル会場70名、オンライン1000名
主催
東北大学 創薬戦略推進機構
LINK-J
協力
東北大学:医学系研究科、歯学研究科、薬学研究科、加齢医学研究所、東北メディカル・メガバンク機構、共創戦略センター、オープンイノベーション事業戦略機構