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イベントレポート

第7回 LINK-J ネットワーキング・ナイト with Supporters~アメリカにおける最先端のバイオテックとは?~

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2017年4月26日、日本橋ライフサイエンスビル10階にて、第7回目のネットワーキングナイトが行われました。

今回のサブタイトルは、「アメリカにおける最先端のバイオテックとは?」でした。

アメリカで幅広く投資を展開している500 Startups Japan の澤山陽平氏と、同じくアメリカで今年の1月に起業したばかりのAWAKENS, Inc 高野誠大氏お二人によるゲノム関連サービスのトレンドについてトークを展開していただきました。

バイオへの投資は社会問題解決にもつながる

澤山氏のベンチャーキャピタルでは2010年設立から今までで1800社以上の投資をしているそうですが、成功する可能性はとても低いといいます。バイオテックに特化したアクセラレーションも展開し、すでに45社のバイオベンチャーを輩出しているとのことです。
様々なバイオベンチャーを眺めてきて、バイオという技術が食料や水、医療やヘルスケアの問題だけでなく、研究者の単純労働からの解放、さらには既存の課題の解決に「生物」という手段を用いるという方法もあるのではという提案がとても興味深い話題でした。
培養肉の研究や化学的に水からワインを作るというコンセプトなど、個性的で画期的なバイオベンチャーの新たな試みの紹介には目を見張るものがありました。

既存のサービス×ゲノムという個人向けサービスの到来

「ゲノム情報からわかることを提示するという「解釈型」のサービスが中心となっていますが、これからは、個人の食生活や体質など生活環境を含めた「統合型」のサービスに移っていくと思います」と、高野氏はアメリカのバイオベンチャーを具体例に挙げながら解説されました。既存のサービスにゲノムを加えることで、「身の回りの生活を変えるようなバイオ」が今後増えてくるのではないか、といいます。背景には、ゲノムシーケンスのスピードが上がり、コストが下がってきていることにあります。
ゲノムデータを活用したサービスとして、高野氏はAWAKENS, Incで現在開発中の画面の一部を公表され、「誰でもがゲノムデータにアクセスできるプラットフォームづくりをしていきたい」と意欲を語られました。

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写真:500 Startups Japan澤山陽平氏(左)、AWAKENS, Inc 高野誠大氏(右)

続いて、パネルディスカッションでは、参加者からオンラインで質問を受け付け、登壇者お二人にコメントと議論を展開していただきました。
アメリカで起業するメリットとして、アメリカ人の方がゲノムに多様性があるからではないかという意見や、日本人の方が血液型や性格診断などを好む傾向があるので、日本でのビジネス展開の可能性があるなどの話題が取り上げられました。
高野氏は、将来の医療として、医師と患者のコミュニケーションツールとしてのゲノム情報がログ利用できるのではとコメントし、会場からも質問が飛び出しました。

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最後は、登壇者を含めた参加者同士の交流会です。
ネットワーキングナイトは会員やサポーターだけでなく、ライフサイエンス分野でご活躍の方、ご興味がある方でしたら、誰でもお気軽に参加していただけます。
今回は初めて参加された方も多く、製薬会社や研究機関の方など様々な方との歓談で盛り上がりました。

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