
一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(以下 LINK-J)は、LINK-J アカデミア発メドテックイノベーター発掘プログラムの出場者を募集いたします。
本コンテストは、LINK-Jの「オープンイノベーションの促進」と「エコシステムの構築」を目的とする活動の一環として、メドテック(医療機器、デジタルヘルス、ヘルスケアサービス等)領域での事業化を検討している、もしくは事業化直後の研究者の支援の場として開催いたします。原則としてLINK-J特別会員のアカデミアから推薦を受けることを参加条件としており、プログラムを通じて、会員アカデミアの皆さまとアクセラレーター、ベンチャーキャピタル、事業会社との出会いを促進します。
近年、ライフサイエンスエコシステムが徐々に構築され、各種アクセラレーションプログラムも充実してまいりました。しかしながら、既存プログラムに参加する手前の段階にあるスタートアップや、未だ世で認知されていないアカデミアの優れたシーズも数多く存在します。そのような潜在的スタートアップの裾野、活躍できる可能性を広げるべきだと考え、その一助となるため企画いたしました。
プログラムの中では、事業化を行う上で必要なプレゼンテーションスキルや起業の基礎知識等を学ぶことができる機会も設け、今後の成長の糧としていただきます。本プログラムをきっかけに、優れた研究成果がさらにライフサイエンスエコシステムの中で開花し、そして将来的には社会に還元されることを目指すと同時に、LINK-Jの育成支援プログラムをさらに組織内にて発展させて参ります。
応募については、各アカデミアからの推薦が必要となります。各アカデミアご担当者様もしくはLINK-Jまでお問い合わせください。
応募要項
コンテスト全体スケジュール

エントリー期間 | 2025年7月~2025年10月17日(金) |
スキルアップセミナー | 録画配信 |
Networking Day | 2025年12月13日(土) |
メンタリング | 2026年1月~2026年2月 ※チーム毎に日程調整 |
LINK-Jイベント | 翌年度Networking Day/BIOJAPAN2026(※上位2チームが対象) |
※若干の変更の可能性あり
応募対象・条件
- LINK-J特別会員のアカデミアが推薦すること
- 1アカデミアあたり2チーム推薦可
- 医療機器、デジタルヘルス、医療サービス、その他ライフサイエンス領域におけるテクノロジーに関するアイデア・技術・製品・事業(アイデアの状態でも応募可能)を有し、その技術・製品・事業に関するプレゼンが可能であること(法人、チーム、個人は問わない)
- プレシード、シードステージ 起業してから3年以内、もしくは資金調達額5千万円(助成金、Grantは含まない)まで ※今後活躍される起業家の発掘を想定した企画となっています
- 複数名で応募する場合はチームリーダーを指名すること
- チームリーダーは事業のあらゆる側面を把握する者がなり、スキルアップセミナー、ピッチ審査、ポスター発表、メンタリング、Demo Dayのすべてに参加する
- 発表、資料は日本語または、英語でも可能。但し、メンタリングは日本語で進行するため、日本語での意思疎通・会話が可能なメンバーを必ず入れること
- 本コンテストのすべてのプログラム内で開示される情報は非機密情報として扱われることを事前に了承すること
選出6社特典(予定)
- ベンチャーキャピタリスト・アクセラレーター等からのメンタリング機会の提供
- LINK-J特別会員 年会費2024年度+2025年度分免除および入会金免除
- 翌年度Networking Dayなどにアンバサダーとして登壇、HPへのインタビュー掲載
ピッチ審査基準
<事業戦略>市場性、技術や解決策の新規性、サイエンス/テクノロジー、インパクト
<人物評価>ピッチスキル、リーダーシップ、パッションおよびLINK-Jが応援する意義
コンテストの流れ
スキルアップセミナー
医療機器・ヘルステックなどのメドテック系スタートアップが概論として知っておくべき知識(事業戦略・法規制・ピッチトークの方法など)を講師より紹介いたします。
録画になりますので申込確認後URLを送付します。
Vol.1「メドテックスタートアップが知っておくべき9つの戦略」
講師:前田祐二郎 様(東京大学医学部附属病院 トランスレーショナルリサーチセンター バイオデザイン ディレクター)
Vol.2「知財計画・薬機法規制・チームビルディング等について(仮)」
講師:内田毅彦 様(株式会社サナメディ代表取締役 CEO)
Vol.3「メドテック系スタートアップが起業前に知っておくべきこと」
講師:大下創 様(MedVenture Partners株式会社 代表取締役社長)
内容:事業化・事業計画等
Vol.4「スタートアップしたときに身に付けたいピッチスキル」
講師:津田真吾 様(株式会社INDEE Japan 代表取締役 テクニカルディレクター)
内容:事業アピールの方法、ピッチトークの方法等
事業紹介用PPT提出
スキルアップセミナーで学んだ効果的なプレゼンテーションの作成方法・ピッチの方法などを参考にしていただき、11月9日(日)までに事業ピッチ用PPTを提出いただきます。
以下フォーマット(10枚以下、PowerPointあるいは類似のプレゼンテーションフォーマット)に沿ってご提出ください。なお、非機密情報下で開示可能なものに限定し、秘密情報を開示された場合、責任は負えませんので予めご了承ください。
1)タイトルスライド(チーム名または代表者名)
2)概要(Executive Summary)
3)解決すべき課題(誰の何を対象としたソリューションですか?)
4)解決策(Solution)
5)想定顧客または市場規模
6)競合
7)ビジネスモデル
8)チーム
Premium Networking Day
事業ピッチ用PPTをご提出いただいた全員(注)に、アカデミア×VCのプレミアムイベントとなるNetworking Dayにご参加いただけます。(合同開催:アラムナイイベント)
各チーム代表者1名の宿泊交通費(上限5万)を補助します。
下記のスケジュールで開催を予定しております。(変更の可能性あり)
開催日:2025年12月13日(土)
12:00-13:00 Networking Lunch(アラムナイイベント)
13:00-13:10 開会挨拶
13:10-13:25 ゲストによる講演
13:30-15:00 ライトニングピッチ(5分×15~30チーム)+ポスター展示
15:00-15:30 審査時間
15:30-16:00 VC座談会
16:00-16:10 LINK-Jイベント進出チーム発表・講評、今後の案内
16:10-17:10 ネットワーキング
ピッチ形式です。
ご提出いただいた事業ピッチ用PPTと当日のピッチをもとに書類審査を行い、6チームを選抜します。結果については当日会場内にて発表します。
審査とは関係なく、休憩時間にポスター展示も行う予定です。
会場:未定
審査員:株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ (UTEC) 取締役・パートナー 宇佐美 篤 氏
株式会社サナメディ代表取締役 CEO 内田 毅彦 氏
MedVenture Partners株式会社 代表取締役社長 大下 創 氏
Beyond Next Ventures株式会社 ディレクター 澤邉 岳彦 氏
株式会社INDEE Japan 代表取締役 テクニカルディレクター 津田 真吾 氏
東北大学ナレッジキャスト株式会社 鈴木 友人 氏
審査員長:LINK-J常務理事 曽山 明彦
(注)Premium Networking Day について、事業紹介用PPTを提出した方は原則皆様ご参加いただけますが、想定を超える応募がある場合は選考させていただきます。書類選考を通過できなかったチームには必ずフィードバックを行います
メンタリング
選抜された6チームにはメンタリングの機会が提供されます。
幅広いメンター陣の中から適切なメンターがチーム毎の課題に応じたアドバイスを行います。参加チームとメンター双方から希望を取り、主催者が適切なマッチングを調整します。
- メンター:ベンチャーキャピタリスト、スタートアップ社員、アカデミア関係者、薬事関係者 等
- Beyond Next Ventures株式会社
- MedVenture Partners株式会社
- 株式会社インディージャパン
- 株式会社サナメディ
- 株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ
- 東北大学ナレッジキャスト株式会社
- 国立がん研究センター東病院
- 東北大学
- N.B.Medical株式会社
- スケジュール:原則として、ベンチャーキャピタリスト/スタートアップ社員/アカデミア関係者/薬事関係者の4カテゴリからそれぞれ[30分1回限定の面会・最大5回]を予定しております。
- 会場:リアル:東京(日本橋ライフサイエンスビルシリーズ内)もしくはオンラインを予定しております。詳細は1次審査通過チームに別途ご案内いたします。
LINK-Jイベント
アンバサダーとしてネットワーキングイベント・アラムナイイベント等での登壇(※上位2チームが対象)
スキルアップセミナー講師プロフィール(セミナー登壇順)
![]() | 東京大学医学部附属病院 バイオデザイン部門 部門長 プレモパートナー株式会社 共同創業者&取締役CSO 前田 祐二郎 氏 歯科医師・医学博士。スタンフォード大学の医療テクノロジー起業プログラムであるバイオデザインのグローバルファカルティとして、2015年にジャパン・バイオデザインを設立、医療系スタートアップのアクセラレーションを開始、以降9社が創業。2020年には東京大学医学部附属病院 バイオデザイン部門 部門長に就任。 2018年より医療AIベンチャーのアイリス株式会社ディレクター。2019年にプレモパートナー株式会社を共同創業、企業新規医療事業アドバイザリー、スタートアップのインキュベーション、エンジェル投資を開始。他に、医療法人社団こずえ会 共同創業者理事、早稲田大学ビジネススクール非常勤講師、東京薬科大学特命教授。 2017年 経済産業省「医療機器開発支援ネットワーク」事業伴走コンサルティング運営委。2015年 厚生労働省国際保健に関する厚生労働大臣懇談会若手ワーキンググループで活動。東京大学大学院医学系研究科博士課程外科学専攻修了(医学博士)。九州大学 歯学部卒業 |
![]() | 株式会社サナメディ代表取締役 CEO LINK-Jサポーター 内田 毅彦 氏 内科・循環器科専門医。ハーバード公衆衛生大学院修士・ハーバード経営大学院GMP修了。日本人で唯一FDA(米国食品医薬局)医療機器医学審査官を務める。Boston Scientific 米国本社等を経てサナメディ株式会社(旧社名:(株)日本医療機器開発機構)を創業。これまでに総額約37億円の資金調達や、世界30カ国での医療機器販売を実現。2015年よりAMED「革新的先端研究開発支援事業(LEAP-インキュベートタイプ)」プログラムオフィサー。 |
![]() | MedVenture Partners株式会社 代表取締役社長 97年に日本ライフラインで医療機器ベンチャーとの交渉を担当後、国内VCにて米国医療機器ベンチャーへの投資を担当。投資先が当時、記録的な成功を収めたことから、シリコンバレーのVCで現地採用され、約5年間、米国医療機器ベンチャーへの投資を担当。米国では投資先の多くにリードインベスターとして関与し、大半がExitを達成。脳動脈瘤治療で世界最先端の製品となったPipeline Stentを開発したChestnut Medicalでは、開発初期から投資を実行。リードインベスターを務めるとともに、経営にも深く関与した。 13年に、医療機器に特化したVCであるMedVenture Partners株式会社を創業。60億円の1号ファンドを組成し、国内外の医療機器ベンチャーへの投資を実行。19年には約100億円の2号ファンドを組成。海外ベンチャーに加え、国内でもBiomedical Solutions社、A-Traction社等のEXITを生み出している。 |
![]() | 株式会社INDEE Japan 代表取締役 テクニカルディレクター XVC有限責任事業組合 共同創業者パートナー 窪田製薬ホールディングス株式会社 社外取締役 LINK-Jサポーター 津田 真吾 氏 早稲田大学理工学部卒業。幼少期をアメリカで過ごしたバイリンガル。日本アイ・ビー・エム、iTiDコンサルティングを経てINDEE Japanを共同設立。熱傷等の皮膚再生キットを開発するINDEE Medicalの創業に関わるなど、ライフサイエンス・ヘルスケアの新規事業の支援など数多く手掛ける。UBIE や INDEEMedicalなどのヘルスケアスタートアップを創業時から支援。現在はXVCというベンチャーキャピタルでシードアクセラレーターを運営、デジタルヘルス、ヘルスケア系スタートアップの育成に尽力。 |
※審査員・メンターのプロフィールについては追って公開予定です
問い合わせ先
LINK-J事務局 甲斐(contact[アット]link-j.org)※[アット]を@に変えてご送信ください