Menu

イベントレポート

「量子コンピュータは、ライフサイエンスに役立つのか? 〜 量子コンピューティングがもたらすライフサイエンスの未来とは」を開催(7/14)

  • twitter
  • Facebook
  • LINE

2021年7月14日(水)、LINK-Jは「量子コンピュータは、ライフサイエンスに役立つのか? 〜 量子コンピューティングがもたらすライフサイエンスの未来とは」をオンラインにて開催しました。

本ウェビナーは大変好評につき、アーカイブ化もしております。ご興味がございましたら下記よりご登録の上ご視聴ください。

https://0714ont13od.peatix.com (申込期限22724日(日))

キャプチャTK3.PNG

量子の性質を利用し、従来のコンピュータではなし得なかった速さで情報を処理する量子コンピュータ。近年、「次世代の高速計算機」として国内外から注目を集め、実用化に向けた研究が急速に発展しつつあります。量子コンピュータの応用範囲はその処理能力の高さから、AIや機械学習、金融、物流に至るまで幅広い対応が見込まれますが、それでは果たしてライフサイエンス分野にはどのような応用、実用化が可能となるのでしょうか。

今般LINK-Jネットワーキング・トークの第13回目として、TomyK代表、東京大学大学院情報理工学系研究科特任教授であり、LINK-Jサポーターの鎌田富久様をモデレータにお迎えし、慶應義塾大学理工学部物理情報工学科准教授 田中宗先生と株式会社QunaSys 創業者・CEOの楊天任様にご講演をいただきました。

まず田中先生はアカデミアの立場から量子コンピュータの技術開発の最前線の状況や、複数ある次世代の情報処理を高度化する計算デバイスの一つである量子アニーリング等イジングマシンの位置づけに加え、イジングマシンの実用化に向けた企業との共同研究による応用事例や、量子アニーリング等イジングマシンの技術発展のための開発環境、研究者のエコシステム形成について講演しました。また楊様はスタートアップの立場から、現状量子コンピュータが社会でどのように応用されているか、量子コンピュータは今後どのような技術進化を辿るかといった俯瞰的な話題から、実際にライフサイエンス分野への応用として何が課題となっているか、また製薬企業が実際に量子コンピュータを用いてどのような取り組みを行っているのかといった細部に踏み込んだ現状を説明しました。

その後、講演を元に3人でパネルディスカッションを行い、視聴者の質問にも答える形で、量子コンピュータについて深掘りの議論を展開しました。
終了後のアンケートでは「量子コンピュータの最新の基礎と応用のサマリーを拝聴出来て参考になりました。」「先端でどのような研究が行われ、それぞれの特徴をどのように活かしていくのかということ自体も研究対象であることなど、未知の情報を得ることができて有意義でした」といった大変前向きな声を数多く頂きました。

なお、本イベントのオンライン配信登録者数は492人でした。ご視聴いただいた皆様、誠にありがとうございました。

今後もLINK-Jネットワーキング・トークへのご参加をお待ちしております。

pagetop