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【2019年度 SCOOPプロジェクト中間報告】人と医療の研究室student group

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人と医療の研究室student group

項目 内容
プロジェクトの目的     今回のプロジェクトでは、パンフレット作成に関わる医学生や研修医の学びに焦点を当てており、能動的に医学知識を運用することや多職種でパンフレット作成に取り組むことで視点の違いを学ぶことに重きを置いている。
チーム概要    

医療の現場では、医療者が当然のことと考えていることであっても、それが患者にとっては当たり前ではないというところから、認識の齟齬が生じるような場面が多くある。ウイルス性上気道炎(いわゆる風邪)に抗菌薬は効果的でないことなどが、その代表例である。我々のチームの目的は、そのような「認識ギャップ」が具体的にどのような話題や状況について生じるか調査し、その「ギャップ」を少しでも埋めることができるような患者向けの医療情報提供パンフレットを作成することである。

チームメンバー 【代表】宮脇里奈 京都大学医学部医学科 3回生
大橋沙葵 京都大学医学部人間健康科学科1回生
秤谷隼世 京都大学大学院 医学研究科 医科学専攻 博士後期課程
池尻達紀 杉田玄白記念公立小浜病院 初期研修医
当初の計画    

当初はパンフレット自体を焦点化しており、そのクオリティやパンフレットを配布した際の医療現場での効果などの検証を考えていた。しかし、医師監修による製薬会社作成のものなど既存のパンフレットに勝る強みを見つけることができず、パンフレットそのものではなくパンフレット作成の際の医学生・若手医療者に対する教育効果を分析していくこととした。

2019年11月までの取組    

パンフレット作成時の「資料集ver.2」作成中:google formを用いたアンケートにより、質的なデータを集めている。現段階までのものをver2として編集中である。
・パンフレット作成の教育効果検証:上記「資料集」中から「点滴」という題材を選び、これをテーマに複数人の医学生にパンフレット作成をしてもらっている。その際に得られた質的データを検証中である。
<パンフレット作成テーマについて:点滴加療の効果>
・医療現場では体調不良時に点滴加療を希望する患者が少なくない。しかし、経口摂取や引水ができる状況で補液を施行して医学的効果を認める場面は多くはない。
・脱水症やアシドーシスなど点滴の適応を知ってもらうことを目的として、パンフレットを作成する。
・輸液の種類についてはパンフレットを分かりやすくするため、今回は「ラクテック®️(乳酸リンゲル)」に限定して考えるものとする。

振り返り    

良かった点

・フォームでの調査結果が興味深いものだった点。

難航している点

・パンフレット作成に参加してくれる医学生や若手医療者を十分な数集められていない点。

今後の計画   

・「資料集」の拡充:フォームを用いたアンケートを継続し、資料集を拡充させていく。

・パンフレット作成時のデータ収集:引き続き「点滴」をテーマとして医学生や若手医療者にパンフレットを作成してもらい、そのデータを収集、分析する。

日本医学教育学会での報告:2月頃までに得られた成果を、医学教育学会にて学生ポスター発表という形式で学部生より発表しようと考えている。

活動の様子    

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