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【2020年度 SCOOPプロジェクト最終報告】シマナビnet+プロジェクトチーム

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シマナビnet+プロジェクトチーム

項目 内容
アブストラクト     シマナビnet+プロジェクトチームは、離島地域に暮らす中高生に医療系進学という選択肢を増やし、医療の魅力も伝えながら、大学受験に向けた学習面・精神面でのサポートや勉強へのモチベーション向上に繋がるような企画に取り組んでいます。
日本の医療の課題として、離島における医療従事者の不足があげられる中で、その島出身の医療従事者が増えることが1つの解決策になるのではないかと考えました。現状として島で暮らす中高生にとって、学習環境や情報量等の面で、医療系への進学には高いハードルがあります。そのため、受験勉強のアドバイスや入試の情報、大学での勉強やキャンパスライフの紹介、医療職の仕事についてなど、中高生のニーズに合わせた内容のイベント等を企画し、モチベーション向上に繋げることを重要な目的として活動してきました。
2021年3月以降の取組・方法    

3/1~:新年度に向けた新メンバー募集&新年度の新体制への移行
 4/8:新年度の第1回幹部ミーティング実施
 4~5月中:ドクタラーゼ38号(7月発行)の掲載記事の作成
 5/3:第2回幹部ミーティング実施
 6/8:イベント企画についてのミーティング
 7~8月中:シマナビnet+プロジェクトのフライヤー制作(制作会社に依頼)
7/26:八重山病院の酒井先生とのミーティング
 7/30~31:第53回医学教育学会にて活動について発表
 9/18:イベント企画『医療職紹介フェア ~看護系~』実施予定
*3月以降、イベント企画と並行して、学習サポート企画『リモート学習ナビ』を継続実施中。月1回の頻度で実施(4/10、5/16、6/26、7/10)。
*次回のイベントとして、話し合いの中では、実際に離島の中高生に病院などの現場を見て、体験してもらう機会や医療職の方々と接する機会を作ろうと検討していたが、新型コロナ感染拡大を鑑みて、対面での企画の実施は見送ることにしました。

結果 プロセス  

1年前に活動を始める際に、まずは事前に離島地域の中高生や高校教諭が大学生の取組みにどのような事を求めているのかをアンケート調査しました。その結果から、受験勉強について教わりたいという意見に加えて、大学生活や大学卒業後の仕事について知りたいという声が多くありました。それらのニーズを踏まえて、『中高生×医学生Onlineトーク』『現役大学生による面接対策サポート』等のイベント企画や、『リモート学習ナビ』というオンライン学習サポート企画も実施することが出来ました。
また、この活動を離島地域の新聞に取り上げて頂いた事や、ドクタラーゼへの紹介記事の掲載、日本医学教育学会での発表など、外部に向けて発信する機会も作ることが出来ました。プロジェクトを運営するにあたって、全て遠隔で準備を進めて実行にまで移すために、適宜話し合い、メンバーで分担しながら出来ました。

全体考察・提言   

シマナビnet+プロジェクトチームの活動は、すぐに何かの結果が現れる・問題が解決するようなものではないが、離島地域で頑張る中高生を応援するという目的とともに、大学生の立場からでも離島医療の課題に対して中長期的な改善策として一石を投じることができるのではないかと考えます。またプロジェクトの運営・企画をする中で、全ての工程をオンライン会議やSlackグループ等でコミュニケーションを取る難しさや、中高生の役に立つことをどこまで出来るのか、繋がりの少ない離島地域の教育機関にどのようにアプローチするのかなど、様々な課題にも直面しました。その都度見えた課題も振り返りながら次の企画に生かし、活動がより良いものになるよう模索してきました。
このプロジェクトは、"継続すること"に価値があると考え、持続可能な取り組みとなるような体制作りも重要視していきます。そして、この活動が一部の地域に留まらず、全国の離島地域へとその輪が広がっていくように発信していきたい。

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