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イベント

東京大学発 社会実装をめざす先端研究シリーズ第2弾 東京大学医学部附属病院の臨床研究と社会実装ーリアルワールドデータが拓く医療の未来ー

LINK-Jは、東京大学の社会実装を目指す先端研究を紹介するイベントシリーズを開始しました。

第2回は「東京大学医学部附属病院の先端研究」をテーマに、東京大学医学部附属病院 病院長の田中 栄 氏をはじめとする3名の先生方にご登壇いただき、以下の最新研究内容をご紹介いたします。

1.東大病院における最近の取り組みと課題
2.がんゲノム医療のReal World Dataの利活用と新規薬剤開発への展開
3.病理組織像の定量化とデータサイエンスとしてのアプローチ

パネルディスカッションでは、石川 俊平 氏にモデレーターをお願いし質疑応答を含むディスカッションを行います。
イベント後、会場ではご登壇の皆様との交流の場となるネットワーキングも開催いたします。東京大学附属病院発研究シーズの社会実装にご興味のある皆様のご参加を心よりお待ちしております。

※ページ後半に講演要旨を記載しております。ぜひご確認ください。

日時 2024年10月31日(木)16:00-18:05(17:35-ネットワーキング)

会場
参加申込(要事前登録)

(外部サイトが開きます)

申込締切

リアル参加:10月31日(木) 9時まで
オンライン:当時までお申込み頂けます。

プログラム

時間 内容
15:45 開場
16:00 開会挨拶
高橋 俊一 LINK-J 事務局長
16:05 基調講演:「東大病院における最近の取り組みと課題」
田中 栄 氏(東京大学医学部附属病院 病院長)
16:25 講演「がんゲノム医療のReal World Dataの利活用と新規薬剤開発への展開」
織田 克利 氏(東京大学大学院医学系研究科 医用生体工学講座 統合ゲノム学分野 教授、 東京大学医学部附属病院 ゲノム診療部 部長)
16:45 講演「病理組織像の定量化とデータサイエンスとしてのアプローチ」
石川 俊平 氏(東京大学 大学院医学系研究科 教授)
17:05 パネルディカッション
モデレーター:石川 俊平 氏
パネリスト:上記登壇者
17:35 クロージング
17:35 ネットワーキング
18:05 閉会

登壇者略歴

プロフィール
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田中 栄 氏(東京大学医学部附属病院 病院長)

1987年 東京大学医学部医学科 卒業
1987年 東京大学医学部附属病院整形外科 研修医
1993年~1995年 Yale大学医学部整形外科 留学
1996年 東京大学医学部附属病院整形外科 助手
2004年 東京大学医学部附属病院整形外科 講師
2008年 東京大学大学院医学系研究科外科学専攻整形外科学 准教授
2012年 東京大学大学院医学系研究科外科学専攻整形外科学 教授
2023年 東京大学医学部附属病院病院長

oda2.png 織田 克利 氏(東京大学大学院医学系研究科 医用生体工学講座 統合ゲノム学分野 教授、 東京大学医学部附属病院 ゲノム診療部 部長)

1994年 東京大学医学部医学科 卒業、東京大学医学部附属病院産科婦人科 入局
1997年 東京大学医学系研究科生殖発達加齢医学専攻 進学
2001年 埼玉県立がんセンター婦人科
2002年 東京大学医学部附属病院産科婦人科 助手
2004年 カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校癌研究所 留学
2007年 東京大学医学部附属病院女性外科 助教
2013年 東京大学医学部附属病院女性外科 講師
2014年 東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座 准教授
2020年 東京大学大学院医学系研究科生体物理医学専攻 医用生体工学講座統合ゲノム学分野 教授、東京大学医学部附属病院ゲノム診療部 部長(併任)
専門分野:産婦人科学、ゲノム学
ishikawa2.png 石川 俊平 氏(東京大学 大学院医学系研究 教授)

2000年 東京大学 医学部 卒業
2004年 東京大学 大学院医学系研究科 人体病理学・病理診断学 修了
2004年 東京大学 先端科学技術研究センターゲノムサイエンス部門 特任助手
2007年 東京大学 大学院医学系研究科 人体病理学・病理診断学 助教のち准教授
2013年  東京医科歯科大学 難治疾患研究所 ゲノム病理学分野 教授
2018年~ 東京大学 大学院医学系研究科 衛生学分野 教授(現在に至る)
2022年~ 国立がん研究センター 先端医療開発センター臨床腫瘍病理分野 分野長 (クロスアポイント)
所属学会日本癌学会、日本病理学会、日本衛生学会、日本人工知能学会

講演要旨

田中 栄 氏「東大病院における最近の取り組みと課題」
東京大学医学部附属病院(以下東大病院)は、わが国のみならず世界の医療をけん引する存在として、「臨床医学の発展と医療人の育成に努め、個々の患者に最適な医療を提供する」ことを理念とし、その実現のために「患者の意思を尊重する医療の実践」、「安全な医療の提供」、「先端的医療の開発」、「優れた医療人の育成」という目標を掲げてきました。臓器移植やがんゲノム医療などの高度な医療を担うとともに、地域に密着した診療にも力を入れております。患者の幸せを考えるとともに、職員の幸福にも配慮した病院運営を行っていきたいと考えております。

織田 克利 氏「がんゲノム医療のReal World Dataの利活用と新規薬剤開発への展開」
2019年6月以降、がん遺伝子パネル検査が保険適用となり、治癒困難ながん患者さんにとって、がんの種類によらず、国民皆保険制度のもとでがんゲノム医療を受ける機会が得られるようになった。保険診療下のがん遺伝子パネル検査の臨床情報、ゲノム解析情報はがんゲノム情報管理センター(Center for Cancer Genomics and Advanced Therapeutics: C-CAT)で一元的に管理されており、5年間で約8万例の登録が行われている。C-CATのデータ利活用がアカデミア・企業で広く行われており、論文も多数Publishされているが、現段階でこうしたがんゲノム医療の普及が本邦の薬剤開発を促進する起爆剤になった、とまでは言い難い。がん遺伝子パネル検査の保険適用の対象が標準治療終了後(終了見込みを含む)に限定されている点が、一つの大きな制約となっている。その一方で、本邦独自のがんゲノ医療制度で収集可能なReal World Dataを薬剤開発に向けて最大限に活用するスキームが求められる。本講演では、がん遺伝子パネル検査が他国に比し治験参加登録を促進した事例、C-CATの枠組みを生かしたReal World Dataの解析プラットフォームの構築、Medical AIへの期待等について紹介する。

石川 俊平 氏「病理組織像の定量化とデータサイエンスとしてのアプローチ」
がん病理診断に用いる病理組織像はがん細胞や間質細胞によって構成される複雑な情報である。近年深層学習の技術の進展でがん病理組織像を定量化し、病理診断においてもゲノムのようなデータサイエンスとしてのアプローチが可能となってきている。海外ではGenomics Englandや、日本においては全ゲノム解析等実行計画のなかでWSI(Whole Slide Image)として病理組織画像が収集されている。それにともなって病理画像の特徴を高い精度で捉えて数値化し、ゲノム情報や他の臨床情報を統合するための基盤モデル(Foundation Model)と呼ばれる大規模モデルの開発が世界中で行われるようになった。また病理組織像の特徴をより生物医学的に解釈可能とし判断基準を明確化するために、細胞などの生物学的エレメントを直接認識するようなモデルの開発も行われている。

対象者

新たなシーズや技術に興味がある製薬企業、スタートアップ、アカデミア関係者、VCなど幅広い方々

参加費

無料

定員

現地:100名、オンライン:1000名 ※ご参加には事前登録が必要です。先着順となりますのでご了承下さい。

主催

主催:LINK-J

お問い合わせ先

LINK-J
 E-mail: contact@link-j.org

日時 2024年10月31日(木)16:00-18:05(17:35-ネットワーキング)

会場
参加申込(要事前登録)

(外部サイトが開きます)

申込締切

リアル参加:10月31日(木) 9時まで
オンライン:当時までお申込み頂けます。

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