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第113回HGPIセミナー「がん個別化(ゲノム)医療の現状と課題」

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第113回HGPIセミナー「がん個別化(ゲノム)医療の現状と課題」

日本医療政策機構では、国立がん研究センター 東病院 病院長である大津敦氏をお招きして、第113回HGPIセミナーを開催いたします。
本セミナーは、患者主体のがん個別化医療の実現にむけた議論の活発化を目的として、がん個別化医療の現状と課題について解説いただきます。

がん個別化医療とは、「一人ひとりに適した治療を行うがん医療」を意味しますが、具体的には、「個々人のがん細胞の中で変異した(特定の)遺伝子部分に着目して、それにもっとも適した投薬をする治療法を指します。類似の用語として「がんゲノム医療」といった用語もしばしば使われますが、「がんゲノム医療」は「がん個別化医療」の中でも、とくに「ゲノム(遺伝子をはじめとした遺伝情報の全体)に着目した検査とその結果に基づいた治療」と定義されます。がん個別化医療では、治療対象者のがん細胞の変異している部分を予め特定し、その変異した遺伝子や分子に対して効果的な薬を投与します。そのため、がん個別化医療は、患者への負担を少なくしつつ治療成績や奏効率を一段と上げることが可能になります。

日本医療政策機構は、2022年9月に3つの提言からなるがん個別化医療に関する提言を発表しました。具体的な提言内容は、(a)あらゆる分野において、「ハブ&スポークス型」のネットワークを整備し、積極的なICT化によって効率化を図りつつ、人的資源や知見の集約を容易にすること、(b)遺伝子情報のデータ整備を図るとともに遺伝子情報に起因する不合理な差別などがなされないよう、遺伝子情報差別などを禁止する法整備や国民啓発を行うこと、(c)薬事承認・保険適用の状況等をがん個別化医療の特質や臨床現場のニーズにあった科学的・合理的なものに見直すことの3つがあげられました。

しかしながら、がん個別化医療は、現時点での適応症例が限定的、遺伝子情報を扱う、検査・治療費用が高額になるという特性から、依然として医療提供体制、保険適用、研究開発、薬事承認、倫理・法・社会的課題、患者・市民参画等の様々な領域で問題が山積しています。

そこで、今回は国立がん研究センター東病院病院長である大津敦氏をお迎えし、がん個別化医療の現状と課題に焦点を当ててご講演をいただきます。大津氏は、消化管腫瘍内科におけるご活躍に加えて、学会や関連省庁の委員として、さらに、院内の治験体制整備を担う部門の責任者として幅広くご活躍をされております。ご講演では、がん個別化医療について簡単にご説明をしていただき、その上でがん個別化医療が抱える課題を包括的にご紹介いただきます。日本において、2人に1人ががんに罹患すると言われる現代において、画期的な医療と言われるがん個別化医療についての知識を深め、患者主体で提供されるにはどのようにすればよいか改めて考える機会にしたいと思います。

■登壇者プロフィール:

大津 敦(国立がん研究センター 東病院 病院長)
1983年東北大医学部卒。国立がん研究センター東病院臨床開発センター長(2008-2012)、国立がん研究センター先端医療開発センター長(2013-2016)を経て2016年より同東病院長。専門は腫瘍内科学。日本臨床腫瘍学会理事・国際委員長、日本癌学会副理事長、米国臨床腫瘍学会国際委員、日本癌治療学会国際委員会副委員長などの学会活動と各種厚生労働省主任研究者、厚労省、文科省、PMDAなど多数の専門委員、評価委員などを歴任。AMED革新がん事業領域3プログラムオフィサー(2015-)兼任。

>> 詳細はこちら

日時2023年3月2日(木)18:30-20:00

会場
オンライン(Zoomウェビナー)
詳細・参加申込

(外部サイトが開きます)

参加費

無料 

言語

日本語

主催

特定非営利活動法人 日本医療政策機構

お問い合わせ先

特定非営利活動法人 日本医療政策機構 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ3階 Global Business Hub Tokyo TEL:03-4243-7156 FAX:03-4243-7378

日時2023年3月2日(木)18:30-20:00

会場
オンライン(Zoomウェビナー)
詳細・参加申込

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