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イベントレポート

Oxford Evening Series vol.1 "世界屈指のグローバルイノベーションエコシステムOxfordの原動力~日本とのコラボレーション拡大~"を開催(11/6)

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116日(金)に、LINK-J - Oxford University Innovation - Oxentia 共同開催プログラムとして、「Oxford Evening Series vol.1 "世界屈指のグローバルイノベーションエコシステムOxfordの原動力~日本とのコラボレーション拡大~" 」をライブ配信いたしました。

本イベントでは、「オックスフォードによる大学発ベンチャー支援の取り組み」をキーワードに、LINK-JサポーターでありOxentiaシニアコンサルタントでもある松永昌之氏をモデレーターに迎え、Oxford University Innovation (OUI) からはDr. Angela Calvert氏 が登壇し、OUIの紹介のほか、Oxfordの大学発ベンチャーを紹介いただきました。また、大学からスピンアウトし現在は独立系コンサルタントとして運営しているOxentiaからはDr. Tim Hart氏が登壇し、Oxfordをハブとしたイノベーションについて説明がありました。
セミナー終了後には、参加者同士のバーチャルネットワーキングが行われました。

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松永 昌之 氏(シニアコンサルタント, Oxentia LINK-Jサポーター

【登壇者】
松永 昌之 氏 (Senior Consultant, Oxentia LINK-Jサポーター)
Dr. Angela Calvert (Deputy Head of Licensing & Ventures, Life Sciences, OUI)
Dr. Tim Hart (Development Director, Oxentia)
曽山 明彦 氏 (一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン理事兼事務局長、東北大学客員特任教授、厚生労働省医療系ベンチャー振興推進会議構成員)

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Dr. Angela Calvert (Deputy Head of Licensing & Ventures, Life Sciences, OUI)

Dr. Angela Calvert氏は、The Oxford Ecosystem in 2020 From an OUI perspective と題し、特許取得、研究の商業化、学術コンサルティングによる影響を中心にご講演いただきました。

Oxford University Innovation OUI)は、オックスフォード大学が1987年に設立した、大学付属の産学連携機関で、オックスフォード大学で生まれたアイディアの実用化、グローバル化支援をしています。オックスフォード大学を中心とした世界をリードするイノベーションエコシステムの構築を目指しており、具体的には、革新的なアイディア発信、ベンチャー投資、コンサルティングサービスの提供を行っています。
その結果、毎年約20社が起業しており、1987年から数えると既に250社以上が起業しています。2015年からは、大学発ベンチャーの立ち上げが劇的に増加した「オックスフォードブーム」が起こり、Base Genomics, EVOX Therapeutics, Sequenom.Inc., Nightstarなどが巣立っていきました。
新型コロナウイルスに関しては、オックスフォード大学で開発されたCOVID-19テストキットの使用がヒースロー空港で始まったり、同大学で新型コロナウイルスのワクチン開発が進んだりと、世界的にも今注目されています。

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Dr. Tim Hart (Development Director, Oxentia)

Dr. Tim Hart 氏は "Oxford's ecosystem to global innovation; from the outside in & from inside out -The "WHY" of Oxford- " と題し、自身の起業家としての体験および起業支援のコンサルタントとしての両方の側面から見たオックスフォードについてご講演いただきました。

オックスフォード内では、Dr. Angela Calvert氏も述べていたとおり、2015年以降オックスフォード大学発の起業ブームがありましたが、このブームは、OUIと 投資機能を有するOSIOxford Science Innovation)との協力により生まれました。
さらに、学問の自由は、イノベーションと創造の要であり、多様性に満ちた学術環境は、イマジネーション(想像)がクリエイション(創造)を生み出し、革新(イノベーション)へとつながることを促進します。オックスフォードエコシステムの長所は、オックスフォード出身者だけではない多様性がある開かれたコミュニティがあり、さらに世界をリードする資金や、相互協力の仕組みがあり、自分に最も合うところを見つけることが出来ることです。


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パネルディスカッション

パネルディスカッションは、松永氏をモデレーターとして、「英国のイノベーションエコシステムは、世界とどのように異なり、ユニークなのか。」「オックスフォードイノベーションエコシステムにおいて、行政の果たす役割は何か。国際的なコミュニケーションのために公的資金、インフラなどの支援があるか。」などのテーマを切り口に活発な議論が展開されました。

次回は、20201211日(金)に「OxfordOpen Innovation」をテーマに第2回を開催予定です。詳細は追ってLINK-Jホームページにてご案内いたします。ぜひご参加ください。

本セミナーの録画映像は、20213月末までLINK-JのYouTubeチャンネルにて覧頂けます。

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