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イベントレポート

Oxford Evening Series vol.2 "オープンイノベーション編 - アイデアからビジネス化までサポートするスピード力を支えるエコシステムと外部連携の活性化"を開催(12/11)

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12月11日(金)に、LINK-J - Oxford University Innovation - Oxentia 共同開催プログラムとして、「Oxford Evening Series vol.2 "オープンイノベーション編 - アイデアからビジネス化までサポートするスピード力を支えるエコシステムと外部連携の活性化" 」をライブ配信いたしました。

本イベントでは、好評に終わった第一回「世界屈指のグローバルイノベーションエコシステムOxfordの原動力」に続き、シリーズ第二回目としてOxfordのオープンイノベーションに焦点を充てたセッションを開催しました。
Oxfordは、30年以上前に大学の特許化技術をビジネスとして社会還元するという、現代でいうテクノロジートランスファーの概念を世界で初めて提唱・実現・具現化した実績があり、それを支えるエコシステムが街全体で発展した経緯があります。
今回は、自身も複数のOxford発スタートアップの運営経験を持ち、かつエピジェネティック等の分野におけるkey opinion leaderを務めるDr. Nessa Careyを招き、Oxfordにおいてどのようにアイデアが生まれ、ビジネスとして早期に立ち上がり、外部資本を取り入れた成長が行われているかに焦点を充てたプレゼンテーション・パネルディスカッションを行いました。
セミナー終了後には、登壇者と参加者を交えたバーチャルネットワーキングが行われました。

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※クリックすると動画がご覧いただけます

【登壇者】
松永 昌之 氏 (Senior Consultant, Oxentia 、LINK-Jサポーター)
Dr.Nessa Carey (Visiting Professor at Imperial College)
曽山 明彦 (一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン理事兼事務局長、東北大学客員特任教授、厚生労働省医療系ベンチャー振興推進会議構成員)

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講演

Dr. Nessa Careyは、"Why Choose Oxford as Your Partner ? "と題し、自身のキャリア、Oxfordの特長、Oxfordをオープンイノベーションのパートナーに選ぶ理由、などを中心にご講演されました。
まず、Oxfordのオープンイノベーションの特長が2つ挙げられました。
1点目は研究です。Oxfordは数多くの研究を行っていますが、それだけではなく、産業界との連携・ビジネス連携機会の創出において特に優れています。Oxfordは研究の社会的影響力を高めるため、このような土壌作りに注力してきました。
2点目は文化です。Oxfordでは、失敗から学びより良いものを作っていく文化がありますので、リスクを取り新しい挑戦をしやすい環境となっています。
具体的には、大規模共同研究やスピンアウトに至るまでイノベーションやビジネス上のあらゆる段階での支援があること、学生から教授まで誰でもイノベーションを起こし得ると考えていること、ビジネスモデルに対する柔軟な理解があること、グローバル企業と積極的に関わりたいという希望があること、大学内の政治的な障壁がなく、目的達成に焦点を当てるような強い意識を持っていることなどが特長です。

このような取り組みがあるOxfordだからこそ、コラボレーションを望む企業の役に立つ可能性があります。特に、ビジネスに繋がる可能性のある研究が非常に早い段階で同定され、注力されている点、専門家の助言を得られるコミュニティがあるため企業にとって早期の段階で介入することのリスクを軽減する点が挙げられました。
Dr. Nessa Careyは、Oxfordには優れた研究者がおり、さらにオープンイノベーションを成功に導く文化がある。Oxfordと連携することで研究の価値・オープンイノベーションの価値を高めることができると締めくくりました。

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パネルディスカッション

パネルディスカッションは、松永氏をモデレーターとして、「日本の大企業がオープンイノベーションを成功させるためには何が重要か」「日本のスタートアップがグローバルなビジネス成長と発展のために、どのようにオックスフォードのオープンイノベーションエコシステムを活用することができるのか」などのテーマを切り口に議論が展開されました。

今後の本セミナーシリーズもぜひご視聴ください。 本セミナーの録画映像は、2021年12月までLINK-JのYouTubeチャンネルにてご覧いただけます。

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