Bridge to Innovation -OIST産学連携が切り拓く未来-
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は科学の新たなフロンティアを切り拓くために、70以上の国から研究者が集まり、学部を設けずに分野の垣根を超えた研究を行う大学院大学です。 OISTの産学連携機関である、「OIST Innovation」は沖縄における国際的かつ開かれた求心力の高いイノベーション拠点を目指し、学際的な研究環境を基盤とする戦略的な技術開発、産学連携、技術移転、スタートアップ支援を推進しています。
本イベントではOISTの最新研究 ・産学連携・スタートアップ支援プロジェクトを紹介します。先進的なライフサイエンス分野の研究が、どのように産業界と連携し、社会にインパクトを与えるか、OISTの具体的な事例を発表することで、参加者の皆様と産学連携の可能性について一緒に考えるきっかけになればと思います。参加者同士のネットワーキングも楽しめる機会ですので、みなさまのご参加を心よりおまちしております。
※同時通訳あり
プログラム
時間 | 内容(進行:LINK-J) |
17:00-17:05 | Opening remarks -林 幾雄 (LINK-J事業部長) |
17:05-17:10 | 沖縄バイオコミュニティについて - 座喜味 肇 氏(沖縄県商工労働部ものづくり振興課 課長) |
17:10-17:20 | OIST Innovationの取り組み - 長嶺 安奈 氏(OIST Innovation 事業開発セクション シニアマネジャー) |
17:20-17:30 | 講演1「潜在変数モデリングを用いたウェアラブルデバイスデータ解析の手法(仮)」 - 朝永 主竜珠 氏(OIST 神経計算ユニット 学生) |
17:30-17:40 | 講演2「A new synthesized peptide, PHDP5, as a potential treatment of Alzheimer’s Disease」 - チャジュン・チャン 氏(OIST 神経計算ユニット ポストドクトラルスカラー) |
17:40-17:50 | 講演3「ExoDS-Exosome optimized drug delivery system “Revolutionizing Cancer Treatment with Exosome-Based Drug Delivery”」 - アビシェク・ダッタ 氏(Exsure CEO)※OISTアクセラレータープログラム 採択チーム |
17:50-18:10 | 対談「OIST産学連携事例紹介- MANTAプロジェクト -」 - 大竹 秀彦 氏(株式会社コランダム・システム・バイオロジー 代表取締役社長) - 新垣 賢一朗 氏(OIST 統合オープンシステムユニット 技術員) |
18:10 | Closing remarks- 曽山 明彦(LINK-J常務理事) |
18:10-19:00 | Networking |
登壇者
座喜味 肇氏 (沖縄県商工労働部 ものづくり振興課 課長 ) 1996年に沖縄県庁へ入庁。沖縄を代表する酒類である泡盛の販路開拓などの中小企業支援策をはじめ、県の総合計画やコロナ禍における経済対策など、主に産業振興分野の業務に従事し、現職に至る。出身地のうるま市では、バイオをはじめとする製造業やIT関連産業の企業集積に加え、これらの支援施設等の機能強化が進められており、ものづくりを振興する立場からこの地域の将来的な発展に期待を寄せる。 | |
長嶺 安奈 氏 (OIST Innovation 事業開発セクション シニアマネジャー) 沖縄県出身。地元のシンクタンクで研究員として従事。その後、青年海外協力隊の村落開発普及員として、ウガンダで地域経済の活性化を目的とした新規ビジネスの開発などを行う。2009年に独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構に入構。2011年より、学校法人沖縄科学技術大学院大学(OIST)の事業開発セクションにて、OISTにおける産学連携の推進、スタートアップ支援、インキュベーション施設の運営管理を行う。 | |
朝永 神経計算ユニット所属の博士課程学生。現在、ウェアラブルデバイスのデータ解析手法に関する研究を行っており、特にデータサイエンスや機械学習を活用した生体データ解析に焦点を当ている。健康管理やパフォーマンス向上を目的に、ウェアラブルデバイス特有の扱いづらいデータを数学的にモデル化し、新しい解析手法の開発に取り組んでいる。サントリーグローバルイノベーションセンターの研究者と連携し、新世代のウェアラブルデバイスの研究開発を含め、実用化を見据えた研究を展開中。 | |
チャジュン・チャン 氏 (OIST 神経計算ユニット ポストドクトラルスカラー) OIST神経計算ユニット銅谷賢治教授のもと、ポスドク研究員として従事し、ペプチドPHDP5を用いたトランスジェニックアルツハイマー病(AD)モデルマウスの記憶機能障害の回復について先端研究を行う。この研究はアルツハイマー病のメカニズム解明に貢献できると期待される。 早稲田大学にてナノバイオマテリアルの博士号取得。修士研究では、てんかんにおけるニューレキシンの役割を研究するために、動物全体の行動研究分子および細胞アプローチを組み合わせて取り組んだ。神経変性疾患における認知機能障害に対処する革新的なアプローチに特に重点を置き、ナノメディシンと神経科学の分野に貢献したいと考えている。 | |
アビシェク・ダッタ 氏(Exsure CEO) ライフサイエンス、分子生物学、バイオテクノロジー、細胞培養、生科学に精通した研究者である。共同創業者であるSwastika Paulと共に「Exsure」を設立し、がん細胞やがん幹細胞を特定して排除する、エクソソームを基盤とした独自の抗がん薬デリバリーシステムの開発を目指す。OIST Innovationが実施する、2024年度アクセラレータープログラムに採択。 | |
大竹 秀彦 氏(株式会社コランダム・システム・バイオロジー 代表取締役社長) 2020年4月より代表取締役社長。ベイン・アンド・カンパニー、WPPグループの広告代理店JWTで医療機器、医薬品、消費財、自動車等の戦略・マーケティングのコンサルティングを経験。2004年に聖マリアンナ医科大学と共同で知的財産管理のベンチャーを設立し、技術移転・バイオベンチャーのインキュベーションを行う。2011年カンター・ジャパンに入社、CEOとして国内外企業のマーケティング戦略立案に従事。東京大学教養学部国際関係論学科、ハーバード大学MBA、東京大学薬学部薬学系研究科博士後期課程。 | |
新垣 賢一朗 氏(OIST 統合オープンシステムユニット 技術員) 2015年より、OIST統合オープンシステムユニット(北野ユニット)にて研究ユニット技術員に従事。研究プロジェクトにおけるシステムの分析と設計からプログラミングと実装まで、ソフトウェア開発ライフサイクルのすべてのフェーズを担当する。現職前は、オープンソースソフトウェア(OSS)を活用したシステムやアプリケーションの開発に重点を置き、産業界にてソフトウェアエンジニアとして約20年の経験を積む。政府系国際機関でOSS関連のトピックについて講師や専門家として活動し、オープンソースイニシアチブの重要性の促進に貢献。産学界の両方での経験を活かし、現在はロボットとAIを統合した研究開発プロジェクトのプロジェクトマネージャーを担当し、コラボレーションの促進につとめ、テクノロジーと研究の革新に情熱を注いでいる。 |
参加費
無料
定員
リアル会場100名
*先着順
主催
主催:LINK-J、共催:学校法人沖縄科学技術大学院大学(OIST)
お問い合わせ先
LINK-J事務局:contact@link-j.org