土壌や廃水から電気が!?そんな未来がすぐ間近に迫っているかも知れません。近年、SDGsが意識される中、脱炭素技術の開発は重要な課題となっています。新たなエネルギーとして、発電菌による微生物発電が注目を集めています。発電菌は、有機物を分解する際に発生する電子を酸素に渡すのではなく、細胞の膜を通して外に出して直接電極に流すことが出来ます。このような特性を活かすことで、田んぼや有機廃水から電気を得ることが可能となります。
東京薬科大学渡邉教授にご登壇頂き、微生物のエネルギー代謝の基礎や応用、並びに微生物発電の原理や実用化への課題についてお話頂きます。講義中には、現在研究中の微生物燃料電池のデモンストレーションをしていただきます。新規事業のご担当の方や事業に微生物利用の発電を取り入れたい方など新たな脱炭素技術に興味のある方は、ぜひご参加ください。
日時: 2024年10月4日(金) 11:00-16:40
かながわサイエンスパーク内講義室(川崎市高津区坂戸3-2-1)
Map・アクセス詳細はこちら
JR南武線「武蔵溝ノ口」・東急田園都市線「溝の口」下車 シャトルバス 5 分
JR 新横浜駅より東急バス(有料)直行「溝の口駅」行き30 分 「高津中学校入口」下車徒歩3分 東急バスのアクセスはこちら
(外部サイトが開きます)
プログラム
・11:00-12:30 微生物のエネルギー代謝の基礎と応用
→微生物は多様なエネルギー代謝機構を持っています。発酵や呼吸を中心とした代謝を学習し、理解することで、応用技術である「微生物発電」のメカニズムに関する理解を深めます。
・13:30-15:00 微生物燃料電池の構造と研究開発の現状
→発電する電気化学活性菌の代謝機構を用いれば、有機物を燃料とした燃料電池を作ることが出来ます。土壌に自然微生物群集を用いることで土壌から電気を抽出することも可能です。現在の研究開発を中心に微生物燃料電池の構造についてお伝えします。
・15:10-16:40 微生物発電の実演と今後の展望
→前の時間でお伝えした微生物燃料電池の構造を理解して頂く為に、発電の様子のデモを行います。また、今後の展望として実用化の課題や、微生物生態系のメタゲノム解析など、今後実用化へ必要な技術について紹介いたします。
参加費
30,000円(税込)
定員
15名
主催
地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)