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イベントレポート

会員間の交流を深めるためのミートアップイベント『第23回LINK-J Member's Meetup デジタル等でスタートアップを支援する!』を開催しました(8/27)

2025年8月27日(水)、GLOBAL LIFESCIENCE HUBおよびオンラインにて「会員間の交流を深めるためのミートアップイベント『第23回LINK-J Member's Meetup デジタル等でスタートアップを支援する!』」を開催いたしました。(主催:LINK-J

まず最初に、株式会社FRONTEO 取締役/CSO 豊柴 博義氏とLINK-J参事の野村による対談が行われました。

対談
株式会社FRONTEO 取締役/CSO 豊柴 博義氏

LINK-J参事 野村 俊之

 

初めにFRONTEO社の「KIBIT」についてご紹介いただきました。「KIBIT」は膨大な論文データを解析し、既存文献に記載のない、疾患との関連性のある新規標的分子を発見するAIエンジンで、連続的な知識のつながりだけでなく、人間のひらめきに近い「非連続的発見」を可能にする点が特徴です。これまで実施してきた製薬会社との提携や、スタートアップとの協業の可能性などについてお話いただきました。

その後は、LINK-J会員企業7社が、自社の事業内容や取り組みについてプレゼンテーションをおこないました。

【登壇企業】
EUROIMMUN Japan株式会社
株式会社アスカコーポレーション
アメリエフ株式会社
株式会社サイキンソー
株式会社シード・プランニング
パンゲア株式会社
株式会社マクロミルケアネット

EUROIMMUN Japan株式会社
ラボビジネス部 今福 朝美氏
EUROIMMUN Japan株式会社はドイツ発のバイオチップ技術を基盤とする医療機器・検査試薬メーカーの日本法人で、希少疾患向け検査試薬の販売を中心に事業展開しています。自己免疫疾患などを対象とした研究用受託検査サービスを開始されており、民間検査センターと連携することで、効率的な運営と検査の普及を目指しています。今後は他社製品も取り入れ、ニッチな検査項目の拡充を図る方針です。



株式会社アスカコーポレーション
営業部 古谷 慶之氏
株式会社アスカコーポレーションは、医薬・ライフサイエンス分野に特化した翻訳サービスを提供する企業で、独自開発のAI翻訳エンジン「SciLingual」をご紹介いただきました。従来の翻訳に比べてコストと納期を大幅に削減でき、また、クラウド型の利用やオリジナルシステムの構築も可能です。多言語対応も可能ですので、翻訳でお困りのことがありましたらお声がけくださいと締めくくられました。



アメリエフ株式会社
コンサルティングチーム マネージャー 高野 良治氏
アメリエフ株式会社は、バイオインフォマティクス専門企業です。今回は創薬支援のためのデータ解析コンサルティングについてご説明いただきました。空間・シングルセル解析など多様な手法を駆使し、研究者が生物学的解釈に至るまで支援されています。特にベイジアンネットワーク解析を活用した、未知の遺伝子間関係の推定に強みを持ち、博士号取得者を含む専門チームが、実験前の戦略立案から解析環境の提供まで幅広く対応しています。



株式会社サイキンソー
知財管理責任者/ 統計解析責任者 渡辺 諭史氏
株式会社サイキンソーは、腸内フローラ検査事業を通じた累計20万検体のデータの蓄積があります。このデータを食品・化粧品・自治体など多領域で活用いただくため、「匿名加工データの分譲」と「腸活情報検索API」の2つのサービスを展開しています。これまで研究促進や商品開発、PR強化に貢献してきました。課題やニーズに合わせたデータ活用方法を提案するコンサルティングサービスなど、今後の展開についてもお話しいただきました。



株式会社シード・プランニング
リサーチアナリスト 森田 杏美氏
株式会社シード・プランニングは、医療・ヘルスケア分野を中心に市場調査やコンサルティングを行う企業です。AIやDX市場の拡大に伴い、企業・団体・アカデミア間の情報交換の場の提供として、「ヘルスケアDxフォーラム」を定期開催されています。その他、コンサルティング会社としてメディカル・ヘルスケア領域だけでなく、創薬・バイオテクノロジー、マテリアルなど多様な分野で事業を展開されています。



パンゲア株式会社
代表取締役 米川 雄基氏
パンゲア株式会社は、「研究の創造性を最大化する支援」をミッションに、創薬研究に特化した情報収集支援を提供しています。独自構築のバイオテックデータベースを活用し、調査・仲介サービスやクラウド型データベース「Collectio」を展開されています。論文・特許をもとに技術を深く分析し、研究課題の解決や競合分析、戦略立案を支援しています。製薬企業を中心に、大学やスタートアップにも利用が広がっています。



株式会社マクロミルケアネット
事業推進部 事業開発グループ 立石 佳織氏
株式会社マクロミルケアネットは、医療業界に特化したマーケティングリサーチ企業で、医師・患者・一般生活者のパネルを活用した調査を多数実施されています。近年はPPI(患者・市民参画)にも注力しており、PPIの重要性が高まる中、企業の研究活動への参画促進を支援しています。また、国内外に生活者ネットワークを持ち、グローバル展開も視野に入れたサービスを提供しています。

続いて、新規入会企業によるエレベーターピッチでは10社に登壇いただきました。
1分という短い時間でしたが、各企業の取り組みついてとてもわかりやすくお話いただきました。

【新規入会の登壇企業】
EPバイオパートナーズ株式会社
国内外のバイオベンチャーの事業・開発支援を展開。成功報酬型契約や資金調達支援、海外バイオテックの導出など、幅広いソリューションを提供。

L.E.K.コンサルティング株式会社
ロンドン発のグローバルコンサルティングファーム。ヘルスケア分野を中心に製薬・医療機器企業の国際展開や戦略策定を支援。 

株式会社QunaSys
量子コンピューター向けのソフトウェア・アルゴリズム開発。産業課題の解決を支援しており、ライフサイエンス分野とも連携。 

公益財団法人がん研究会
日本初のがん専門機関。高度ながん医療と最先端研究、産官学連携による協業などを展開。

一般社団法人歯科デジタルリモート支援協会
移動型歯科医療車両を活用し、即日入れ歯提供を可能にする「ワンデイデンチャー」を展開。医療が届きにくい地域での支援も行っている。

第一薬品産業株式会社
ヨウ素製剤や嗅覚検査薬などの医薬品開発。「ヨウ素・嗅覚を究める」をミッションに 研究を推進。

株式会社ファイセル
細胞や治験薬の低温保管・輸送を行う。GMP・GCTP対応の製造業許可を取得し、幅広いニーズに応えている。

ファルストマ株式会社
ウルトラファインバブル技術を活用し、高濃度気泡を生成する装置を開発。医薬品溶解や産業応用に向け、企業と連携し事業展開。 

国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学
知識科学など4つの学習分野を展開。バイオメディカルDX研究拠点を設置し、医療・DX・材料技術の融合研究を推進。

メドテックアクチュエーター合同会社
医療・ヘルスケアスタートアップ向けのアクセラレーションプログラムを提供。成長支援や海外展開を支援。

 

 講演後は、リアル会場限定で会場参加者の皆様と登壇者の名刺交換会がおこなわれました。

当日はオンライン、会場参加含め89名の方にご参加いただきました。
イベントにご参加いただいた皆様、ご登壇者の皆様、誠にありがとうございました。

第24回は「医療アプリ・データ・医療機器」をテーマに11月25日(火)に開催いたします(詳しくはこちら)。ぜひご参加ください。

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