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イベントレポート

シンポジウム「Engineered Nanomedicine: Drug Delivery Systems and Platforms ナノテクノロジーが拓く未来医療」を開催(1/23)

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LINK-Jとカリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California San Diego : UCSD)は、2020年1月23日にシンポジウム「Engineered Nanomedicine: Drug Delivery Systems and Platforms ナノテクノロジーが拓く未来医療」を日本橋ライフサイエンスハブにて開催いたしました。今年で3回目となる本シンポジウムは、毎年、UCSDから著名な研究者をお招きして最先端の研究内容を発表いただき、産学連携推進活動として行っているものです。

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UCSDからは、Dr. Liangfang Zhang(リャンファン ジャン博士)とDr. Ester Kwon(エスター クウォン博士)の2名、日本からは、川崎市産業振興財団ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)から、片岡一則博士と木村廣道博士、東京大学大学院の宮田完二郎博士の3名、計5名が講演を行いました。木村博士がモデレーターを務めたパネルディスカッションでは、ナノ研究を含めた様々な内容での活発な質疑応答が行われました。

[挨拶]
和賀三和子氏:カリフォルニア大学サンディエゴ校 国際アウトリーチ ディレクター
曽山明彦:LINK-J理事兼事務局長

[講演]
Dr. Liangfang Zhang Professor of Nanoengineering, Bioengineering, and Chemical Engineering, University of California San Diego
Dr. Ester Kwon Assistant professor, Nanoscale Bioengineering, University of California San Diego
片岡一則 博士 東京大学名誉教授、川崎市産業振興財団副理事長、ナノ医療イノベーションセンター・センター長
宮田完二郎 博士 東京大学 大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻 准教授
木村廣道 博士 (株)FTI イノベーションズ)代表取締役、ファストトラックイニシアティブ 代表取締役、一般社団法人 医療産業イノベーション機構 理事長、東京大学未来ビジョン研究センター ライフスタイルデザイン研究ユニット 特任教授、東京大学薬学系研究科 客員教授


冒頭、UCSD 国際アウトリーチ ディレクター和賀三和子氏よりご挨拶をいただきました。

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細胞膜のナノコーティング技術の発見と翻訳(Dr. Liangfang Zhan博士)

Zhang博士は、生体材料を原料とするナノ粒子を用いた、「薬物送達システム(DDS)」、「ナノ治療薬」、「ワクチンナノテクノロジー」の新たなアプローチについて話されました。

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難治性疾患のスマート診断と標的治療のための自己組織化超分子ナノシステム(片岡一則博士)

片岡博士は、ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)での多様な人材や取り組みと、「体内病院(in-Body Hospital)」の実現を目指した研究拠点COINSでのナノマシン(高分子ミセル)を含めた6つのプロジェクトについて、ご講演されました。

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生体バリアを突破するナノ医薬品の設計(宮田完二博士)

宮田博士は、生体バリア、血管脳関門(Blood-Brain Barrier:BBB)の突破を可能にするDDSについて講演されました。

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宿主生物学と相互作用を示すバイオインスパイアード・ナノ医薬品(Dr. Ester Kwon)

Kwon博士は、ナノ材料の物理的特性と生物学的な特徴を組み合わせた診断や治療について話されました。

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進む殿町の社会実験:次世代エコシステムの行方(木村廣道博士)

木村博士は、ナノ医療イノベーションセンターを含めた川崎市殿町における研究実用化の取り組みについて講演されました。文科省のセンター・オブ・イノベーション(COI)拠点を超えたインキュベーション施設として、社会の発展に寄与していきたいと述べられました。

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パネルディスカッション

木村博士をモデレーターに、登壇者全員によるパネルディスカッションが行われました。日本および米国サンディエゴにおける、スタートアップの活躍やエコシステムの環境に関する課題について議論しました。

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Zhang博士とKwon博士は、サンディエゴでの現状について解説しました。米国カリフォルニア州サンディエゴ市では、UCSDを中心として600社以上のスタートアップが活躍しています。医学薬学バイオロジー分野や工学部の学生はビジネスの教育を受けられるため、科学者が自身の研究を実用化しやすい環境が整っています。実際、優秀な学生や若い世代はアカデミアよりもスタートアップに将来性を見出し、起業する人が増えているそうです。
片岡先生は、日本学生の大企業嗜好は、大学の教育に課題があるからではと話されました。宮田先生は、日本では学生がビジネスよりも基礎研究や純粋サイエンスを好む傾向にあること、研究者や教員側にサイエンスの社会実装という観点が必要であると話されました。
会場からは、バイオ医薬品関連スタートアップの経営について、米国の現状に関する質問なども挙げられました。

70名を超える参加者の皆様からは、「目からウロコの発想だった」「最先端技術が非常に興味深い」「実用化の必要性・有用性を実感」など多数のご意見を頂きました。講演後のネットワーキング・レセプションにも多くの方に参加いただき、UCSDの博士たちも参加者との交流に大変満足されていました。

ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた登壇者・関係者の皆様、誠にありがとうございました。

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