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イベントレポート

『「バイオ戦略」が目指す東西バイオコミュニティvol.1 ~バイオコミュニティが深化する関西圏の取り組み~』を開催(7/21)

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2021年7月21日(水)、LINK-Jは「『バイオ戦略』が目指す東西バイオコミュニティvol.1 ~バイオコミュニティが深化する関西圏の取り組み~」をオンラインにて開催しました。

本イベントの第2回として、2021年10月1日に「バイオ戦略」が目指す東西バイオコミュニティvol.2 ~関東圏で活性化するバイオコミュニティ~を開催いたしますので、是非奮ってご参加ください。

バイオ戦略にて、バイオコミュニティが注目されています。かねて関西ではコミュニティの構築に取り組んでおり、関東でも近年、複数のコミュニティが形成されています。LINK-Jでは、「バイオコミュニティ」にスポットを当てたイベントを企画し、第一弾では「バイオコミュニティが深化する関西 ・大阪エリアの取り組み」をメインテーマとして「関西各地での取り組み紹介」、「関西の自己分析~足りないこと、加速すべきこと~」などをお話いただきました。

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登壇者
覚道 崇文氏 (内閣府科学技術・イノベーション推進事務局審議官)
坂田 恒昭氏 (NPO法人 近畿バイオインダストリー振興会議 副理事長、大阪大学 共創機構 特任教授)
清水 速水氏 (大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 代表取締役社長)
高橋 俊一氏 (バイエル薬品株式会社 オープンイノベーションセンター センター長)
田畑 真理氏 (京都リサーチパーク株式会社 イノベーションデザイン部 ウェルネス統括部長)
曽山 明彦(厚生労働省医療系ベンチャー振興推進会議構成員、東北大学客員特任教授、一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン常務理事)

バイオ戦略フォローアップ及びバイオコミュニティについて

内閣府科学技術・イノベーション推進事務局審議官の覚道様より、バイオ分野における直近の世界動向をお話いただき、海外のそれぞれ異なる目的や戦略的な取り組みを紹介いただきました。そして日本におけるバイオ戦略のポイントとして、「バイオ関連市場の拡大」、「バイオコミュニティの形成」、「データ基盤の整備」があります。中でも「バイオコミュニティの形成」においては、2点のポイントがあり、「市場領域の拡大に向けて、人材・物資・資金獲得の好循環が持続し、バイオによる持続可能で強靭な循環型コミュニティ・健康的に暮らせるコミュニティが日本全国に定着していることを目指す」、「国としてバイオコミュニティの公募・登録・認定を行い、多様で個性的なコミュニティ群をネットワーク化して、持続的な経済成長と社会課題の両立に資する相乗効果を発揮できるようにする」ということがあると述べられました。さらにグローバルバイオコミュニティや、地域バイオコミュニティの今後の発展イメージをご紹介いただき、バイオ戦略についての全体的な内容をご講演いただきました。

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バイオコミュニティ関西(BiocK)の新たなる挑戦 ~「つなぐ」「つなげる」「つながる」・集積から連携へ~

続いて、NPO法人 近畿バイオインダストリー振興会議副理事長の坂田様より、グローバルバイオコミュニティを目指す関西での取り組みについてご講演いただきました。2021年7月に設立されたバイオコミュニティ関西(BiocK)は、「社会課題解決と次世代の産業振興のためのオープンイノベーションの場をつくる」という目的と、「関西を拠点にバイオ分野における究極のエコシステムをつくる」というゴールをかかげています。国内だけでなく、海外への発信や海外クラスターの交流など具体的なアクションプランもご紹介いただきました。

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大阪のアカデミア発VCプレイヤーとして

続いて大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(OUVC)の清水社長よりご講演いただきました。OUVCの概要や大阪大学共創機構との連携やファンド実績などについてご説明いただきました。バイオ・医療投資先分析を拠点別にご紹介いただき、今後の関西のバイオエコシステム構築についてどのように関与するのか将来展開を含めお話いただきました。清水氏は、「今後のイノベーション・エコシステムの発展のため、VCの立場からもできる限り支援していきたい」と締めくくられました。

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神戸医療産業都市におけるバイエルの取り組み

続いてバイエル薬品株式会社オープンイノベーションセンターの高橋センター長より、バイエル薬品オープンイノベーションセンターでの戦略的提携や共創機会の創出についてお話いただきました。よく耳にする「イノベーション・エコシステム」という言葉について、高橋氏は「イノベーション創出を可能にする『機能するコミュニティ』」と定義されています。バイエルが取り組んでいるオープンイノベーションの一つとして「CoLaborator Kobe」があります。これはバイエルの注力領域と接点を持つベンチャー企業向けのインキュベーション施設で、オフィスと実験用の共有機器を自由に使用できるラボがあります。この施設にて、コミュニティを形成とベンチャー企業の革新的な技術やシーズへのアクセスを可能とし、イノベーション・エコシステムの醸成に貢献したい、と述べられました。

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京都リサーチパーク~エコシステム形成に民間デベロッパーが果たす役割とは?

京都リサーチパーク(KRP)の田畑様より、KRPの概要からHVC KYOTOなどの活動事例についてお話いただきました。HVC KYOTO(Healthcare Venture Conference KYOTO)は、世界的にはばたく起業家を応援しようと2016年にはじまった、ヘルスケア分野に特化した英語でのピッチイベントです。日本の「脆弱なエコシステム」、「言語の壁」、「遠い海外市場」という課題を解決するために、行政、アカデミアと連携した組織で運営しています。これまでの実績から今後のスケジュールまで紹介いただきました。

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パネルディスカッション

続いて坂田様をモデレーターとして、登壇者全員によるパネルディスカッションを行いました。「大企業とベンチャーとの求める人材について」「エコシステムをどのように形成していくか?」「外資系企業と国内大手企業との連携は、どのように進んでいくか」のなどの議論を行いました。

イベントにご参加の皆様、ご登壇者の皆様、誠にありがとうございました。 なお、今回のWebinar詳細については、LINKJのYouTubeチャンネル にて録画をご視聴いただけますので、是非ご覧ください。

本シリーズの第2回として、2021年10月1日に「バイオ戦略」が目指す東西バイオコミュニティvol.2 ~関東圏で活性化するバイオコミュニティ~と題し、開催いたします。こちらも振るってご参加ください。

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