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イベントレポート

「デジタルヘルス・スタートアップ Webinars Vol.1 医療機関SaaS特集」を開催(8/24)

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2021年8月24日(火)、LINK-Jは「デジタルヘルス・スタートアップ Webinars Vol.1 医療機関SaaS特集」をオンラインにて開催しました。本Webinarシリーズでは、今後の医療やヘルスケアに求められる新たな価値や質の向上、医療アクセスの向上、業務の効率化などに挑戦しているデジタルヘルス領域のスタートアップに登壇していただき、取組内容や目指している未来を語っていただくことを目的としています。
今回は医療機関向けのSaaSをテーマとして、医師向けのインフォームド・コンセント支援「MediOS」を展開しているContrea株式会社の川端一広代表取締役、退院支援「ケアブック」を展開中の株式会社3Sunnyの志水文人代表取締役CEOに現在の取組と今後の展望を語っていただきました。本イベントは約600名の方より視聴申し込みがあり、大変ご好評いただきました。
本ウェビナーの動画はこちらよりご登録の上ご視聴ください。(お申込期限:2022年9月16日(金))

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登壇者
加藤 浩晃 氏(アイリス株式会社 共同創業者・取締役副社長CSO、医師、LINK-Jサポーター)
川端 一広 氏(Contrea株式会社 代表取締役)
志水 文人 氏(株式会社3Sunny 代表取締役CEO)
曽山 明彦(LINK-J常務理事)

スクリーンショット (451).png冒頭、LINK-J曽山より本イベントの趣旨と挨拶をさせていただきました。

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引き続きLINK-Jサポーターの加藤氏より、「医療機関SaaSの業界概観」についてお話しいただきました。
加藤氏は、医療・ヘルスケア領域での事業開発の考え方として4つの段階があると述べられました。まず、医療者の実体験なども含め課題やたくさんのアイディア出しから始め、医療現場や医療制度、ビジネスの視点から実現可能性を考え、コンセプトを明確にして競争優位性を探り、検証を行なうというステップを踏むという流れがあるといいます。
本イベントの狙いは、上記のステップで挙げられている、アイディア出しの部分(どのような経緯で事業を興そうとしたのか)、他社との競争優位性について講演いただくことであるとご説明いただきました。
また、ヘルスケア領域でのビジネスとして「医療機関とは何か」、「病院と診療所の違い」を踏まえ、病院やクリニックへサービスを提供する際にどうアプローチするかを意識する必要があると述べられ、国内・海外における具体的な医療機関SaaSの企業について取り上げていただきました。

スクリーンショット (471).png「インフォームド・コンセントの最前線~説明支援SaaS「MediOS」」
川端 一広 氏(Contrea株式会社 代表取締役)

Contrea株式会社は、患者さんへの説明時間短縮と医師と患者さんの信頼関係構築の両立を支援するためのクラウド型IC支援システム「MediOS」を提供しています。
川端氏は冒頭、医師が患者さんに行なう説明の種類として下記の二つに分けられると説明いただきました。

1. 患者さんに寄らない「共通」の内容説明
―臓器の働き、病態、検査や治療方法について、合併症や入院説明等

2. 患者さんに応じた「個別」の内容説明
―病気に対する不安や悩みの傾聴、既往歴に応じたリスク説明等

同社は、1.の「共通」の説明部分を、日本を代表する各分野の医師監修の元、動画を作成、その動画を用いて患者さんやそのご家族に視聴いただくことで、真に内容を理解、納得感と安心感を持った上で治療を行なえるような支援を行なっています。
このサービスを活用することで、医師が2.の説明に注力できるため、患者さんの満足度が向上、また医師の業務効率化につながります。

川端氏は、医師が患者さんに病状や治療などの説明をするインフォームド・コンセントには、医師の時間外労働の原因など課題が多くあると強調します。また実際の導入事例にも触れられ、医師の説明時間の削減、患者さんの理解度評価も高く、MediOSを視聴することで安心感が得られたという患者さんからのフィードバックがあったとご説明いただき、講演を終えられました。

スクリーンショット (507).png「病院DXの最前線〜入退院支援SaaSのCAREBOOK」
志水 文人 氏(株式会社3Sunny 代表取締役CEO)

株式会社3Sunnyが提供する「CAREBOOK」は、入退院・転院調整業務をクラウド上で完結させることで、主対象である医療施設の負担削減・効率化をサポートするサービスを提供しています。
具体的には複数の病院・施設に一括で入退院・転院の打診を行なうことができ、患者さんの診療情報等をデータで送付、施設間の連絡はチャットで対応することができます。
医療従事者が本質的な業務により注力できる環境を作ることで、患者さんやそのご家族にとってよりよい医療介護連携の実現を目指しています。

通常、患者さんは病院を起点として、後方病院である、リハビリ病院や緩和ケア病院、また介護施設を行き来しています。その行き来をする際には電話・FAXを駆使して、同時並行で複数の医療施設へ転院の打診・調整を行ないます。このコロナ禍の状況では非常に負荷が
かかることで、最終的に不利益は患者さんにかえってくるものであると志水氏は指摘します。
本来は、患者さんが希望するタイミングでリハビリ病院へ転院することや、最短日程で入退院・転院を行なえることが、患者さんにとって最適な選択であり、それを実現出来る仕組みであるべきであるとご説明いただきました。
また実際の導入事例にも触れられ、医師・患者双方の時間と労力の削減に大きく貢献しており、コロナ禍における貴重な病床管理にも本サービスが利活用されているとのことです。
今後の展開例について言及いただき、ご講演を終えられました。

スクリーンショット (407).pngイベントにご参加の皆様、ご登壇者の皆様、誠にありがとうございました。
なお、今回のウェビナーの動画については、ご視聴のお申し込みはこちらよりよろしくお願いいたします。(お申込期限:2022年9月16日(金))
是非ご覧ください。ぜひYouTubeチャンネルへのご登録もお願いいたします。
今後もデジタルヘルス・スタートアップ Webinarsを継続的に開催する予定です。
第二回は9月28日(火)にフェムテックを特集いたします。
皆様のご参加をお待ちしております。

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