Menu

イベントレポート

「会員間の交流を深めるためのミートアップイベント『第3回LINK-J Member's Meetup 医療機器vol.1』」(3/15)を開催

  • twitter
  • Facebook
  • LINE

2022年315 日(火)、日本橋ライフサイエンスビルディング10階ラウンジ、オンラインにて「会員間の交流を深めるためのミートアップイベント『第3LINK-J Member's Meetup 医療機器vol.1』」を開催いたしました。(主催:LINK-J

3回の今回はLINK-J会員の中から「医療機器」関連事業4社に登壇していただき、自社の事業内容や取り組みについてプレゼンテーションを行いました。

IMG_5060.JPG

【登壇企業】
サウンドウェーブイノベーション株式会社
ソニア・セラピューティクス株式会社
日本アビオメッド株式会社
株式会社ビードットメディカル

サウンドウェーブイノベーション株式会社
白土 健太郎(代表取締役)

IMG_5068.JPG

サウンドウェーブイノベーション株式会社は東北大学の下川宏明名誉教授の研究を基に起業した治療用医療機器ベンチャー企業です。低出力パルス波超音波(LIPUS)および衝撃波アブレーションカテーテルシステム(SWCS)という2つの低侵襲の治療プラットフォーム技術を持っています。今回は主に低出力パルス波超音波(LIPUS)についてご紹介いただきました。LIPUSは、物理的な刺激を介して自己治癒力を高め、血管やリンパ管を病態特異的に新生させる技術です。体外から特殊な条件の超音波を照射すると血管内皮細胞に作用し、一酸化窒素合成酵素(血管拡張)や血管内皮増殖因子(血管新生)などの発現を亢進させることで、主に認知症などへの治療用医療機器開発を進めています。

ソニア・セラピューティクス株式会社
佐藤 亨(代表取締役社長兼CEO、創業者)

IMG_5072.JPGのサムネイル画像

ソニア・セラピューティクス株式会社は東京女子医科大学、東北大学、東京医科大学の技術ノウハウを生かして「次世代超音波ガイド下HIFU治療装置」を開発しています。同社はこの技術で、難治性がんである膵がんの治療を目指しています。膵がんは5年生存率が上昇している現代でも依然10%未満と低いまま、画期的な治療法が見つかっていません。HIFU治療は「低侵襲のため、体の負担が少ないこと」「放射線と異なり、繰り返し治療ができること」「日帰り治療で、働きながら治療を受けられること」で患者の負担を減らすことが可能です。身近なところで使用できるHIFU治療装置を開発し、「将来的には膵がんだけでなく他の難治性がんにも適応を拡げていきたい」と述べました。

日本アビオメッド株式会社
加川 亮一(人事部長)

IMG_5077.JPGのサムネイル画像

加川氏からは日本アビオメッド株式会社と本社のアビオメッドについてご説明いただきました。
アビオメッド社は1981年に創業後、完全埋め込み型人工心臓アビオコアの開発に取り組んできました。試行錯誤の上、2005年に経皮的補助人工心臓であるImpellaを買収し、製品の販売・普及を行っています。Impellaを利用し心機能が回復した患者の方の映像を見ながら説明いただきました。

株式会社ビードットメディカル
古川 卓司(代表取締役社長)

IMG_5087.JPGのサムネイル画像

株式会社ビードットメディカルは、がん治療中・治療後のQOLを保ちながら治療できる陽子線治療の普及を目指し、超小型陽子線がん治療装置の開発をしています。陽子線治療は従来のX線治療に比べ、がん以外の被ばくを抑えながら治療することができます。そのため副作用を低く抑えることができ、がん患者のQOLを維持することができます。しかし、陽子線治療装置はX線と比べ非常に大きいため、全国で19施設しか稼働していないのが現状です。ビードットメディカルは従来装置とは異なり、高磁場を発生させる超伝導電磁石を利用することで大幅に小型化し、導入コストも下げることで陽子線治療施設の大幅増加を目指しています。

IMG_5093.JPG

講演後は、リアル会場限定で会場参加者の皆様と登壇者の名刺交換会が行われました。

イベントにご参加の皆様、ご登壇者の皆様、誠にありがとうございました。
今後も毎月テーマを変えながら継続して開催を予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。

こちらもおすすめ

pagetop