2024年7月4日(木)、LINK-Jは宮田満氏と「Miyaman's Venture Talk」シリーズをオンラインにて開催しました。
第9回となる今回は、株式会社セルージョン 代表取締役社長 CEO 羽藤 晋 氏をお招きし、現在の事業内容や新たなチャレンジなど、次世代のバイオ産業を担うプレイヤーの方への熱いメッセージを頂きました。当日は389名の方にご参加いただき、多数のご質問とご視聴、誠にありがとうございました。 LINK-JのYouTubeチャンネルでアーカイブ動画を公開しています。是非ご覧ください。
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『iPS細胞由来角膜内皮代替細胞をもちいた角膜再生医療への挑戦』
全世界には、角膜移植の待機患者が約1300万人存在するが、角膜移植の実施件数は世界全体で年間たった18万件である。角膜移植の主要な適応疾患は、角膜内皮細胞の機能不全により角膜の浮腫性混濁をきたした状態、すなわち水疱性角膜症である。セルージョンは2015年に設立された慶應義塾大学医学部発のスタートアップであり、水疱性角膜症に対して他家iPS細胞由来から分化誘導した角膜内皮代替細胞(CLS001)を用い、眼内へのCLS001細胞移植による低侵襲治療法の実用化を目標としている。2022年から世界初のiPS細胞を用いた水疱性角膜症に対する細胞治療の医師主導臨床研究を実施し、角膜浮腫の改善に伴い視力の回復を確認した。セルージョンはCLS001の実用化を通じて、全世界の角膜移植アンメット・メディカル・ニーズの解決をめざしている。
ご参加いただいた皆様からは「非常に価値の高い技術を事業として展開されていることに感銘を受けました。」「今後の眼科領域の疾患の治療方法の開発に大きな期待が持てるお話でした。」「成功の裏には、眼の付け所が良いことが大事である良い例だと思いました。」など多くの感想を頂きました。
引き続きMiyaman's Venture Talk シリーズをどうぞよろしくお願いいたします。