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イベントレポート

「デジタルヘルス・スタートアップ Webinars Vol.3 J-Startup 2021特集」を開催(11/30)

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2021年11月30日(火)、LINK-Jは「デジタルヘルス・スタートアップ Webinars Vol. 3 J-Startup 2021特集」をハイブリッド形式にて開催しました。本Webinarシリーズでは、今後の医療やヘルスケアに求められる新たな価値や質の向上、医療アクセスの向上、業務の効率化などに挑戦しているデジタルヘルス領域のスタートアップに登壇していただき、取組内容や目指している未来を語っていただくことを目的としています。
オープニングでは経済産業省 新規事業創造推進室係長の稲舟基久氏よりJ-Startupプログラムについてご説明いただいた後、J-Startup企業二社よりお話を伺いました。育児記録アプリ「パパっと育児@赤ちゃん手帳」など子育て支援サービスを展開している株式会社ファーストアセントの服部伴之代表取締役と、調剤薬局向けサービス「Musubi」を展開する株式会社カケハシの中尾豊代表取締役社長に現在の取組と今後の展望を語っていただきました。本イベントは316名の方より視聴申し込みがあり、大変ご好評いただきました。
アーカイブ動画の視聴をご希望の方は、こちらよりご登録をお願いいたします。(お申込期限:2022年12月14日(水))

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登壇者
加藤 浩晃 氏(アイリス株式会社 共同創業者・取締役副社長CSO、医師、LINK-Jサポーター)
稲舟 基久 氏(経済産業省 新規事業創造推進室 係長)
服部 伴之 氏(株式会社ファーストアセント 代表取締役)
中尾 豊 氏(株式会社カケハシ 代表取締役社長)
曽山 明彦(LINK-J常務理事)

soyamakato.PNG冒頭、LINK-J曽山とLINK-Jサポーターの加藤氏より本イベントの趣旨と挨拶をさせていただきました。

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「J-Startupについて」
稲舟 基久 氏(経済産業省 新規事業創造推進室 係長)

引き続き稲舟氏より、J-Startup企業の業界概観についてお話しいただきました。
J-Startupとは、2018年から始まった経済産業省が推進する、日本のベンチャー、スタートアップ企業の育成支援プログラムで、「世界で戦い、勝てるスタートアップ企業を生み出し、革新的な技術やビジネスモデルで世界に新しい価値を提供する」ことを目的としています。
J-Startupの選定プロセスは、ベンチャーキャピタリストやアクセラレーター、大企業のイノベーション担当や大学・研究機関関係者によって、グローバルに成長する潜在力のあるスタートアップを5社、順位付けして推薦。集計結果は外部審査委員会によるチェックを経て、経産省から選定されます。2021年10月の第3次選定では50社で、総計188社にも上ります。選定されたJ-Startup企業は、官民による集中支援として、ビジネスマッチングやノウハウのサポートが受けられます。
最後に、J-Startupサポーターについては現在も募集をしており、日本のスタートアップ・エコシステムの強化にご賛同いただける企業からのご連絡をお待ちしていると述べられました。

hattori.JPG「ベビーテック産業の社会実装について」
服部 伴之 氏(株式会社ファーストアセント 代表取締役)

株式会社ファーストアセントは「テクノロジーで子育てを変える」をミッションに、子育てDXを推進しているベビーテックベンチャーであり、J-Startup企業です。ビッグデータを用いたエビデンスベースの育児支援サービスを複数展開しています。

・自社アプリ事業
・システム開発およびコンサルティング事業
・IoT事業開発およびコンサルティング事業
・機械学習などによるデータ解析事業

今回は自社アプリ事業の「パパっと育児@赤ちゃん手帳」と「ainenne」をご紹介いただきました。

・「パパっと育児@赤ちゃん手帳」
主に0歳〜6歳のお子さまの子育てをサポートするために作られたアプリで、泣き声から赤ちゃんの感情を分析できる、毎日の生活記録をグラフや統計にして見える化できるなどの特徴があります。
・「ainenne」
世界初のベッドライト型赤ちゃん寝かしつけ支援デバイスで、人間の体内時計が朝日を浴びることでリセットされる性質を参考に、朝日を模した光を使った目覚まし機能で睡眠リズム形成をサポートします。

また、近年世界的にベビーテック産業は盛り上がりを見せており、少子化の日本においても、ベビー用品・関連サービスの規模は年々拡大しています。
服部氏は日本におけるベビーテック産業の社会実装のキーポイントとして、下記二点を挙げられました。

・欧米と日本における育児やソリューションには大きな違いがあり、日本の育児や文化にフィットするベビーテック産業の在り方を見極めること
・「大企業×ベンチャー」
大企業の参入によるユーザーの安心感・安全性を担保しながら、プロダクト開発のスピード感を持ったベンチャーと協業すること

実際の協業の実例についてお話しいただき、講演を終えられました。

nakao.JPG「KAKEHASHIが取組む薬局DXの歩み」
中尾 豊 氏(株式会社カケハシ 代表取締役社長)

株式会社カケハシは、「明日の医療の基盤となる、エコシステムの実現」を掲げ、調剤薬局における経営や薬剤師の業務、患者さんとの関係性など、薬局のあり方そのものをアップデートし、薬局DXを推進、独自のプロダクトを複数展開しているJ-Startup企業です。

・薬局体験アシスタント「Musubi」
・薬局経営"見える化"クラウド「Musubi Insight」
・おくすり連絡帳「Pocket Musubi」
・医薬品在庫管理・発注システム「Musubi AI在庫管理」
・医薬品二次流通サービス「Pharmarket」

今回はこの中から、おくすり連絡帳「Pocket Musubi」をご紹介いただきました。
Pocket Musubiとは、服薬期間中のフォローシステムです。自宅での服薬状況からフォローすべき患者さんをスクリーニングし、薬剤師が適切なアクションを負荷なく行うことができます。
同サービスには、薬局から提供されるQRコードを介して服用薬データが入力されています。そのデータに基づく質問が自動で患者さんに送信され、回答を促します。薬剤師は、管理画面を通じて患者さんのデータを確認しながら服薬中の状況を把握し、必要に応じて適切なフォローを行います。
患者さんと薬剤師との過剰なやり取りや極端な連絡不足を防ぎ、「必要な患者さんに」「最小限の業務負荷で」コミュニケーションを図ることで、患者満足を実現しながら現実的で継続可能な業務フローの構築を支援します。

サービス内容をご説明いただいた後、同社がどのような企業であるか、データや「社員からの声」を用いてお話しいただき、同社に興味のある方はぜひお声がけくださいというメッセージで講演を終えられました。

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講演の後には活発なディスカッションが行われました。

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また、リアル会場では登壇者と参加者の皆様で名刺交換会が行われました。

イベントにご参加の皆様、ご登壇者の皆様、誠にありがとうございました。
なお、今回のウェビナーについては、LINK-JのYouTubeチャンネルにて限定公開いたしますので、視聴のお申し込みをこちらよりよろしくお願いいたします。
ぜひご覧いただき、YouTubeチャンネルのご登録もお願いいたします。
今後もデジタルヘルス・スタートアップ Webinarsを継続的に開催していきます。
皆様のご参加をお待ちしております。

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