国立成育医療研究センターは、小児・周産期・産科・母性医療を専門とする、日本で唯一の国立高度専門医療研究センターです。成育(小児・周産期)医療分野のビジネスマッチングセミナーをLINK-Jと共催することになりました。今後、再生医療や遺伝子治療などの基礎研究・臨床研究、成育こどもシンクタンクにおける政策提言など、シリーズでセミナーを開催予定です。
第1回目の本セミナーでは、これまで企業との共同研究から実用化に至った事例、企業との協業により実用化を目指すシーズをご紹介します。
本年4月には「こども家庭庁」が創設される予定であり、この領域における関心がますます高くなっていきます。皆様方への情報発信の場となれば幸いです。
日時: 2023年2月15日(水)17:00-19:30(16:45開場、18:40-19:30ネットワーキング)
日本橋ライフサイエンスハブ
オンライン(Zoom webinar)
(外部サイトが開きます)
申込締切
会場参加:2023年2月15日(水)9:00 オンライン参加:2023年2月15日(水)18:40
参加方法
本イベントにはZoomウェビナーを使用します。事前に参加登録をお済ませください。専用URLとなりますので、他者との共有はお控えください
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※専用URLとなりますので、他者との共有はお控えください。
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プログラム
時間 | 内容 |
17:00-17:10 | オープニング 五十嵐 隆 氏 (国立成育医療研究センター 理事長) |
17:10-17:30 | 実用化事例(順不同) ・共同出願知財を用いたリアルタイムPCR用試薬キットの販売及び受託サービス展開による新生児スクリーニングの早期実用化 大塚 喜彦 氏 (積水メディカル株式会社 医療事業部 SMCLセンター センター長) ・成育医療研究センター(小児用製剤ラボ)との協業による酢酸亜鉛顆粒剤の開発 島崎 茂樹 氏 (ノーベルファーマ株式会社 研究開発本部長) |
17:30-17:40 | 成育×Link-Jによるイノベーションへの期待 北澤 潤 氏 (国立成育医療研究センター 企画戦略局長) |
17:40-18:40 | 実用化を目指すシーズ(順不同) ・癌免疫療法の治療効果改善薬 李 小康(梨井 康) 氏 (国立成育医療研究センター 研究所 RI管理室 室長 移植免疫研究室 室長) ・先天性副腎皮質過形成症に対してAAVベクターを用いた遺伝子治療の開発 内木 康博 氏 (国立成育医療研究センター 小児内科系専門診療部 内分泌・代謝科 医長) ・Gram染色の細菌判別AIプログラム 松井 俊大 氏 (国立成育医療研究センター 感染症科 医員) ・水溶性抗酸化剤による配偶子保護作用の生殖補助医療への応用 宮戸 健二 氏 (国立成育医療研究センター 研究所 再生医療センター 細胞医療研究部 室長) ・ヒト初代肝細胞の接着性向上による接着培養の効率化 中村 和昭 氏 (国立成育医療研究センター 研究所 薬剤治療研究部 室長) ・ICTを活用した読字障害と計算障害の小児への指導方法について 小枝 達也 氏 (国立成育医療研究センター 副院長 こころの診療部 統括部長) |
18:40-19:30 | ネットワーキングタイム・名刺交換会(リアル会場のみ) |
登壇者
プロフィール | |
五十嵐 隆 氏(国立成育医療研究センター 理事長) 1978年東京大学医学部医学科卒。同小児科、遠州総合病院小児科、清瀬小児病院腎内科、Harvard大学Boston小児病院を経て、2000年東京大学大学院医学系研究科小児医学講座小児科教授。東京大学医学部附属病院副院長、小児医療センター長、東京大学教育研究評議員を歴任し、2012年より国立成育医療研究センター理事長。東京大学名誉教授。 こども環境学会会長、ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティ理事長、中山人間科学振興財団理事長、日本保育協会理事。東京大学医師会長・理事、監事、日本学術会議第二部会員、日本小児保健協会理事、日本小児科学会会長、理事、監事、日本小児腎臓病学会理事長・理事、日本腎臓学会理事などを歴任。American Pediatric Society 名誉会員。 |
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大塚 喜彦 氏 (積水メディカル株式会社 医療事業部 SMCLセンター センター長) 栃木県出身。自治医科大学臨床病理学教室(当時)、三菱化学メディエンス(現:LSIメディエンス)で感染症、生活習慣病の蛋白質、ペプチド、さらには遺伝学的検査に関するバイオマーカー探索、研究開発に従事。予防医学や早期診断早期治療を目的としてベンチャー企業で臨床開発、開発企画、営業企画などを経て、2015年に積水メディカルへ入社して現在に至る。九州大学薬学府博士後期課程創薬科学専攻中退。日本臨床化学会評議員。 SMCLセンターは、新規事業として2016年に登録衛生検査所を立ち上げ、Child Health Careの一環として新生児スクリーニング検査の受託サービス及びそれらの試薬製品の販売を基本事業にした。この事業の特徴を最大限に活かして、当社で製品化された新規項目の受託サービスを先行導入することが可能となりスクリーニング検査が行える体制を構築した。 |
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島崎 茂樹 氏 (ノーベルファーマ株式会社 研究開発本部長) 大学卒業後、1980年より三菱化成工業株式会社に入社し、医薬品開発部門において喘息、血栓症、肝疾患の治療薬の臨床開発に従事した後、統計解析・データマネジメント部門の責任者を務めました。2007年にノーベルファーマ株式会社に入社し、研究開発本部副本部長として申請中の新薬3品目の承認審査に貢献し、その後は研究開発本部長として新薬13件、適応追加6件、新医療機器1件の開発・承認を指揮してきました。 |
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北澤 潤 氏(国立成育医療研究センター 企画戦略局長) 長野県出身。1992年厚生省入省後、厚生科学課主任科学技術調整官、保険システム高度化推進室長(NDB)、栃木県保健福祉部長、医事課長、母子保健課長などを経て、2021年3月より現職。研究開発監理部長、企画経営部長併任。 |
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李 小康(梨井 康) 氏 (国立成育医療研究センター 研究所 RI管理室 室長 移植免疫研究室 室長) 中国・上海出身。1985年復旦大学上海医学院卒業、1994年浜松医科大学大学院医学研究科修了(医学博士)。日本科学技術庁特別研究員、国立小児医療研究センター研究員などを経て、2002年3月より現職。 種々の臓器移植、自己免疫疾患、慢性炎症モデル、あるいはin vitroの評価系を用いて、免疫寛容の誘導・維持に関与する分子・細胞の機序の解明を行っている。また、制御性T細胞、iPS細胞由来制御性DC、MDSC、NK細胞、MSC等を用いた免疫制御細胞療法(Cell Based Therapy)を確立するための基礎研究を行っている。一方、最近悪性腫瘍モデルを用いたがん免疫、新規抗がん剤の開発及びその作用機序の解明するための基礎研究も推進している。 |
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内木 康博 氏 (国立成育医療研究センター 小児内科系専門診療部 内分泌・代謝科 医長) 岐阜県出身。1990年岐阜大学医学部卒業、1994年岐阜大学大学院医学研究科卒業(医学博士)。イリノイ大学シカゴ校リサーチフェロー、都立清瀬小児病院内分泌代謝科フェロー、岐阜県立岐阜病院小児科医長などを経て2003年より現職。 現在も日本一の患者数を誇る小児の内分泌疾患の実臨床の傍ら、留学時代より継続してモデルマウスやiPS細胞などを用いて先天性副腎皮質過形成症に対するアデノウィルス随伴ウィルスベクターによる遺伝子治療の開発に取り組み、世界に先駆けてモデルマウスでの遺伝子治療に成功した。今後はヒトへの臨床応用を目指す。 |
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松井 俊大 氏 (国立成育医療研究センター 感染症科 医員) 茨城県出身。2011年日本大学医学部卒業。聖路加国際病院で小児科後期研修後、国立成育医療研究センター感染症科、および、同センター血液腫瘍科での専門研修を経て、2022年8月より現職。日本小児科専門医、日本感染症専門医、日本小児感染症専門医。 専門は小児感染症全般であるが、特に小児がんや造血細胞移植、固形臓器移植といった免疫不全を背景とする小児患者に生じる感染症を専門としている。2019年から重症細菌感染症の原因微生物を早期に同定するための人工知能を用いた早期診断支援システムの開発に取り組んでいる。 |
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宮戸 健二 氏(国立成育医療研究センター 研究所 再生医療センター 細胞医療研究部 室長) 1990年4月~1994年3月 九州大学医学研究科分子生命科学専攻(理学博士) 1994年4月~1997年3月 東海大学医学部・研究員 1997年4月~2000年3月 久留米大学分子生命科学研究所・研究員 2000年4月~2003年8月 大阪大学微生物病研究所・文部教官助手 2002年11月~2006年3月 JSTさきがけ21研究員兼任 2003年9月~2010年3月 国立成育医療センター・研究所・生殖医療研究部・室長 2010年4月~現在 国立成育医療研究センター・細胞医療研究部・室長 2015年~現在 連携大学院教授(東京農業大学農学研究科) 2023年~ 連携大学院教授(東京都立大学理学研究科) |
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中村 和昭 氏(国立成育医療研究センター 研究所 薬剤治療研究部 室長) 東京都出身。1998年埼玉大学理学部卒業。2003年埼玉大学大学院理工学研究科修了、博士(理学)。自治医科大学分子病態治療研究センター研究員、東京都神経科学総合研究所研究員、国立成育医療センター研究所研究員などを経て、2010年4月より現職。 成育医療における薬剤治療に貢献すべく、in vitro薬効薬理試験、毒性評価系の開発に取り組む。in vivoとin vitroの対比をもとに細胞の生死や分化・成熟・機能発現の仕組みを多細胞・多臓器連関の観点から解明し、in vitroにおいても生体機能を維持する細胞および培養方法の開発への応用を目指す。 |
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小枝 達也 氏 (国立成育医療研究センター 副院長 こころの診療部 統括部長) 子どもの心の諸問題に関する医療を専門に行っています。なかでも学習障害について長年にわたり診療と研究を実施してきました。 ディスレクシア(発達性読み書き障害)については診断と治療が可能な段階までたどり着きました。診断に用いるひらがな音読検査と音読指導用のアプリを開発しています。米国で実践されているRTI(Response to Instruction)にもとづく学校でのモデルも開発し、社会実装の段階に来ています。最近では算数障害の早期発見を可能にする数的基礎力検査を開発し、その理論に基づいた指導用アプリの開発にも携わっています。小学校校長を4年間務めた経験があり、その経験が大いに役に立っています。 |
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曽山 明彦 氏 LINK-J常務理事、東北大学特任教授、株式会社エグゼクティブ・アライアンス代表取締役 |
新型コロナウイルス感染対策 ご協力のお願い
運営側でも新型コロナウイルス感染予防対策をいたしますが、ご参加される皆さまにつきましても以下のとおりご協力をお願いいたします。 また、感染拡大状況によってはお願い事項の増加や、イベントの開催方針の再検討の可能性がございます。
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②過去14日以内に感染が継続拡大している国・地域のへの訪問歴がある場合
③新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者であることが判明した場合
④過去14日以内に入国制限等のある国・地域からの渡航者・在住者との濃厚接触がある場合 「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議提言による「身体的距離の確保」「マスクの着用」「手洗い」からなる基本的な感染対策の徹底にご協力をお願い申し上げます
参加費
無料
定員
会場参加75名 オンライン参加1000名
主催
主催:国立研究開発法人 国立成育医療研究センター、LINK-J