臨床研究の数と複雑さは増加の一途をたどっているにもかかわらず、専門家の数はこれに対応できるほどには増えていません。この現況を踏まえ、今回のシンポジウムでは、"研究志向臨床医(Physician-Scientists)や臨床研究専門職(Clinical Trial Professionals)の不足への対応"をテーマに、アカデミア、企業関係者の皆様とご一緒に、自国および世界において本問題にいかに取り組んでいくかについて考える機会とさせていただきたいと思います。
1日目 には研究志向臨床医や臨床研究専門職の不足について, 人材育成をはじめとし、どのように対処し現在の臨床研究水準を維持するのか、また、今後どのような計画・対策を立てているのかについて各国の先生方にご発表いただき討議致します。
2日目 には 医学部教育の早い段階において臨床研究意識を高める必要性の是非およびその方策について各国の先生方にご発表いただき討議致します。
尚、全ての演題には同時通訳を配しております。
https://ccs.ncgm.go.jp/050/en/capacity_building/202301101800.html
*国立国際医療研究センター(NCGM: National Center for Global Health and Medicine)は、国内6か所の国立高度専門医療研究センター、いわゆるナショナルセンターの1つであり、センター病院、国府台病院(千葉県市川市)、研究所、臨床研究センター、国際医療協力局、国立看護大学校(東京都清瀬市)などを有しています。特に、感染症・免疫疾患、糖尿病・代謝疾患などにおける研究や高度総合医療を提供するとともに、医療の分野における国際協力や医療従事者の人材育成を総合的に展開しています。
日時: 2023年2月7日(火)15:00-18:00 2023年2月8日(水)15:00-18:02
(外部サイトが開きます)
お申し込み後、配信URLをご登録のメールアドレスに送ります。
参加申し込み締切: 2023年2月6日(月)18:00まで
プログラム
1日目(2月7日)
時間 | 内容 |
15:00-15:05 |
開会挨拶 國土 典宏 国立国際医療研究センター 理事長 |
15:05-15:20 |
臨床研究の実施および推進における臨床研究センターの役割 杉浦 亙 国立国際医療研究センター 臨床研究センター センター長 |
15:20-15:35 |
研究志向臨床医、および臨床研究専門職の不足への対応 アクマル ユソフ 先生 マレーシア臨床研究センター会長 |
15:35-15:50 |
臨床研究専門職の不足:SiCRESの取り組みおよび提案 シス サソンサムティ 先生 マヒドン大学シリラート病院研究開発部副学部長 |
15:50-16:05 |
インドネシアにおける臨床試験実施の障壁、ならびに研究志向臨床医および臨床研究専門職不足への対応 ワワイムリ アロザル 先生 インドネシア大学 医学部 薬理学科 |
16:05-16:10 | 休憩 |
16:10-16:25 |
キンシャサ大学 UPC-PV: コンゴ民主共和国における臨床研究への貢献 トナ ルテテ ガストン 先生 国立ファーマコビジランスセンター長 キンシャサ大学 臨床薬理学・治療学研究センター長 |
16:25-16:40 |
低・中所得国での臨床試験実施能力の育成:リーシュマニア症東アフリカプラットフォームに関する報告 ワスンナ モニク 先生 DNDi 顧みられない病気のための新薬イニシアティブ アフリカ地域事務所 所長 |
16:40-16:55 |
人材育成における新たな構想:フィリピンのeラーニングアカデミーの取り組み エバ マリア クティオ デ ラ パズ 先生 フィリピン大学マニラ校エグゼクティブディレクター |
16:55-17:10 |
バクマイ病院の臨床試験: チャンス、課題、および展望 タン バン ドゥ 先生 バクマイ病院 人事部 部長 |
17:10-17:25 |
研究志向医師をどう排出・育成していくか、インドネシアでの経験 イラワン ユスフ 先生 モフタルリアディ研究所 所長 シロアム病院グループ モフタルリアディ・ナノテクノロジー研究所 顧問委員会委員長 |
17:25-17:30 |
休憩 |
17:30-18:00 | パネルディスカッション |
2日目(2月8日)
時間 | 内容 |
15:00-15:05 | 導入 (1日目の概要) |
15:05-15:20 |
臨床研究専門職不足への対応:取り組みと合同タスクフォースの役割(Joint Task Force :JTF) バーバラ ビラー 先生 ブリガム・アンド・ウィメンズ病院およびハーバード大学、多地域臨床試験センター、ファカルティ・ディレクター |
15:20-15:35 |
アジア・アフリカにおける臨床研究専門家のためのコアコンピテンシーフレームワーク導入に向けたARISEの取り組み 園田 美和 国立国際医療研究センター臨床研究センター インターナショナル トライアル部メディカルサイエンスリエゾン、ARISE事務局次長 |
15:35-15:50 |
医学部教育の早い段階からのから臨床研究に対する意識啓発の必要性:「それは必要か?今がその時なのか?」 - マヒドン大学の取り組み、所懐および意見 アピチャット アサヴァモンコルクル 先生 マヒドン大学 シリラート病院学長 |
15:50-16:05 |
研究志向臨床医および臨床研究専門職について アハメド ハッサン ファハル 先生 ハルツーム大学マイセトーマ研究センター 所長 スーダン高等教育・科学研究省 科学研究・イノベーション庁長官 |
16:05-16:10 | 休憩 |
16:10-16:25 |
インドネシア大学医学部学部生を対象とした臨床研究の紹介 セプテリア イナワティ ワナンディ 先生 インドネシア大学医学部生化学・分子生物学教室教授 |
16:25-16:40 |
医学部教育の早い段階からの臨床研究に対する意識強化・啓発 ホゼリト ビラルーズ 先生 西ビサヤ州立大学学長 |
16:40-16:55 |
研究志向臨床医および臨床研究専門職の不足への対応:発展途上国における課題 カエンべ ントゥンバ ジャンマリ― 先生 キンシャサ大学学長 |
16:55-17:10 |
高知医科大学先端医療技術統合センターの挑戦:過去、現在、そして未来 菅沼 成文 先生 高知大学医学部学部長 |
17:10-17:25 |
ICH-GCP教育プログラム認定による国際共同臨床研究推進活動 中田 研 先生 大阪大学大学院医学研究科教授 |
17:25-17:30 |
休憩 |
17:30-18:00 |
パネルディスカッション |
18:00-18:02 |
シンポジウム閉会挨拶 杉浦 亙 国立国際医療研究センター臨床研究センター センター長 |
参加費
無料 ※ご参加には事前登録が必要です。
定員
1,000名 ※ご参加には事前登録が必要です。先着順になりますのでご了承ください。
主催
国立国際医療研究センター 臨床研究センターインターナショナルトライアル部