※会場参加(アステラス製薬 つくば研究センター オーディトリアム)は満席となりました。オンライン視聴は引き続きお申込みいただけます。(4/3更新)
内閣府認定バイオコミュニティの一翼を担うつくば。筑波研究学園都市として多くの研究機関と製薬企業が集積し、地域としてライフサイエンス分野のオープンイノベーションを推進しています。
本イベントではつくばに研究施設を構える製薬企業のオープンイノベーション戦略、エリアとしてのつくばのスタートアップ戦略と製薬企業への期待などを紹介します。 またパネルディスカッションでは、これからのつくばエリアのライフサイエンスエコシステムに期待していること、今後の取組について議論します。
本イベントを通じて、スタートアップの皆さん、これからスタートアップを興そうとしている方々、ベンチャーキャピタルなどにつくばの魅力を知っていただくことで、つくばエリアで活動するプレイヤーを増やし、ライフサイエンスエコシステムが盛り上がることを期待しています。
日時: 2024年 4月 22日 (月) 現地見学会15:00~ イベント16:30~18:00(18:00-19:30リアルネットワーキング)
アステラス製薬 つくば研究センター オーディトリアム、オンライン(Zoom Webinar)
(外部サイトが開きます)
会場参加に申込の方には、つくばエクスプレス「研究学園駅」からイベント会場(アステラス製薬 つくば研究センター オーディトリアム)までの送迎バスをご用意いたします。詳細時間などは参加者の皆さまに改めてお知らせいたします。
本イベントにはZoomウェビナーを使用します。
ウェビナーの操作方法等はご自身で事前にご確認をお願いいたします。
プログラム
時間 | 内容 |
15:00 | 現地見学会参加者集合 |
15:15-16:15 | 現地見学会 |
16:30-16:35 | Opening Remarks |
16:35-16:50 | ご挨拶 衆議院議員 国光あやの つくば市長 五十嵐 立青 |
16:50-17:05 | つくばライフサイエンスエコシステムの可能性(仮) つくば市政策イノベーション部スタートアップ推進室 室長 屋代 知行 |
17:05-18:00 | 製薬企業におけるOpen Innovation戦略 (五十音順)
パネルディスカッション モデレーター 高橋 俊一 LINK-J事務局長 |
18:00 | Closing Remarks |
18:00-19:30 | ネットワーキング(リアル会場のみ) |
講演要旨
アステラス製薬株式会社 森 しのぶ
アステラス製薬は“変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変える”というVISIONのもと、新たな価値をいち早く患者さんに届けるべく、オープンイノベーションを活用したヘルスケアソリューションの創出を目指しています。昨年、柏の葉地区ではがん微小環境研究のオープンイノベーション拠点TMEiLab、つくば地区ではオープンラボSakuLab-Tsukubaを開設し、スタートアップを支援すると共に、様々な立場の人が集い、交わり、共に成長していくためのライフサイエンスエコシステムの構築に取り組んでいます。つくばエリアをさらに盛り上げエコシステムとして発展させるためにみなさんと共に何ができるか議論しましょう。
エーザイ株式会社 DHBLオフィス コラボレーション&インキュベーション部 日本室 室長 山本 暁彦
弊社研究開発体制とこれまでの協業の成果、オープンイノベーションの体制について紹介したのち、米国ケンブリッジ市の弊社研究所におけるインキュベーション活動の具体的な取り組みをいくつか紹介します。提供側、入居側の双方にとって実りのあるインキュベーション活動にするためのヒントになれば幸いです。
小野薬品工業株式会社 イムノロジー研究センター研究提携課 課長 坂東 倫行
小野薬品はかねてよりアカデミア・バイオテックとの協業を創薬の根幹としてきており、プロスタグランジンモジュレーター、PD-1抗体の創製という2つのファーストインクラス創薬はその代表例である。現在、欧米で自販できる体制構築に取り組んでおり、グローバルで開発・販売できる医薬品候補化合物の創製を目指している。重点研究領域として、オンコロジー、イムノロジー、ニューロロジー、スペシャリティー(患者の未治療ニーズに特化した創薬)を掲げ、それぞれの領域でオープンイノベーションを軸にした創薬活動を行っている。特に抗体・タンパクエンジニアリング等のバイオロジクス創薬、AIなどの次世代技術の創薬応用に力を入れており、アカデミアやバイオテックの持つ創薬シーズベースの提携、技術プラットフォームベースの提携、包括的な枠組みから新たな創薬シーズの獲得に取り組んでいる。
大鵬イノベーションズ合同会社 パートナー 森 文隆
大鵬薬品工業(株)は、つくば研究所を中心とした独自の創薬研究に加え、自社技術の補完と研究開発の加速を目指して国内外の研究機関とも協働しています。大鵬薬品は2つのCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を持ち、アーリーステージのスタートアップへの投資と支援を通じて世界のバイオベンチャー企業やアカデミア(大学・研究機関)と独自のネットワークを構築し、画期的な技術や創薬シーズの獲得に積極的に取り組んでいます。2016年に設立したTaiho Ventures, LLC(米国カリフォルニア州)は、がん領域を中心に革新的な技術を持つ海外および国内の有望なスタートアップへの投資を行っています。Arcus Biosciences社、Cullinan Pearl社への投資は大鵬薬品の開発パイプライン拡充に貢献しています。2019年に設立した大鵬イノベーションズ合同会社(日本)は、国内の創薬スタートアップへの投資だけでなく、国内のアカデミアとの起業を目指したインキュベーション事業を行っています。本講演では、アカデミアで見出されたイノベーションの社会実装に向けた大鵬イノベーションズのインキュベーション事業の実例についてご紹介するとともに、日本のアカデミアとの協業を通じて得られた成果、見出された課題、今後の展望について議論させていただきます。
登壇者
登壇者プロフィール | |
国光 あやの 衆議院議員 | |
五十嵐 立青 つくば市長 | |
屋代 知行 つくば市政策イノベーション部スタートアップ推進室 室長 1980年つくば市生まれ。大学卒業後(化学専攻)、民間研究職を経て2006年につくば市役所に入庁。母子保健、経済産業省出向(企業立地)、政策審議、企画、防災、シティプロモーション、現市長直轄の市政マネジメント担当の後、2019年からスタートアップ支援に従事。2022年から室長。 2011年 プラチナナ構想ネットワーク スクール第1期生(修了No.001) 2022年 NEDO SSA(研究開発型スタートアップ高度専門支援人材)第4期フェロー 2023年 TXアントレプレナーパートナーズ メンター会員(個人副業活動) |
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森 しのぶ アステラス製薬株式会社 創薬アクセレレータ サイエンスインテリジェンス&ソリューションズ長 東北大学大学院薬学研究科にて学位取得後、2004年藤沢薬品工業に入社(現アステラス製薬)。約10年間薬理研究者としてテーマ提案からIND-enabling studyまで広く前臨床の創薬研究に従事した後、将来の社会的な価値につながる次期研究戦略を策定する業務に携わる。戦略チームのグループリーダーを経て2022年4月より現職。この間、オープンイノベーションを通じた国内外の多数の最先端のサイエンストレンドの分析や未来シナリオプランニングを行い、将来の価値を見据えて取り組む研究領域の特定、コラボレーションを含む実行計画の策定、創薬エコシステムをミミックした研究組織・Venture unit制の導入等に関与。近年は、つくばエリアを中心に創薬エコシステムの発展にも尽力しており、画期的な新薬を望む方々に価値のある製品を届けること、ライフサイエンスの発展と共にサステイナブルに新薬を提供できる環境の醸成を目指し活動中。 |
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山本 暁彦 エーザイ株式会社 DHBLオフィス コラボレーション&インキュベーション部 日本室 室長 2006年エーザイ入社。2020年までオンコロジー領域のメディシナルケミストとして複数の探索プロジェクト(キナーゼ阻害剤、エピジェネティクス、ADC、タンパク質分解誘導剤等)を担当。この間2010年から1年半ハーバード大学でvisiting scientistとして抗がん作用をもつ天然物(ハリコンドリンC)の全合成研究に従事。2020年よりPR部にて社外広報を担当。同年コーポレートプランニング部ポートフォリオグループに異動となり事業計画の策定、研究開発費の進捗管理に従事。2022年に同グループ長。2023年より現職にて社外技術の探索および評価、社内への実装を担当。 |
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坂東 倫行 小野薬品工業株式会社 イムノロジー研究センター研究提携課 課長 京都大学生命科学研究科修士卒。2003年小野薬品工業入社筑波研究所配属。薬理研究者として、炎症・免疫関連の創薬テーマ創出・推進に加え、複数の大学との共同研究実施や海外ベンチャー企業との創薬提携に従事。研究員として活動しながら、東京医科歯科大学医学研究科にて、自然免疫領域の研究活動、2017年医学博士取得。研究員として15年の活動の後、探索研究提携部へ異動、国内・海外のアカデミア・バイオテックとの研究提携を企画。2019年から2023年の4年間、ニュージャージー及びボストンの米国現地法人へ出向、北米のトップアカデミア、ベンチャー企業を訪問、研究提携候補のスカウティングに携わる。また、コロナパンデミックの始まりから収束まで米国・国民の対応やそのスピード感を目の当たりにする。昨年4月に筑波研究所へ帰任、免疫領域のオープンイノベーション活動を推進。 |
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森 文隆 大鵬イノベーションズ合同会社 パートナー 2003年に大鵬薬品に入社し創薬研究に従事。その後、創薬企画部門に在籍し、シーズ探索や創薬基盤構築のため大学やベンチャー企業との共同研究の推進、アーリーステージアセットの導入評価、ポートフォリオ戦略の策定をリード。2015年にRemiges Ventures(独立系VC)に出向し、米国ボストンを拠点に創薬ベンチャー投資を担当。2019年より現職にて、日本のヘルスケア領域におけるインキュベーション・起業・投資活動を開始。国内外の投資先のベンチャー企業の社外取締役を務める。静岡県立大学大学院薬学研究科修了 博士(医療薬学) |
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高橋 俊一 LINK-J事務局長 1993年三井製薬工業株式会社に創薬研究室研究員として入社。2007年統合によりバイエル 薬品株式会社入社。開発本部プロジェクトマネジメント 循環器領域プロジェクトリーダー、同循環 器領域マネジャー、メディカルアフェアーズ本部 メディカルアフェアーズプライマリーケア 部長。 2013年より同社初となるオープンイノベーションセンターの立ち上げを牽引し、2014年の 開設時にセンター長に就任。2022年7月より現職。 |
参加費
無料
定員
リアル会場150名、オンライン1000名
主催
主催:一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン
共催:アステラス製薬株式会社
協力:茨城県、Greater Tokyo Biocommunity、つくば研究支援センター、つくば市、筑波大学T-CReDO、つくばライフサイエンス推進協議会(TLSK)、三井不動産株式会社ほか
※このイベントはLINK-JとLINK-J会員企業とのタイアップイベントです
お問い合わせ先
E-mail : contact@link-j.org