2025年2月20日(木)、三井リンクラボ新木場2にて「TIB CATAPULT/LINK-BioBAY TOKYO Kick-off Symposium and Lab Tour」を開催しました。
(主催:LINK-J、共催:三井不動産株式会社・BioLabs)
LINK-J、BioLabs、三井不動産は、三者で東京都が実施する「TIB CATAPULT(グローバルイノベーションに挑戦するクラスター創成事業)」に採択され、この度、ライフサイエンス領域のスタートアップ・インキュベーション・クラスター「LINK-BioBAY TOKYO」の運営を開始いたしました。
日本・米国で実績を有する三者の協業により、日本のライフサイエンス系スタートアップ企業のグローバルな成長に資する様々な支援策を提供してまいります。
今回はキックオフイベントとして、皆様をラボツアーとシンポジウムにお招きいたしました。
1.ラボツアー
TIB CATAPULT事業の拠点の一つとなる三井リンクラボ新木場2の見学ツアーを行いました。
見学を通して三井リンクラボおよびTIB CATAPULT/LINK-BioBAY TOKYOへの理解を深めていただきました。
2.TIB CATAPULT/LINK-BioBAY TOKYO キックオフシンポジウム
日本・グローバルでのスタートアップエコシステム作りを牽引する登壇者が一堂に会し、講演・パネルディスカッション・ネットワーキングを実施しました。
TIB CATAPULT/LINK-BioBAY TOKYOの新しい取り組みについての紹介も行われました。
開会挨拶
高橋 俊一(LINK-J 事務局長)
来賓挨拶
宮坂 学 様(東京都副知事)
LINK-BioBAY TOKYOがクラスターとして参画するTIB CATAPULT事業、スタートアップを応援する人の集う場として盛り上がりを見せるTokyo Innovation Base (TiB)、アジア最大級のスタートアップカンファレンスであるSusHi Tech Tokyoなど、東京都が行うイノベーション促進の取り組みについてご紹介いただきました。
基調講演
「Generation of therapeutic T cells from iPS cells for cancer immunotherapy」
金子 新 様(京都大学 iPS細胞研究所 教授/筑波大学 医学医療系 教授/Shinobi Therapeutics Inc. 取締役)
ご研究テーマであるTリンパ球を用いた免疫治療の概要、研究成果を元にしたShinobi Therapeutics Inc.の起業、大手製薬企業との共同研究等について、ご経験を交えて分かりやすくお話しいただきました。
イントロダクション
「LINK-BioBAY TOKYOのご紹介」
安賀 博子(LINK-J 事業部プロデューサー)
LINK-BioBAY TOKYOの活動概要と、今春から始まるスタートアップ向け支援プログラムであるMaster Class Program by BioLabsについて説明を行いました。

「BioLabs: Growing life science ecosystems worldwide」
Dr. Laura Stevens (Sr. Project Manager Business Development, BioLabs)
BioLabs Founder and CEO:Johannes Fruehaufのビデオメッセージに続いて、Dr. Laura StevensよりイノベーションサポートプラットフォームであるBioLabsの紹介、BioLabsのサポートがスタートアップにもたらすメリット、スタートアップ支援者との連携状況などについてお話しいただきました。
パネルディスカッション・質疑応答
「日本のイノベーションエコシステムにおけるスタートアップインキュベーションを語る」
<モデレーター>
小栁 智義 様(京都大学医学部附属病院 先端医療研究開発機構(iACT) ビジネスディベロップメント室 室長 特定教授)
<パネリスト>
宮﨑 和雄 様(マイキャン・テクノロジーズ株式会社 代表取締役CEO)
二見 崇史 様(AN Venture Partners パートナー)
Dr. Laura Stevens
林 幾雄(LINK-J 事業部長 兼 三井不動産株式会社イノベーション推進本部ライフサイエンス・イノベーション推進部ラボ&オフィスグループ 参事)
小栁様の進行によって活発な議論と質疑応答が行われました。
<トピックス例>
・自身が取り組んでいるイノベーション活動
・スタートアップする際の課題
・インキュベーションの意味・目標
・BioLabsのリーンなシステムによって支援されたスタートアップの成功例
・東京とボストンのエコシステムの接続について
・ハイデルベルクのBioLabsに入居しての経験
・BioLabsが有する支援者・スタートアップのネットワーク
・魅力的な人を採用するために、今後ラボの職場環境で求められるもの
・製薬企業のCVCがどのようにエコシステムに貢献できるか
等
クロージング
林 幾雄
ネットワーキングレセプション

シンポジウムの終了後は、同会場ラウンジにて登壇者を交えたネットワーキングレセプションを開催いたしました。
ご参加いただいた皆様、ご登壇者の皆様、誠にありがとうございました。
LINK-BioBAY TOKYOは今後積極的に活動してまいりますので、スタートアップ支援プログラムへのご参加・パートナー企業のご参画にご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
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