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イベントレポート

「このシーズを実用化したい!」~MEDISOは起業も支援する~ L×T bridge ニューフロンティア 編 vol.4を開催(3/26)

2021年3月26日(金)にオンラインにて「「このシーズを実用化したい!」~MEDISOは起業も支援する~ L×T bridge ニューフロンティア 編 vol.4」を開催いたしました。

【登壇者】
八巻 心太郎 氏 MEDISOプロジェクトマネージャー、株式会社三菱総合研究所 へルスケア&ウェルネス本部 ヘルスケア・ウェルネス産業グループ
重松 誠 氏 MEDISO非常勤サポーター、カイ・フォスタリング・パートナーズ株式会社 代表取締役
金子 素久 氏 株式会社iMed Technologies 共同創業者/取締役COO
梅本 朋幸 氏 東京医科歯科大学 医学部付属病院 循環器内科助教
周 静芳 氏 東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻
本荘 修二 氏 厚生労働省医療系ベンチャー振興推進会議座長、多摩大学MBA客員教授、本荘事務所代表
曽山 明彦 厚生労働省医療系ベンチャー振興推進会議構成員、東北大学客員特任教授、LINK-J常務理事

MEDISOの取り組み紹介(ガイドブック、起業プログラム)

MEDISOのプロジェクトマネージャー八巻様より、MEDISOの取り組み紹介として「ベンチャー支援ガイドブック」と「起業プログラム」についてご講演をいただきました。MEDISOでは医療系ベンチャー企業やアカデミアに対して、事業化への様々な支援プログラムを提供しています。12種類の支援プログラムの内、今回は「起業支援」に的を絞り、お話しいただきました。

一つ目の「ベンチャー支援ガイドブック」は、特に大学や大学病院の研究者、医療従事者の方を対象に作成されたものであり、内容としては医療系ベンチャーを立ち上げる前に確認すべきこと、立ち上げ後に陥りやすい隘路(あいろ)と対処について、また公的機関による支援策についてポイントを分かりやすく解説したものです。

二つ目の「起業プログラム」は、医療系ベンチャーを志す起業前の人材を対象としています。目的は、「医薬品、医療機器、再生医療等製品の実用化に必要な知財管理に関する知識、薬事上のPOC取得までの事業戦略等、医療系ベンチャーの起業に必要な基本的知識の修得」です。5回の講義と最終プレゼンを組み合わせ、体系的に知識を身に付けることができます。 八巻様は「起業前でもなるべく早い段階でご相談頂ければ柔軟に対応できる」ので、困っていることがあれば連絡してほしいというメッセージで講演を終えられました。


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ベンチャー設立にあたってのポイントについて

続いてiMed Technologies 共同創業者/取締役COO金子様より、iMed Technologiesの取り組み、起業の経緯についてご講演をいただきました。医療系ベンチャーが成⻑するためには様々な知見が必要であり、また医療系ベンチャーのぶつかる課題は類似しているため、周囲にアドバイスを求めながら、事業の解像度を上げるのが近道とのことです。起業したら遠慮せずに周囲の支援を「使い倒す」ことが必要で、将来的に後輩起業家に「使われる」ことがエコシステムを構築することになると、これから医療系ベンチャーを志す方へ向けたメッセージで講演を終えられました。

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起業プログラム参加者からの声
東京医科歯科大学 医学部付属病院 循環器内科助教 梅本 朋幸 様
続いて梅本様より、医療系ベンチャー起業プログラムに参加された経緯・体験談をお話しいただきました。梅本様はイタリアへ留学した際、日本と比較して医療機器承認のスピードが早く、現地でベンチャー企業が頻繁に病院に出入りしている現場を見たことで医療系ベンチャーに興味を持たれたとのことです。帰国後は東京医科歯科大学にて企業との共同研究を通じたオープンイノベーションに携わられています。その中で大学宛に届いていたメールでMEDISOの起業プログラムを発見し、その充実したプログラム内容に大きな魅力を感じ、応募に至ったとのことです。各分野の経験豊富な講師から、満足度が高く、中身の濃い授業を受けることができたこと、特に、これまでのキャリア内では知り得なかった、機器承認・知財関連・プレゼン方法等の情報を得られたことが大きな収穫であったとのことです。さらに、本イベントのように、起業プログラム後のキャリアパスやロールモデルの提示があればさらに良いプログラムになるであろうという提言もいただき、講演を終えられました。

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起業プログラム参加者からの声
東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 周 静芳 様
続いて周様より、MEDISOとの出会い、また具体的に受けたMEDISOからの支援についてご講演いただきました。近年、東大のスタートアップに対する支援は盛んになっているものの、医療機器関連のスタートアップに対してのサポートがあまり充実しておらず、サポート団体を様々探していたところ、周囲よりMEDISOを勧められたことがきっかけで起業プログラムに参加されました。次に、起業プログラムでの体験談についてお話しいただきました。プログラム内容はどれも有意義なもので、特に知財に関する基本事項、医療機器に関わる研究開発戦略・事業戦略というテーマは、他ではなかなか聞くことが出来ない貴重なものであり、医療機器開発について体系的に学ぶことが出来たとのことです。今後も開発のフェーズに合わせて、MEDISOが提供している様々な支援プログラムを利活用していきたいというお言葉で講演を終えられました。

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パネルディスカッション

続いて、モデレーターに本荘様、パネリストに重松様を迎え、LINK-J曽山も加わりパネルディスカッションを行ないました。多数のベンチャー支援とMEDISOの支援の具体的な違い、MEDISOと関わったベンチャー同士のネットワークづくりについて掘り下げたお話を伺うことが出来ました。アンケートからは「悩みを早速MEDISO様のWEBサイトから投稿させて頂きました。」「医療系ベンチャーの起業を目指す研究者がいるため、参考になった。」等前向きなご意見を多く頂きました。

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イベントにご参加の皆様、ご登壇者の皆様、誠にありがとうございました。
なお、今回のWebinar詳細については、LINKJのYouTubeチャンネル にて録画をご視聴いただけますので、是非ご覧ください。(2021年10月末まで)

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