「会員間の交流を深めるためのミートアップイベント『第5回LINK-J Member's Meetup バイオ技術・解析サービス』」（5/17）を開催

2022年５月17 日（火）、GLOBAL LIFESCIENCE HUB、オンラインにて「会員間の交流を深めるためのミートアップイベント『第5回LINK-J Member's Meetup バイオ技術・解析サービス』」を開催いたしました。（主催：LINK-J）
第５回の今回はLINK-J会員の中から「バイオ技術・解析サービス」関連事業を行っている７社に登壇していただき、自社の事業内容や取り組みについてプレゼンテーションを行いました。

【登壇企業】
アール・ナノバイオ株式会社
株式会社テクノスルガ・ラボ
ノボジーン株式会社
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社
ファーマロン・ジャパン合同会社
株式会社ミーバイオ
Repertoire Genesis株式会社

アール・ナノバイオ株式会社
伊藤嘉浩（代表取締役）

アール・ナノバイオは指先採血により病院内でアレルギー検査や新型コロナウイルス検査など多項目を同時に検査することのできるプラットホーム・システムを提供しています。アール・ナノバイオの技術を用いて初めて実用化されたアレルギー検査用のシステム、ドロップスクリーン®について動画をもちいて説明いただきました。伊藤氏は今後の展望について、「新型コロナウイルスなどの感染症など様々な領域へ展開したい。」と述べました。

株式会社テクノスルガ・ラボ
下村謙悟（営業部営業推進グループリーダー）

テクノスルガ・ラボは微生物の受託試験、分析、解析を行っています。主に微生物（細菌/カビ/酵母）の群集構造解析や同定・株識別などの分野でサービスを提供しています。今回は、腸内細菌叢解析や代謝物分析等の腸内環境分析や、微生物の新種提唱論文を作成する際に必要となる試験・分析・解析など、研究者向けのサポートサービスについてご紹介いただきました。下村氏は「微生物に関連するご依頼があれば気軽にお声がけしてほしい」と呼びかけました。

ノボジーン株式会社
片桐友二（代表執行役社長）

ノボジーンはゲノム解析装置の受託解析プロバイダです。2011年に中国で創業し、その後世界各国で拠点を持ち3年前に日本にも拠点を構えました。昨年はNGS受託専業企業としては世界一の売り上げ実績を記録しました。日本では昨年から本格的に販売を開始しています。ノボジーンの新たな取り組みとして日本橋ライフサイエンスビルディングにあるシェアラボBeyond Bio Labにてシングルセルシーケンス事業を開始しているほか、出張でのシングルセル解析や16Sアンプリコンの低価格での解析などのサービスを提供しています。

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社
亀谷直孝（プロジェクト推進部専門部長）

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズは2003年に慶應大学発ベンチャーとして山形県鶴岡市で起業したベンチャー企業です。メタボロームの受託解析とバイオマーカーの探索および検査・診断事業からスタートし、2013年に東証マザーズ(現グロース)に上場しました。現在はメタボローム解析をコア技術としながら、エクソソームやmiRNAなどの先端研究開発事業やヘルスケア関連企業の研究開発を支援するヘルスケア・ソリューション事業も行っています。実際の事例をご紹介いただいた他、新たにリリースされた皮膚ガスを用いた生体評価についてもご紹介いただきました。

ファーマロン・ジャパン合同会社
石谷雅樹（代表職務執行者）

ファーマロン・ジャパンは、中国や米国など19の拠点を有し、創薬の研究開発から商業化までフルサポートするCROであるファーマロングループの日本拠点となります。日本では三井リンクラボ新木場に拠点を持ち、日本から海外のラボへの医薬品開発支援サービスやバイオアナリシスの受託サービスを行っております。国内で提供できるサービスや海外で提供できるサービスについて具体的にご紹介いただきました。

株式会社ミーバイオ
早水建祥（代表取締役）

ミーバイオは東京大学佐藤守俊教授が開発された「光スイッチタンパク質」用いて、遺伝子の破壊、編集、発現を、光を照射することで時間特異的、または場所特異的にコントロールできる技術を持ったバイオベンチャー企業です。今回は主にリサーチツール事業についてご紹介いただきました。ミーバイオはこのコア技術を基に光スイッチ実験動物や光スイッチ用研究試薬を提供しており、今後は光スイッチ技術をバイオマスへの応用も開始すると話しました。

Repertoire Genesis株式会社
鈴木隆二（代表取締役会長）

Repertoire Genesisは免疫多様性（レパトア）解析を基盤としている2014年に起業したベンチャーです。レパトア解析では血液中のリンパ球に含まれるＴ細胞/Ｂ細胞受容体の特異性のバリエーションを調べることができるため、がん、感染症、自己免疫疾患などの多くの疾患分野への貢献が可能です。特定の細胞にのみ発現する抗原（ネオエピトープ）を判定するなど同社が持つコア技術や今後の事業展望についてご紹介いただきました。