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イベントレポート

BCG戦略 × ライフサイエンスシリーズ#1「データビジネスのグローバルトレンド ~健康・予防・疾患管理など~」(10/2開催)

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ボストン コンサルティング グループ(BCG)との共催イベントの第一弾として、ヘルスケア分野で注目されているデータビジネスについて、米国の現状、および日本国内での事業化へのヒントについて、本分野に精通する具氏にご講演頂き、参加者からの質疑応答を行いました。

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【登壇者】
北沢真紀夫 氏(ボストン コンサルティング グループ マネージング・ディレクター & シニア・パートナー / LINK-Jサポーター)
具 槿謨 氏(ボストン コンサルティング グループ パートナー)

冒頭、LINK-J事務局長の曽山よりご挨拶させて頂き、LINK-Jサポーターにご就任いただいた北沢氏より本イベントの概要についてご説明頂きました。

具氏からは、米国におけるデータビジネスの動向と先進事例として、1.ヘルスケア情報・データの交換、2.データ分析による医療行為の改善/最適化プラットフォームについて、3.Real World Data(RWD)を活用する患者参加型サービスの3つのテーマについて解説頂きました。

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1つめのテーマでは、米国の連邦政府による医療ITへの取り組みにおいて、2009年のHITECH法(Health Information Technology for Economic and Clinical Health Act ) の制定、および2015年のMACRA法(Medicare Access and CHIP Reauthorization Act)に莫大な予算を投資し、15年かけてEHR (Electric Health Record)の導入や利用を促進してきたことを解説頂きました。これらの政策により、医療機関だけでなく、薬局、患者や企業、保険会社を含めたデータの共有ネットワークを中心としたヘルスケアITエコシステムが構築され、バリューベース・ヘルスケア(VBHC)の実現に向けて動き出していることを説明いただきました。

2つめのテーマでは、共有されたヘルスケアデータを用いた分析サービスが事業として確立していることについて、米国の保険会社の子会社の事例を基にご紹介頂きました。

3つめは、RWDを活用した、患者参加型のデジタルヘルスサービスについて、分類すると5つの領域があること、糖尿病予防サービスの事例を取り上げ、糖尿病予備軍を対象に効果の出やすいプログラムを提供することで改善のエビデンスを示していくといった方法論についてもいくつかご紹介頂きました。

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北沢氏と具氏の両者に対し、参加者を交えた質疑応答を行いました。米国ではヘルスケアデータを活用するためのインフラが既に構築されていること、ヘルスケアデータを用いた事業の成功事例が生まれており、既にあるインフラの中でどのように事業を展開していくのか検討する段階を迎えていることを説明いただきました。

会場からは、米国における人材確保の方策、患者向けのヘルスケアアプリの利用率の状況、ドライデータだけでなくウェットデータの利活用、製薬企業としてどこと協業したらよいかなど、多数の質問が挙がりました。

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講演後はホワイエにて登壇者および参加者間の交流を目的としたネットワーキングを行いました。
当日は、116名の方にご参加いただき、ネットワーキングでは、名刺交換や情報交換が積極的に行われました。

参加者からは「米国での医療ビジネスの発展・現状を俯瞰して理解できた」「通常知りえない、ヘルスケアデータビジネスのトレンドを知ることができた。」といった感想を頂きました。

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