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イベントレポート

BCG戦略 × ライフサイエンスシリーズ#1「データビジネスのグローバルトレンド『実践編』 ~健康・予防・疾患管理など~」(12/9開催)

12月9日、日本橋ライフサイエンスハブにおいて、BCG戦略 × ライフサイエンスシリーズ#1「データビジネスのグローバルトレンド『実践編』 ~健康・予防・疾患管理など~」を開催しました。(主催:LINK-J、共催:ボストン コンサルティング グループ)

本イベントは、「10/2(水)BCG戦略 × ライフサイエンスシリーズ#1『データビジネスのグローバルトレンド ~健康・予防・疾患管理など~』」の実践編として開催されたものです。
ヘルスケア分野で注目されているデータビジネスの実用化、事業化へのヒントとなる戦略について最先端の展望とその実践を、本分野に精通する具氏にご講演いただき、参加者からの質問にお答えいただきました。

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【登壇者】
北沢 真紀夫 氏(ボストン コンサルティング グループ マネージング・ディレクター & シニア・パートナー / LINK-Jサポーター)
具 槿謨 氏(ボストン コンサルティング グループ パートナー)

冒頭、北沢氏より前回の概要をご紹介いただきました。
米国におけるデータビジネスの動向と先進事例として、1.ヘルスケア情報・データの交換、2.データ分析による医療行為の改善/最適化プラットフォームについて、3.Real World Data(RWD)を活用する患者参加型サービスの3つのテーマについて解説いただきました。

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北沢 真紀夫 氏(ボストン コンサルティング グループ マネージング・ディレクター & シニア・パートナー / LINK-Jサポーター)

具氏より、事業機会・ビジネスモデルを考える上で重要な切り口・キーワードについて6つのポイントをご講演いただきました。

1点目に、患者や医療機関などのプレイヤーに対し、予防、診療、治療といった各ステージにおいて既存ビジネスのみならず、勃興しつつあるビジネスも対象に分類し、75種類ものパターンがあることを示されました。
2点目に、疾患ごとにビジネスモデルを設計する必要性を強調されました。
3点目に、ペイシェント・ジャーニー(患者が疾患に罹患、診断、治療、予後に至るまでにたどる道のり)における課題と真因を解消することが、バリューの向上を実現すると述べられました。
4点目に、投資効果の高い医療行為へのサービス提供によるマネタイズモデルの獲得に言及されました。患者アウトカムやユーザーへの価値向上をバリュードライバーとして、最終的にコスト全体の最適化を図ります。そのためには、バリューの最大化を図るVBHC(Value-based Health Care)に則った事業とサービスの開発が重要となることを述べられました。
5点目に、主要ステークホルダーである顧客やパートナー候補を巻き込み実現性の検証を精査する必要があると述べられました。特に、サウンディング(対話によって事業への意見や新たな提案の把握等を行うこと)のステップをおくことでビジネスモデルが明確になり、協働する相手も明確になることを挙げられました。
6点目に、アジャイル・アプローチによるサービスの高度化・人材の育成について取り上げられました。ニーズを踏まえて短期的に開発を繰り返し、改善し続けることでスケールアップし、サービスを向上していくことができます。保険償還を目指しているアプリ開発の例では、B to Bのデータを蓄積していくことで、最初に想定したゴールとは異なる方向に軌道修正したケースも取り上げられました。

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具 槿謨 氏(ボストン コンサルティング グループ パートナー)

続いて、ヘルスケア分野のデジタル・データビジネス創出におけるBCGの提供価値をご紹介いただき、活発な質疑応答が行われました。
参加者からは、「医療系以外の企業がヘルスケア領域に参入することについて、アドバイスいただきたい」「医療機関やキーオピニオンとのコラボレーションが実行まで進まないケースが多々あるが、どのように解決したらよいか」「アジャイル・アプローチについて、グローバルも含めて製薬企業での成功事例はあるか?」などの質問が多数挙がりました。

講演・質疑応答の終了後は、ホワイエにて懇親会が行われました。

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当日は様々な業種の民間企業、大学関係者など100名を超える皆様にご参加いただき、誠にありがとうございました。
参加者からは「事業の立ち上げから具体的なステップと課題を解消してもらい分かりやすかった」「日米の差がこんなに大きいと驚いた」「ヘルスケアのデータ活用にあたって基礎的な部分が分かって良かった」といったご意見を頂きました。

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