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イベントレポート

厚生労働省による医療系ベンチャー支援 ~MEDISOの実像と展望~ L×T bridge ニューフロンティア編 vol.1を開催(9/23開催)

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2020923日(水)16時よりオンラインにて「厚⽣労働省による医療系ベンチャー⽀援 〜MEDISOの実像と展望〜 L×T bridge ニューフロンティア編 vol.1」を開催いたしました。(主催:LINK-J 協力:厚生労働省

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【登壇者】
本荘 修二氏  厚生労働省医療系ベンチャー振興推進会議座長、多摩大学客員教授、経営コンサルタント
八巻 心太郎氏 株式会社三菱総合研究所 科学・安全事業本部 産業イノベーション戦略グループ MEDISOプロジェクトマネージャー
橘 正敏氏   MEDISO常勤サポーター、BPMコンサルティングオフィス代表
内海 潤氏   MEDISO非常勤サポーター、ティア・リサーチ・コンサルティング合同会社代表
金子 素久氏  MEDISO支援企業:株式会社 iMed Technologies共同創業者/取締役COO
曽山 明彦   厚生労働省医療系ベンチャー振興推進会議構成員、LINK-J事務局長

前半では、本荘氏より厚生労働省の医療系ベンチャー支援の取り組みについてお話を頂き、八巻氏より取り組みの一環であるMEDISOについて講演頂きました。また、後半ではお二人に加えてMEDISOサポーターである橘氏と内海氏、実際にMEDISOを利用した株式会社 iMed Technologiesの共同創業者である金子氏、そしてLINK-Jの曽山も加わり、深掘りのディスカッションを展開致しました。

医療系ベンチャー・トータルサポート事業「MEDISO」紹介

MESIDOは厚生労働省が立ち上げたベンチャー支援策の一環としての「医療系ベンチャーのトータルサポート事業」です。日本全体の医療系ベンチャーの底上げや有望な企業を輩出する支援を目的として2017年に誕生しました。

経済産業省のHealthcare Innovation Hub等、各省庁でスタートアップを支援する施策がある中でも、MEDISOは薬機法に関わるものに特化していることを八巻さんはお話くださりました。

シーズの実用化や課題解決に向けた支援を医薬品医療機器メーカー出身の方、PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)、AMED(国立研究開発法人 日本医療研究開発機構)の経験者の方、ベンチャーキャピタル(VC)、弁護士や税理士など多分野の専門家(サポーターと呼びます)が、それぞれの専門職を活かして対応していきます。

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具体的な相談受付の流れとしては、MEDISOのホームページに相談の申し込みがあると、まずは常勤のサポーターと事務局のメンバーで対応し、より専門的なフォローが必要な場合には、70名の非常勤サポーターの中から適任の方をマッチングし、フォローしていきます。

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この一連の流れが約1か月のサイクルで行われており、7月末までの累計の実績では456件となっています。資金調達方法や、法規的に問題がないかなどの相談の他、知財関係の相談も最近は増えているとのこと。「かかりつけ医のようにMEDISOを利用してくれたら」と八巻氏は語ります。そしてこの相談はすべて何度でも「無料」で受けられるのがMEDISOの魅力です。

またこの無料相談だけでなく、MEDISOでは多くのサポートを提供しています。その中の3つの取り組みをプレゼン中ではご紹介頂きました。                                        

・MEDISO OPEN HOURS
まだ内容が固まっていないけれども、とりあえず聞いてみたい、という方にお勧めの飛び込み相談窓口です。相談表などの事前準備なしで話すことができます。ホームページから申込ができ、時間枠が空いていたら予約することができます。(30分無料)

・シーズ宝箱
医療系ベンチャー企業、アカデミア、医薬品医療機器、再生医療など製品関連企業やベンチャーキャピタル等投資家とのマッチングとの場をMEDISO会員向けに提供しています。

・人材交流事業
医療系ベンチャー企業に対し適切な人材をマッチングさせ、ハンズオンで支援するもので、今年度は5か月間ほどの期間で行う予定です。

相談業務のみならず複数の取り組みを実施しているMEDISOですが、その動きはMEDISOで全て完結するのではなく、時にはPmdaAMED、経済産業省のHealthcare Innovation Hub、東京都のBlockbuster TOKYOなどと相互に情報を交換し、協力しあいながら取り組んでいます。

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八巻さんは「腹を割って本音で話せる」場であること、そして「早い段階でお越しいただければ軌道修正も可能になります。行き詰ったとき、どうしていいかわからない時にぜひ。」と頼りになるサポート事業であることを強調なさりました。

パネルディカッション

パネルディスカッションでは、モデレーターの本荘氏のリードのもと、実際にMEDISOの無料相談を利用したiMed Technologiesの金子氏、金子氏を支援したMEDISOサポーターの橘氏と内海氏に加え、MEDISOのプロジェクトマネージャーの八巻氏、LINK-Jの曽山も含めた6名での非常に熱いディスカッションとなりました。

4.jpg金子氏のMEDISOへの相談の契機や関わり方のお話は、MEDISOに対して敷居が高いと思う起業家の抵抗感を和らげ、サポーターとしての橘氏や内海氏の起業家への共感・応援する姿勢はこれから起業を目指す方達への熱いエールとなりました。

金子氏も「質問の分野に合わせてマッチしたサポーターをご案内していただけた」「分からないことは何回でも相談するなどMEDISOを活用するのが成功への近道」とMEDISOを積極的に活用したとおっしゃっていました。サポーターのお二人も、ご自身で不明点があると、しっかり調べてから面談をするなど、相談者ファーストで対応されているとのことでした。

なにより、このディスカッションを通してMEDISOでは「何でも何回でも無料で相談できること」「無料相談にもかかわらず、専門的なコンサルティングも可能であること」「多様・複雑な課題にもチームメンタリングで対応して、課題・論点・優先度を整理できること」「相談を受ける側も、相談する側と共に成長していけることに、大きな喜びを感じていること」あることが視聴者に伝わりました。


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講演後のアンケートでは「MEDISOという存在を知ることとなり非常にためになりました。早速利用の検討をしたいと思っています。」「MEDISOを中心にオールジャパンで世界に先駆けた研究開発、製品化、事業化、ビジネスを実現していただきたい。」などのコメントがあり、本オンラインイベントを通してMEDISOへの認知と期待を高めた方が多くいらっしゃいました。ご視聴いただきました皆様、誠にありがとうございました。

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