東北大学病院は医療機器分野において企業アライアンスを積極的に進めてきました。その試行錯誤の中で、インフラ構築と文化づくり、デザイン、ネットワークをはじめとしてプロセスをブーストするメカニズムを設けることが必要という学びが得られました。
また、スマートホスピタルという概念、つまり病院を患者さんにとっては勿論のこと、医療者にとっても居心地のよい場所にしないと持続的に質の高い医療提供を維持できないという考え方に基づいて活動しています。
それらを実現するためにはアライアンスを構築し、テクノロジーを導入するメカニズムを構築することを2本柱として東北大学病院として取り組んできました。
Vol.1では、医療機器のイノベーションと病院のアセットチェンジを含めたイノベーションにおいて必要なことは共通している、というメッセージをお伝えしました。(前回のレポート・アーカイブはこちら)
Vol.2では、少し歩みを進めて、コ・クリエーションの実際、ということに入りたいと思います。
<病院の働きかた改革のコ・クリエーション>
東北大学病院にて手術部のフローマネジメントをco-creationしながらリードする江島氏、デザイナーであるフィリップス・ジャパンの北原氏、コ・クリエーションマネージャーであるフィリップス・ジャパンの鈴田氏をお招きし、役割分担、そしてサイロではなく、お互いの領域のことまで理解し意見を出しながら取り組む文化づくり、それを実現するリエゾン人材などについて理解を深める場といたします。
フェローとして在籍しているアインファーマシーズ伊藤氏にはリエゾン人材へのプロジェクトベースの学びの実際についてのコメントをいただきます。
<医療機器・ソリューション開発のコ・クリエーション>
ジャパン・バイオデザイン修了生である大日本住友製薬の辻本氏が、それらの経験と東北大学病院、Academic Science Unit(ASU)、オープン・ベッド・ラボ(OBL)という環境を生かしてこれまでできなかった何に取り組んでいるのか、お話しいただきます。
現在ASUに参加している旭化成の清水氏、また、ユーグレナ創業者の一人で同社の開発研究をリードされている鈴木氏にもご登壇いただきます。鈴木氏は免疫研究拠点などを構築するなど新しい取り組みを通じてアカデミア医療機関のポテンシャルを東北大学病院と探索をし続けています。
申込締切
参加方法
事前にpeatixにて参加登録をお済ませください。配信にはZoomウェビナーを使用します。
参加申込後の視聴ページに視聴用リンク・パスワードを掲載しておりますので、ご確認いただき、視聴時間になりましたら「チケット表示」→「イベントに参加」ボタンよりお入りください。(専用URLとなりますので、他者との共有はお控えください)
ウェビナーの操作方法等はご自身で事前にご確認をお願いいたします。
プログラム
時間 | 内容 |
17:00-17:15 | 開会・東北大学病院の取り組み紹介 中川 敦寛 氏(東北大学病院 特任教授 Experience Design & Alliance Section:EDAS-TUH 東北大学病院産学連携室デザインヘッド) |
17:15-17:25 | 講演 「東北大学のコ・クリエーション」 中川 敦寛 氏 |
17:25-17:35 | 講演 「smart working alliance(仮)」 江島 豊 氏(東北大学病院 手術部・材料部 特命教授) |
17:35-17:45 | 講演 「Co-creation体験談(仮)」 辻本 悠郁子 氏(大日本住友製薬株式会社 フロンティア事業推進室) |
17:45-18:30 |
企業・ビジネスリエゾンと演者によるパネルディスカッション |
18:30 | 中締め |
18:30-19:00 | 登壇者とのオンラインネットワーキング |
オンラインネットワーキングについて
パネルディスカッション終了後にネットワーキングセッションを設けます。
登壇者や視聴者とお話し・ご質問いただくことが可能です。
希望される方は、終了後にZoomに残っていただき、「手を挙げる」機能を使って挙手をお願いいたします。
主催者が希望者をパネリストに昇格いたします。
登壇者略歴
中川敦寛 氏(東北大学病院 特任教授 Experience Design & Alliance Section:EDAS-TUH 東北大学病院産学連携室デザインヘッド)
1998年東北大学医学部卒業 同年、東北大学脳神経外科入局。2001-4年東北大学流体科学研究所(衝撃波医療応用研究)。2008-10年カリフォルニア大学サンフランシスコ校脳脊髄外傷センター(神経外傷臨床フェローシップ)2015年スタンフォードバイオデザイン (グローバルファカルティ研修)2019年現職。
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江島豊 氏(東北大学病院 手術部・材料部 特命教授)
1990年 東北大学医学部卒業 麻酔学教室入局、1998年 東北大学医学部附属病院集中治療部助手
2006年 東北大学医学部附属病院麻酔科講師、2007年 東北大学病院手術部・材料部副部長
2014年 東北大学病院手術部准教授、2018年から現職
辻本悠郁子 氏(大日本住友製薬株式会社 フロンティア事業推進室)
2011年京都薬科大学大学院修了。同年大日本住友製薬株式会社に入社し、医薬品の品質管理に従事。2018年、東北大学の医療機器開発人材育成プログラム“ジャパン・バイオデザイン”への派遣を経て2019年より医療機器、ヘルスケア製品の企画開発を担当。
清水里美 氏(旭化成株式会社 研究・開発本部 技術政策室 DX事業開発部 研究員)
1992年お茶の水女子大学卒業後、旭化成(株)入社。アパレルCAD開発、会計システム構築、情報系研究所でのソフトウェア品質管理・デジタル技術を利用した新規事業PoC・UX/UI設計といった、システム開発関連の業務に従事。2019年よりヘルスケア新規テーマ探索を担当。
鈴田尚子 氏(株式会社フィリップス・ジャパン Senior Manager, Strategic Business Architect, Solution CoE)
IBMの米国・シンガポール拠点でデジタルトランスフォーメーションの推進や開発研究所のマネジメントに従事後、KPMG(新規事業開発・業務改善支援)、ノバルティス(疾患啓発・患者サポート企画)を経て、2020年フィリップス入社。医療機関の収益向上・働き方改革支援や共同研究・開発プログラムを統括。
北原雄高 氏(株式会社フィリップス・ジャパン Solution CoE HTSコンサルティング部 リーダー)
KPMGヘルスケアジャパンにて、ヘルスケア業界に特化した戦略立案、M&A、事業再生など幅広いプロジェクトに従事。在任中にKPMGロンドンオフィスに赴任。2018年1月にフィリップスに参画。2020年7月より現職に就任し、医療機関や自治体に対して、課題解決やコクリエイションを通じて新たな価値提供を行うサービスや事業モデルの開発と推進をリード。
伊藤 将 氏(東北大学病院ベッドサイドソリューションプログラムフェロー、アインファーマシーズ株式会社)
2013年東北医科薬科大学卒業、東北大学大学院薬学研究科進学。2013年、同大学院中退、日本メディカルシステム株式会社入社、2016年株式会社トミザワ薬局入社、2020年よりアインファーマシーズ株式会社に転籍、2021年10月より東北大学病院ベッドサイドソリューションプログラムフェロー。
鈴木健吾 氏(株式会社ユーグレナ 執行役員 CTO)
2005年東京大学在学中に株式会社ユーグレナの設立に携わり、研究開発の責任者として現在に至る。2016年に東京大学で博士(農学)、2019年に北里大学で博士(医学)の学位取得。現在は理研の微細藻類生産制御技術研究チームの研究責任者、マレーシア工科大学の客員教授、東北大学の特任教授(客員)を兼任。
対象者
製品開発/事業開発に携わる方・東北大学に関心がある方・デザインシンキングに関心がある方・どなたでも大歓迎です
参加費
無料(要事前登録)
主催
LINK-J
共催
国立大学法人東北大学オープンイノベーション戦略機構